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核燃料サイクル破綻か?もんじゅ運転主体変更勧告・廃炉現実化か

2015-11-14 06:31:21 | 政治経済

國は次世代エネルギィーの救世主として原発政策を推進してきました。

その行き着く所が、永遠に原発を稼働出来る核燃料サイクル計画でした。

是は使用済み核燃料を再処理して、MOX燃料としてプルサーマル発電を行う「軽水炉サイクル」。

再処理した使用済み燃料を更に、高速増殖炉用のMOX燃料に加工し、高速増殖炉で発電させ
此処で出た使用済み燃料を高速増殖炉用再処理をし、高速増殖炉用加工を行いまたMOX燃料
として再使用する、「高速増殖炉サイクル」の二通りがあります。

軽水炉サイクルはMOX燃料加工をフランス等に外注しMOX燃料で九電玄海原発3号機を動か
て来た経緯があります。

今回問題になって居るのは高速増殖炉サイクルの方です。

現在文科省所管の独立行政法人日本原子力研究開発機構が高速増殖炉「もんじゅ」を使い
高速増殖炉サイクルを完成させようとしています。

処がMOX燃料を使う筈の高速増殖炉もんじゅはナトリウム漏れ等打ち続く事故で殆ど稼働して
居ません。

今回原子力規制委員会は文科省大臣に対してもんじゅの運転は他の機関に変更せよと勧告し
もしダメなら廃炉を検討せよと迫りました。

このもんじゅは1兆円と云う莫大な税金を注ぎ込んで出来たシロモノで又年間の維持費も巨額な
ものになる。

先日行われた民主党政権時代の事業仕分けに相当する行革の一旦となる事業レビューでまず
最初に槍玉に挙がっていましたね。

國による核燃料サイクル政策は今でさえ破綻状態です。

MOX燃料加工工場は建設中でMOX燃料の加工は外国の工場に頼らねばなりません。

高速増殖炉用燃料工場も同じく再処理工場も今だ白紙状態で目安は立って居ません。

日本原燃が20年前から青森六ヶ所村に再処理工場を建設して居ますが、今だトラブル続き
で目途は立って居ません。

この再処理工場を40年間稼働した場合12兆6千億円と試算されて居るが更に膨らむと見られて
居るとか。

兎に角この核燃料サイクルは國の威信がかかって居ます。

日本政府は核不拡散の観点から利用目的のないプラトニュムを持たないと云う手前この核燃料
サイクルを是非実現しなくてならないのです。

現在日本が所有するプラトニュム47・8トンの行き場に困り核兵器転用が疑われ出して居ます。

この様な中での今回の原子力委員会の勧告です。

さてどうなるのでしょうね。

いよいよ高速増殖炉「もんじゅ」の廃炉となるのか?


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