特別企画展『写真で見る西東京市の今と昔』展の関連企画として、
『高橋文太郎と保谷の昔』展が、西東京市郷土資料室で同時開催されています。
高橋文太郎は、保谷出身の在野の民俗学研究家で、
主に山の民俗の研究に情熱を傾けました。
その文太郎が、自らの郷土に目を向け、
昭和初期の急速に変化する東京の近郊農村としての
「保谷村」を書きとどめようとした名著が
『武蔵保谷村郷土資料』です。
また彼は、渋沢敬三の主催した「アチックミューゼウム」の同人でもあり、
渋沢敬三の夢に賛同し、その実現のために土地を提供しました。
その結果、ここ西東京市には、
今は幻となってしまった「民族学博物館」が設立されたのです。
昨年、そういった今では埋もれた人や歴史を掘り起こし、
後世に伝えようという地道な動きが実を結びました。
「高橋文太郎の軌跡を学ぶ会」という市民の研究グループが、
関連する写真を集め、「渋沢敬三・高橋文太郎と民族学 博物館」と題する
写真展・講演会・民具展示を西東京市教育委員会と共催で行いました。
先に報告した『第2回 民具展示』はその意志を継いだものです。
また、同会は、民族学博物館の跡地に、そのことを記した銘板をたて、
集めた写真で作成したパネルとともに、西東京市に寄贈しました。
今回の展示では、その写真パネルのほんの一部ですが展示し
(展示パネルの撮影は禁止です)、
同時に、『武蔵保谷村郷土資料』に写真掲載された農具も展示しました。
廊下ではパネル、展示室では農具を
(★マークが掲載品)展示。
ミニ展示ですが、高橋文太郎と民族学博物館、
そして、彼が書き留めようとした保谷の昔を少しでも知る機会になればと思います。
会期は11月21日(日)まで。
会場は西東京市郷土資料室。
10時~5時まで開室(入室は4時半まで)しています。
月・火はお休みです。
場所などの詳細は、西東京市のHPをご覧ください。
[E:bicycle]
定点観測の今・昔の写真、おもしろかったです。マップが付いていて、今の地図でいえばどこからのながめか範囲が指し示めされていて、とてもわかりいいですね。
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実は、昔の写真は、今でいえばどこにあたるのか、マップを入れてくれないとわからないので、つまらないと思っていたのです。
マップがあれば、若い人でも、今と比べてみようとするので、興味が2倍にも3倍にもなりますよね。
おもしろいかったです。いつもならすっと見て通るのに、時間のかかったこと!
民族学博物館の写真も、わかりやすかったです。
[E:happy01]
郷土資料室、ご訪問ありがとうございます。
担当のWさんにお会いになりましたか?
今回の写真展は、かめしーたは種まきだけ。あとは、「写真班」の方々とWサさんの工夫と努力の賜です。
地図がついたことで、本当に分かりやすい展示になったと思います。
「民族学博物館」の方は本当にミニ展示ですが、これからも、写真を変えながら、発信を続けていきたいと思っています。
こちらも、またご協力お願いします。
それから、トラックバックの仕方、教えていただき、ありがとうございました。
成功しました[E:wink]