したのやムラ便りG

東京の片隅に眠る下野谷遺跡。「したのやムラ」と呼ばれる縄文のムラがありました… (non official site)

向台公園の門

2011年05月31日 00時02分06秒 | のそのそ散歩 (西東京市とそのまわり)

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西東京市にある向台公園。

その入り口に威厳ある門がたっています。

この公園、もともとは、青梅街道沿いで醤油屋さんを営み、財をなした

小山平左エ門氏のお屋敷と醤油の醸造場などがあったところ。

その後、現在のサムエル保育園の前身、翼蔭幼稚園等を経て、

公園になりました。

合併前には、その建物の一棟を残し、田無市の郷土資料室がありました。

                                                        

今回、老朽化と公園整備のため、安全性の観点から取り壊しが決まり、

先々週、記録を残すための測量を実施。

とうとう、工事が始まります。

                                                                                     

・・・・・・・・・・。

                                                              

ごめんね・・・。

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早起きして・・・

2011年05月29日 06時33分11秒 | インポート

  早起きしてサッカーのチャンピオンズリーグ見ていました。

バルセロナのサッカーは美しい!

久しぶりにサッカーに酔いました。

                                                            

昨日の読売新聞夕刊をみたら、

「週刊KODOMO新聞」の「ライブラリー」は

茨木のり子さんの「よりかからず」(漢字が変換できずすみません)でした。

茨木のり子さんのことを書いた評伝「清冽」(後藤正治著・中央公論社刊)は

今年、桑原武夫学芸賞を受賞しました。

                                                             

今年から制定された日本考古学協会賞の

栄えある初回大賞は、沼津市の池谷信之氏!

おめでとうございます!!

これから、国学院大学で開催される考古学協会にいきます。

お祝いが言えるかな。

                                                            

先週はいろいろなことがあり、

最近の自分を猛省・・・。

早起きして目にした方々のように、

まっすぐに、おごることなく、日々進んでいきたいものです。

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したのやムラの仲間たち⑥「かい」

2011年05月22日 10時54分02秒 | したのやムラの物語

したのやムラの物語 ⑥

                                                           

「あとは僕がやっておくから大丈夫ですよ。」

「そうかぁ かい。じゃあ、頼むかな。」

海のムラへの遠征から戻ったメンバーは、かいを残し自分たちの家へ帰っていきました。

                                                             

かいはもう一度ぐるりと丸木舟をチェックしました。

                                                        

したのやムラは森のムラです。

時折、クリの木を石斧でくりぬいて作った丸木舟で石神井川を下り、

海のムラまで遠征して、

干し貝などの海の幸を森でとれたイノシシの毛皮などと交換してきます。

逆に、海のムラから人々が来ることもあります。

                                                                 

遠征は時に危険を伴います。

実は、かいは海のムラで生まれた男の子です。

でも、両親が、したのやムラへの遠征の途中で亡くなり、

それからは、シャーマンの いせ に育てられて、したのやムラで大きくなりました。

もともと、海のムラの子供ですから、

泳ぎや船の扱いはとっても上手。

まだ若いのに、海のムラへの遠征隊には欠かせないメンバーです。

                                                             

「うん、大丈夫。どこも異常なしと・・・」

かいは、全ての仕事を終え、ぽーんと川のわきの草むらに横になりました。

青空にぷかぷか白い雲が浮かんでいます。

かいは、腰につけた小さな袋を開けようとしました。

                                                          

かーいー!!」

「あっ、もん

「おかえり!今回の遠征はどうだったの?ごめんね。迎えにでれなくて。

どん と森に行ってたら遅くなっちゃって。」

「いいんだよ。みんな元気に戻れたから。」

「よかった。でも、かい はいいなあ。海が見れて。

男の子はいいわね。いろんなところに行けて、いろんなものが見れて。」

「うん・・でも・・」

(僕が見てきたものは、いつだって、全部、もんが自分で見たみたいに話してあげるよ。)

                                                            

もーん!どこー?早くおいでよ!」

かい が言おうとしたことばを消すように、高台の広場の方から声がしました。

「あっ どん だ。ごめんね、また森に行く約束なの!」

「えっ、ああ・・」

「そうそう あん が干し貝スープ作るから、いせ と食べに来なさいって。」

「あっ、もん!」

走っていこうとする もん を かい が呼びとめました。

「なに?」

「これ」

かい はさっき開けようとしたちいさな袋を もん にさしだしました。

「わあ!!きれーい!」

中にはきれいな朝やけのようなピンク色の小さな貝が入っていました。

「ナデシコガイっていうんだ。」

「ありがとう、かい!ペンダントにするね」

「うん。それ、 なみ がくれたんだけどさ・・」

もんー!はやくー!いっちゃうよー!」

「はーい。 

ごめんね、かい。また夜ね!絶対スープ食べにきてよ。」

もん は風みたいに走って行ってしまいました。

                                                            

                                                           

かい は、またぽーんと草むらに横になりました。

                                                            

                                                             

(それ、なみ がくれたんだけどさ・・南の島に行かないと採れない貝だから、

一番大事な人にあげなさいって・・・)

ため息が、言えなかった言葉と一緒にわいてきて、

青空にぷかぷか白い雲になりました。

                                                               

今も昔も青春の悩みはおんなじ。

かい のため息は、これからどこにいくのでしょうね。

                                             

したのやムラの仲間たち⑥ 

                                                

「かい」

                                             

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海のムラ生まれ、したのやムラ育ちの男の子。もんと同い年。シャチ族。

5歳の時に、したのやムラへ両親とともに遠征に来たが、

両親を含めた遠征隊のメンバーは、かいを残し全員が流行り病で死亡。

シャーマンの いせ が、したのやムラで育てることになった。

海のムラへの遠征隊には欠かせないメンバーなので、

いつも日焼けしていて浅黒い肌をしている。

もんのことが好きなのだが、もんはまったくそれに気づいていない。

じょうの憧れの兄貴分。

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したのやムラの仲間たち⑤「うり」

2011年05月21日 10時47分21秒 | したのやムラの物語

したのやムラの物語 ⑤

                                                             

「まてぇ~」

「つかまえたぁ!」

したのやムラのすぐ裏の森に子供たちの声が響いています。

しーた、のーや、ぐり が何かを追いかけています。

いーの は、すばしっこいから捕まえるのが大変だよ。」

「たーくさんえさを食べるから元気なのよ。」

                                                               

ぐり は のーや の親友の女の子、

いーの は ぐり が育てているイノシシの子供=うりぼうです

                                                                

したのやムラ では、数匹のうりぼうが育てられています。

このうりぼうは、単なるペットではありません。

長い狩りのキャンプに連れて行って、緊急の時の食糧にしたり、

ほかのムラの特産品との交換物になったりします。

そして、何より、大切な役目は、森の神様への捧げものになることです。

                                                               

したのやムラ では、うりぼうを育てるのは子供達の役割です。

しかし、しーた と のーや はまだそのチャンスがもらえません。

                                                                

「いいなあ、ぐり は いーの がいて。わたしも、うりぼうが育てたいなあ・・」

のーや  ぐり が抱いている いーの の頭をなでながら言いました。

「きっと、次のうりぼうは のーや の家に来るわよ。

だって、もう名前も決めているんでしょ?」

「うん、しーた と一緒に決めたの。『うり』にするの。」

                                                                                                                                       

その頃森の奥では、狩りに出た ぎん たちが陥し穴を見回っていました。

「おい!イノシシがかかってるぞ!」

「おう!」

陥し穴には大きなイノシシがかかり、すでにこときれていました。

そして、周りには死んだ3匹のうりぼうも・・・。

「かあさんイノシシだったか・・・」

ぎん たちは、ちょっと悲しそうな顔をしながら、

森の神様と、かあさんイノシシとうりぼうたちに、

感謝と祈りをささげる儀式をしました。

と、その時です。

「ワンワンワン!!」

りょう が吠えました。草むらで何かを見つけたようです。

                                                             

「お、1匹だけ生き残ってたか」

ちいさなうりぼうが震えていました。

「一人生き残るとは・・。おまえは、森の神様にかわいがられたんだな。」

ぎん は、大事にうりぼうを抱き上げ、背負子にいれました。

(2人とも喜ぶだろうな・・)

飛び上がって喜ぶ のーや と しーた の顔が浮かんで、ぎん はにっこりしました。

                                                              

今晩の したのやムラ は、森から授かったイノシシのご馳走。

のーや と しーた は どちらが うり を抱いて寝るのかで

喧嘩になるかもしれませんね。

                                                                                                

                                              

したのやムラの仲間たち⑤

                                              

「うり」

Photo

                                                            

しーたとのーやが育てているイノシシの子=うりぼう。

二人にとても可愛がられ、いつも二人のあとをついてまわっている。

うりぼうは単なるペットではないため

将来は悲しい別れが待っているかもしれない。

しかし、したのやムラの子供たちは、

森の神様を敬い、

悲しい別れの中でも、

森、動物、人間、命はみな、つながっていることを学んでいる。

                                                          

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祝「仙人の家」オープン!

2011年05月17日 01時23分03秒 | おしらせ(したのや以外)

まだゴホゴホいっていますが、だるさはとれました。

でも気合は今一つ・・・。

そんな中ですが、素敵なスタートがまた一つ。

                                                                        

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これ、看板ですよ。

東伏見5-9-6に出現!

着ているのは、縄文時代の布=編布できた衣装。

さてこの人は・・・。

                                

http://blog.goo.ne.jp/kamekichikame/d/20101106

こちら、昨年の「縄文の森の秋祭り」に布づくりで参加して下さった。

「ひげの仙人さん」です!

首にさげているとおり・・・

                                                                

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ご自宅を改装して、こんな素敵な場所を作られました。

                                                           

誰もが自由に集い、楽しく過ごせる場所

「仙人の家」。

                                                            

一昨日15日の日曜日、そのオープニングパーティがあり、

かめしーたもお招きいただきました。

ありがとうございました!

                                                                         

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オーナーの「仙人」と「ミミさん」ご夫妻。

お二人は、これまでもいろいろなボランティア活動をなさっており、

信州姫木平にはこれまた、素敵な、

誰もが集える山荘「どんぐりむら」をつくっていらっしゃいます。

                                                                 

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そして、このたび、新たな夢をもって、

地元西東京市に戻られました。

その夢が、このバリアフリーのフリースペースの建設です。

                                                                     

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月・火・木・金の午前10時~午後4時までは、

だれでもふらりとやってきて、

コーヒーや紅茶を飲んで自由に過ごせます。

編布教室なども様々な催しもあるそう。

そして、土日終日と水曜以外の平日の夜は、貸しスペース。

持ち込みでパーティなんかも可能です。

                                                                   

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運営には、お二人の情熱に魅かれた、

仙人の家を支える「千人力の会」のみなさんが。

こうしてすでに、たくさんのネットワークができているのが素晴らしいです。

場所は、ちょっと見にくいけれどこのチラシをクリックして拡大してね。

                                                                      

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東伏見稲荷から青梅街道をわたって武蔵野市の方に行く

大きな通りの坂をのぼって信号の1本手前を左に曲がってすぐ。

したのやムラからは徒歩7分ぐらいでしょうか?

(ちなみに、この坂の両側は「坂下遺跡」という、

旧石器・縄文・古墳~中世の遺跡です。)

詳しくは「千人力の会」042-461-2365まで。

また、したのやムラの周りに素敵な場所と仲間たちが増えました!

                                                               

Imgp0013  こんな自然なワイワイ感で!

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