したのやムラ便りG

東京の片隅に眠る下野谷遺跡。「したのやムラ」と呼ばれる縄文のムラがありました… (non official site)

この秋お出かけ中の西東京市の文化財

2010年11月06日 17時59分43秒 | おしらせ(したのや)

前にもどこかで書いたたと思いますが、

10・11月の二ヶ月間、東京都主催の「東京文化財ウィーク」を冠するイベントが、

都内各地で行われます。

                                                            文化財に親しむことを目的としたこのイベント。

西東京市でも

「第4回 縄文の森の秋まつり」

「写真で見る西東京市の今と昔」(同時開催「高橋文太郎と保谷の昔」)

「第2回 民具展示 屋敷林とむかしのくらし」

「文化財めぐり 屋敷林と人々のくらし」

の4事業をおこなっています。

詳しくは西東京市のHP http://www.city.nishitokyo.lg.jp/ を。

                                                               さらに今年は、西東京市の文化財が大人気!

3か所に駆り出され、おでかけ展示とあいなっています。

                                                            ① まずは、下野谷遺跡の出土品。

北区の飛鳥山博物館で開催中の

『奥東京湾の貝塚文化 ‐中里貝塚とその時代‐』

中里貝塚と同じ石神井川流域の拠点集落として、

堂々展示されています。

                                                            期間は10月23日(土)~12月5日(日)。

期間中、展示解説やシンポジウムも企画されています。

詳細は、北区HP http://www.city.kita.tokyo.jp/ をのぞいてみてください。

                                                           ② 郷土資料室所蔵の「天秤ばかり」

こちらは、小平市にある「小平ふるさと村」での特別展 

『くらしの道具のうつりかわり(二) 「はかる道具」』

にお出かけ中。

ほかにもいくつかの西東京市郷土資料室所蔵の「はかる道具」が展示されています。

                                                                期間は10月15日(木)~11月11日(木)

のこりわずかです。お早めに。

場所などは、小平市のHP http://www.city.kodaira.tokyo.jp を。

                                                                ③ 西東京市指定文化財 『公用文例畧記』

下田家所蔵の文書『公用文例畧記』の一部が、写真パネルのみですが、

世田谷区の区立次太夫掘公園民家園で展示されています。

企画展『粉屋の記憶 -水車と火車-』に、

文書内にある「水車稼ぎ」にかかわる訴状が、関連資料としてパネル展示されています。

                                                          期間は11月2日(火)~30日(火)。

場所などは、世田谷区のHP http://www.city.setagaya.tokyo.jp/ を。

                                                                                              この秋、西東京市の文化財を訪ねて、各地の文化施設を散策するの楽しいかも。

実は、かめしーたも、まだどこにも行っていません。

出かけたら見学記をアップしますね。

どこかで、西東京市のお出かけ文化財に出会った方はコメントを、ぜひ、お願いします!

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「第4回 縄文の森の秋まつり」のこと⑪  『祭りのあと』

2010年11月06日 17時04分59秒 | したのや情景

吉田拓郎の歌に「祭りのあと」というのがある。

♪ 祭りのあとのさみしさは… ♪

                                                           第4回 縄文の森の秋まつりの翌日の朝、

下野谷遺跡公園に行ってみた。

青空。でも、ちょっとひんやりする風の中、

誰もいない遺跡公園に、ひっそり復元住居の骨組みがたっていた。

                                                                                ♪ 祭りのあとのさみしさは… ♪

                                                                   あれっ!

その時、しみじみしている、かめしーたの目に飛び込んできたのは!

なんと、工事や発掘の前に引かれる掘る場所を示す、白いきれいな長方形のライン。

な、なんだ!聞いてないぞ、なんにも。工事なんて!

                                                             あわてて市役所に電話をかけようとして、ふと気付いた。

ちょっと待てよ、この位置は・・・。

                                                             そう、昨日お祭りで「勾玉づくりコーナー」のブルーシートが敷いてあった場所だ。

そうか・・・。

みんな、ブルーシートの周りに座って、一生懸命に石を削ったから、

その粉がこんなにくっきりしたラインになって残ったんだ。

                                                                  そう気づいたら、ちょっとツーんときた。

スタッフがみんな頑張って、たくさんの笑顔があふれたお祭り。

よかったな・・・。

                                                            どうか、来年もまた、こんな笑顔あふれるお祭りが開催されますように・・・。

かめしーたも、絶対にどこからでもかけつけますよ。

101018_091358 祭りのあと。また来年!

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「第4回 縄文の森の秋まつり」のこと⑩ 『いろいろ』

2010年11月06日 16時36分03秒 | したのや情景

実はもう秋祭りから3週間がたとうとしています。

その間にいろいろお知らせしなければいけないこともありました・・

                                                              ごめんなさい。

「かめ」ですからのそのそで。

                                                              この週末になんとか追いつきたいので、怒涛の更新。

ちょうど、この週末はお留守番役なので時間も少しありますしね。

                                                                     さて、「秋まつり」のブースの紹介はほぼ終わりました。

あとは、その他こまごました楽しいことをご紹介しておしまいにしましょう。

                                                                                            

2_2

こちら「しーた」と「のーや」の顔だしパネル

                                                                今回は予定が会わず参加できなかったのですが、

「しーたとのーやの会」という団体があります。

                                                            下野谷遺跡や縄文時代を愛する人たちの集まりで、

したのやムラのあった場所にある「どろんこ作業所」さん、

西東京市にあるアニメ会社の「エクラアニマニマル」さん、

したのやムラの想像図を書いてくださったイラストレーターの森生文乃さん、

おなじみ、したのやムラのキャラの制作者たきしーたさん

そのお嬢さんで、みんなの名付け親のもえちゃん

それから、かめしーた現在の会員です。

                                                                   この顔だしパネルは、その中の「エクラアニマル」さんのアニメーターHさんがつくってくれました。

                                                                           彼らや、縄文サークル・したのやメンバーで、細々と始めたこの「縄文の森のまつり」。

春秋あわせ、最初の2・3回はスタッフの方が参加者よりはるかに多かったのです。

                                                                今回、遊びにきてくださった「エクラアニマル」のTさんがしみじみ

「昔がうそみたい・・・。継続は力ね。」と言ってくださいました。

かめしーたもそう思います。

しーたとのーやの会の皆さん、次回はまたがーんと盛り上げましょうね!

                                                                                          

Photo_15 kawaii! 

                                 でも住居に登っちゃだめだよ!

復元住居の骨組みの前で、縄文ファッションショー

                                                                 衣装は、縄文サークル・したのやYさんなどが作ってくれました。

とってもすてきです。

いつもは郷土資料室に飾ってあるから見に行ってね。

もちろん、試着OKです。

                                                                                                        

22_2 思ったより甘いよ!

                                                                展示品に、どんぐりを粉にする「石皿」「磨り石」がありました。

                                                              さっきまで、熱心に説明を聞いていた小さな女の子が、

しばらくたって、走って戻ってきました。

パーン!

森で拾ってきたドングリを、説明で聞いた通り、くぼみ穴にいれて・・・。

すごーい!よく聞いてたね!

でもね・・・。

それは大切な大切な出土品だからね。

そっと触るだけにしなきゃだめなんだよ

                                                             そこで、急きょ、隣に、最近多摩川で拾ってきた、

出土品の石皿と同じ種類の石を使って、

ドングリを割るコーナーが設置されました。

担当してくれているのは「考古調査士」の資格を取得したYさん。

                                                       マテバシイスダジイの試食は大人気。

でも、シイは生でも美味しいけれど、当時の東日本にはあまり生えていませんでしたので、

「しーた」や「のーや」の食べたドングリは、カシナラ

こちらは「アク抜き」をしないととてもたべられません。

アク」を抜くには、水さらしをしたり、灰を入れ、ぐつぐつ煮たと考えられています。

直接火にかけても燃えない縄文土器の発明は、そのことを可能にしました。

おかげで、食べらえるものの種類は格段に増加!

土器の発明は、縄文の大発明の一つといわれるのも、うなずけますね。

                                                                                        

22_3

さて、最後を飾るのは本部です。

                                                            スタンプを集めたり、チラシを持ってきたりした人はくじが引けて、景品がもらえました。

景品は、粘土で作った勾玉やドングリのストラップなど、

ほんとにささやかなものですが、みんな喜んでいました。

                                                            手前に写っているのは、遺跡公園の斜め前におすまいのYさん

寒いのに、社会教育課のスタッフとともに、大活躍してくださいました。

本当に、ありがとうございました。                                                                                 

                                                                 こうして、多くの人の力に支えられた「第4回 縄文の森の秋まつり」

(そうそう、事前の広報には、

東伏見商栄会のみなさんにもご協力いただきました。

ありがとうございました。)

このお祭りを通じて、下野谷遺跡したのやムラ、そして、西東京の文化財

身近に感じてもらえたら最高ですね。

                                                                 みなさん、大成功でした!

お疲れ様、ありがとうございました。

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ライフワークバランスと岩宿文化賞

2010年11月06日 12時43分48秒 | かめしーたのひとりごと

西東京市郷土資料室で開催中の

写真展『写真でみる西東京市の今と昔』

関連企画『高橋文太郎と保谷の昔』

『民具展示』で使用していた民具を戻し、展示を整えました。

Photo_13

これで、ようやく、秋のイベントも折り返しをすぎました。

                                                             で、昨晩、部屋を見渡せば・・・

うーん・・人間の住処ではないな・・・。

「しーた」「のーや」の住むしたのやムラ竪穴住居は、

おかあさん「あん」のおかげで、いつ行っても、きれいで住み心地がいいのに。

Photo_12©S.Takishima2007

                                                            「ライフワークバランス」という言葉を最近よく耳にするけれど、

仕事と、家庭をふくめたいろいろなことも両立できている人は、本当に尊敬。

                                                                   今日は、岩宿時代(旧石器時代)の文化の研究に貢献した人に贈られる

「岩宿文化賞」の授賞式が、

日本で初めて旧石器時代の存在が明らかになった岩宿遺跡にある、

岩宿博物館で行われています。 (http://www.city.midori.gunma.jp/iwajuku/

                                                               今年の受賞者は、東京都埋蔵文化財センターに所属する、比田井 民子

初の女性受賞者です。

                                                               もちろん、研究やその他諸々、女性も男性も関係ないと言いたいのですが、

実は封建的な考古学の世界。

ついこの間まで、完全な男社会でした。

そんな中で、頑張って道を拓き、家庭を持ち、

今なお、前進し続けている姿には、

心から尊敬と、拍手を贈ります。

おめでとうございました。

                                                              今日は岩宿に行けず、本当に残念・・・。

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「第4回 縄文の森の秋まつり」のこと⑨ 『布づくり』

2010年11月06日 09時30分56秒 | したのや情景

昨日の朝、自転車で疾走出勤中のかめしーたの眼にあるものが・・・

「おっ、お、おまえ・・・・・」。

一昨日の夜、やはり、疾走帰宅中のかめしーたの前を動く物体が横切った。

キキーッ

中ぐらいのカエルが、ぴょこぴょこ横断中。

「あぶないぞー。ひかれちゃうぞー。」声をかけて、よけて帰った。

                                                                        くーっ、昨日眼にしたぺちゃんこのあるものは、彼(彼女?)に違いない・・・。

冬眠前のまどろみの中だったか・・・。

まったく生きにくい世の中になったな。

                                                                     そんな生きにくい世の中を、

少しでも快適にしようと頑張っているお二人が、

今年「縄文の森の秋まつり」に初参加してくださいました。

                                                             「ひげの仙人」こと竹中氏とその奥様

お二人は、もともと西東京市にお住まいでしたが、

長野にペンションを作り、そちらにも長くいらっしゃるそうです。

このたび、西東京市に戻り、

年代を超えて、誰もが集えるグループホームを開設するご予定とか。

                                                                     

開設予定の場所は下野谷遺跡公園に近く、

また、長野では子供たちなどに、

縄文時代の布の作り方といわれている「編布(あんぎん)」編みを

教えたりもしていたということ。

夏の出前展示にあわせて行った、プチ体験講座「縄文の布づくり」で、

下野谷遺跡などのことをお知りになり、

今回から参加してくださることになりました。

                                                                                              

強力な助っ人がまた増えました。

                                                                                                                    

22 布づくりに挑戦!

着ている服も「編布」で作ったお手製。

他のスタッフの「土のう袋」製とは格段の差ですね。

                                                                   「編布」とは、糸をからげながら布を作る方法で、

織るのではなかく、編んで作ることから「編布」といわれています。

むしろなどを編む手法と同じです。

Photo 手作りの編布台

又の木の枝が上手に使われています。

                                                                     さて、残念ながら「ひげの仙人」のアップ写真はないのですが、

このお二人、したのやムラの住人にそっくりという声が。

Photo_8                             Photo_10

©S.Takishima2007

「まが」たま」。

ふたりは「しーた」と「のーや」のそれぞれ母方のおじいさんと父方のおばあさん。

「まが」は一代前のしたのやムラの「狩りのリーダー」で、

今では、狩りの現役は引退しましたが、

長老として、祭りなども取り仕切っています。

「たま」は、「薬師(くすし)」。

自然や、ムラに伝わる伝承などの豊富な知識で、ムラ人の健康を守っています。

                                                              「ひげの仙人」さんご夫妻

お疲れさまでした。

グループホームの完成を楽しみにしています。

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