したのやムラ便りG

東京の片隅に眠る下野谷遺跡。「したのやムラ」と呼ばれる縄文のムラがありました… (non official site)

したのやムラの仲間たち連凧

2010年11月09日 18時33分33秒 | おしらせ(したのや)

縄文の森の秋まつりに参加してくださった凧男さんのブログに

お祭りであがったしたのやムラの仲間たちの連凧が紹介されています。

ぜひ、訪問してみてください。

動画もありますよ。

                                                              右の「お気に入りのブログ」の凧男さんを、今すぐクリック

あるいは、こちら。

http://blog.livedoor.jp/kiteman/archives/51598831.html

コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「第2回 民具展示」のこと③  『未来につなぐ』

2010年11月09日 13時54分12秒 | 幻の民族学博物館

Photo_12  こんなところに「博物館」があったの?

                                                             何度も書くようですが、

今回の「民具展示」は、

もちろん、地域の昔の暮らしや景観を知ってもらうことも目的ですが、

それに加え、かつて保谷にあった「民族学博物館」

その設立に燃えた、渋沢敬三・高橋文太郎の夢を広く知っていただき、

後世に語り継いでいく、あるいは発展させていくことが目的の一つでもあります。

                                                                                                                      

そこで、子どもたちにも親しみやすい展示を心がけました。

                                                                  

Photo_13  麦栽培の道具たち。

たとえば麦づくりの道具をさがすクイズ。

                                                                                                                          

I  あっ!あったよ。

                                                             地元のイラストレーターの久世アキ子さんにお願いして

描いていただいたイラストを使ってクイズシートを作りました。

                                                                                 

Imgp0002_2  麦づくりの工程が裏表一枚に順番に。

                                                                    

Photo_14  道具の名前を書いたら、答え合わせ。

                                                                     

Photo_17  みんな成績が良かったです。

          賞品は、どんぐりごまや、ビー玉、あやとりひもなどの「むかしあそび」セット。

          好きなものを5つ、袋にいれてもらいます。

                                                                                     

この「むかしあそび」セットを持って「むかしあそび」コーナーへ。

                                                                 

Photo_18  竹馬も。みんなすぐ上手に。

                                                            

                                                             ちいさなお百姓さんに変身できるコーナーも。

                                                                                                     

Photo_19 Photo_20

年季の入ったお百姓さんと一緒に、はいにっこり! パチリ!

                                                                                                                       

この年季の入ったお百姓さんは、

今回も七夕馬や竹馬始め、いろいろ手作りしてくださった俊郎さん

本当にありがとうございました。

                                                                                                      

Photo_21  こちらも俊郎さんの手作り品。

                                                                   世代を越えてつなげたい知識と夢、そして意志。

                                                                                                 

Photo_23  これはなに?  ほらあそこにあるだろう。

                                                               忘れたくない、忘れられない思い出。

                                                                                                              

Photo_24  グループホームのお散歩中。

                                                                    ああ、よくあんな捏ねばちで、おばあちゃんがうどんを作ってくれましたよ。

ほんとに、おいしかったねえ・・・。

消し炭を入れた「あんか」はあっついぐらいだったね。

「ねこ」なんて呼んでたな。懐かしいねえ・・・。

                                                                 

Photo_27  

鉄なべで湯をわかす。

火はあったかくて、ぱちぱち、いい音。枯れ枝のはぜるいいにおい。

若いお母さんと女の子、2人でずっと火をくべる姿も・・・。

                                                             忙しすぎる今の世の中に負けずに、優しい時間を忘れずにいようね。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「第2回 民具展示のこと」 ② 『藍の栽培』と『藍染め体験』

2010年11月09日 09時29分15秒 | 幻の民族学博物館

ちゅんちゅん・・・。

雀がねこじゃらしの穂を加えて遊んで?います。

ずいぶんふっくらしてきました。

冬の「ふくら雀」。かわいいな。

かめしーたも、最近めっきりふっくらしてきたと言われていますが、

こちらはあまり(全然)かわいくない・・・。反省・・・

                                                                      

さて、民具展示の報告です。

                                                                                                        

今では全く見ることができないのですが、保谷地域ではかつて「藍」を栽培していました。

                                                           地元の民俗研究家、高橋文太郎

昭和12年にアチックミューゼアムから出版した『武蔵保谷村郷土資料』には

昭和10年ごろの保谷村の様子が丁寧に記載されています。

                                                           その中で、昭和10年当時すでに、の栽培はみられず、

麦などのほかには、おもに大根などの蔬菜を栽培していると書かれています。

                                                            また、藍の栽培が盛んだったころも、染めを村内でしていたわけではなく、

の葉をそのまま販売したり

「藍玉」という藍の葉を発酵させてつくる染めの原料を作り、出荷していました。

これは、相場の良い時に出荷することで、かなりの現金収入が得られたと考えられ、

藍商人として、財を築いた農家もあります。

高橋文太郎の家もその一軒だったようです。

                                                                                                                                                    

                                                                                

Imgp1335 上保谷村の鎮守「尉殿神社」 

                                                            また、今の住吉町にある、昔の上保谷村の鎮守であった

尉殿(じょうどの)神社の参道には、

参道の敷石を敷設した際の奉納の石碑があります。

                                                                                                          

Imgp1332  左手前の「納」の字の石碑です。

                                                                                                                                                                             

参道の入り口にあるのですが、小さなものなので、あまり気づく人もいません。

ここには「納人 藍商 野口角次郎」とあり「大正13年8月建設」ともあります。

これにより、大正13年ぐらいまでは、

この地域での栽培や売買が盛んだったことがわかります。

多摩地域では飛び抜けて生産量の多い地域だったようです。

                                                                    藍葉の生産や、藍玉づくりに使われる道具といっても、あまり特別なものはなく、

藍の葉のふるい、藍の葉をつくなどです。

今回の展示では杵のみ展示しました。

                                                                 さらに、保谷地域で藍の生産が盛んだったことを知っていただきたいと、

「屋敷林の会」のみなさんを中心に『藍染め体験』が行われました。

                                                                                   

Photo_2  藍染体験ブース

Photo_3  昨年収穫して乾燥させた藍の葉をたっぷり

Photo_4  藍を畑で栽培してくださった福島さん

Photo_5  

                             野草園にも藍が。

                             花が咲いていました。

Photo_6  

                            絞り染めの準備。

                            布を輪ゴムでしばります

Photo_7  

                             しぼった布をポン!

                             どんな色に変わるかな?

Photo_8  

                            しばらく煮て取り出した布は陽に。

                            ぼくとおあかさん、

                            どっちがきれいにできるかな?

Photo_9  

                             できあがり!

                             葉っぱからこんな素敵な色がでるんだ!

                                                             葉っぱから抽出した緑色の液体から布をあげ、

空気に触れた瞬間、青く変わる様子は神秘的でもありました。

                                                        藍は虫を寄せ付けない効果もあり、昔は野良着なども染めていました。

自然からいただいた色を生活に生かす。

昔の人たちの素晴らしい知恵です。

                                                            そうそう、以前試作した(10月27日のブログみてね)ドングリ染ですが・・・

                                                                       

Photo_10

                                                            こんな素敵な色に染まりました。

下にあるのが原料のクヌギ。左がその殻斗(かくと)。

                                                            保谷地域ではかつて紅花(ベニバナ)の栽培も行われていたそうです。

かつては、草草から多くの素敵な色をいただいていたんですね。

福島さん、屋敷林の会の皆さん、ありがとうございました。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする