■花冠月例句会■

俳句雑誌「花冠」の月例ネット句会のためのブログ 管理 高橋句美子・西村友宏

■3月月例ネット句会清記■

2024-03-10 17:16:40 | 日記
◆句会での俳句の前書きについて◆
通常の句会では、投句に前書きをつけません。インターネットの句会なので、句会のでのお互いの情報が少ないこともあり、髙橋正子個人の考えで、前書きを許していますので、ご了解ください。
オフ句会をなさるときは、投句には前書きをつけないことを知っておいてください。
2024年3月10日
月例ネット句会主宰 髙橋正子


■3月月例ネット句会清記■
2024年3月10日
36句(12名)
01.ものの芽のわれさきの芽と競いけり
02.桟橋にひろがる紺や光る風
03.囀や拭き忘れたる窓ぼこり
04.一掬の水にも春の兆しあり
05.白鷺のゆたにたゆたに春の天
06.山山の雪解豊や木木の色
07.木々の枝のしずく歌いぬ春の雨
 <就職のため上京>
08.手荷物をチッキに春の出雲号
 <鳥取の田、舎日本海の追憶>
09.磯菜摘むはるか彼方や隠岐の島
10.白き富士くつきり浮かぶ春の海

11.着物着て大化けしたる卒業生
12.春の雪積もる間もなく雨と化し
13.絹さやの緑が妻のばら寿司に
14.春の闇ジャズの流れるヘッドフォン
15.日陰には日陰の白さ水仙花
16.安らぎを求める空よ芽吹く樹よ
17.手を延ばす今年も会えたつくつくし
18.見渡せば大地の恵み春の土手
19.答辞読むときおり声を詰まらせて
20.春なかば枝先のみな光りおり

21.春寒や光あかるきがゆえに
22.青麦の吹かれて日々に濃く太く
23.春雪の山より鳩来湯けむりへ
24.宝のごとひらくネーブル掛け袋
25.グーの手を突き出すかたち木瓜蕾
26.まなうらの色にかがやき春浅し
27.朝粥にあおき菜花の辛子和え
28.試験終え空の青さに白き梅
29.雨上がり雫を添えて白き梅
30.春雨や内勤仕事をじっくりと

31.杉の香の芬々(ふんぷん)として春の森
32.春耕の畑の傾斜がくろぐろと
33.紅梅を翔つ鳥羽を透かせけり
34.雛人形烏帽子に刀勇ましく
35.梅祭り琴の響きに梅が舞い
36.枝垂梅水面に褪せた色映し

※互選をはじめてください。5句選をし、その中の一句にコメントをお書きください。



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9 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
3月度月例ネット句会選句 (廣田洋一)
2024-03-10 18:26:54
No. 03, 07, 15, 18, 29.
03.囀や拭き忘れたる窓ぼこり
囀りと窓ぼこりの取り合わせが良い。
花冠3月月例ネット句会選句 (桑本栄太郎)
2024-03-10 18:43:51
03 11 22 27 31
22)★青麦の吹かれて日々に濃く太く
3月の今の時季は、春北風も吹き気温は一定ではなく、寒暖差も大きいですね?然し日差しは日毎に強くなり、木々の枝は芽吹き畑の作物も
大きく生長します。青麦の生長にそのことが良く見え、暖かい春到来
の喜びであります。
花冠3月月例ネット句会選句 (多田有花)
2024-03-10 18:45:20
01.13.17.24.25.

01.ものの芽のわれさきの芽と競いけり
芽吹きの雰囲気をみごとに描写されています。
春が進むにつれて百万千万の芽が競って芽吹いています。
生き物の生きる力の象徴という感じです。
花冠3月月例ネット句会選句 (川名ますみ)
2024-03-10 20:03:24
03.04.20.32.36.

03.囀や拭き忘れたる窓ぼこり
小鳥の明るい囀に空を見上げると、窓にうっすら埃を見つけました。春埃ということばがある通り、雪や水が溶け、春は埃が立ちやすい季ですね。美しい気付きが相応しい言葉で詠まれた、好きな句です。
3月月例ネット句会選句 (吉田 晃)
2024-03-10 20:26:28
9   22   27   33   35
09.磯菜摘むはるか彼方や隠岐の島 

日本海の荒波の磯に海苔掻きをしているのだろう。早春の冷たい飛沫を受けて、ひたすら作業をしている遥か沖に隠岐の島が霞んで見える。
花冠3月月例ネット句会選句 (祝恵子)
2024-03-10 20:49:58
1 19 27 32 36
36 枝垂梅水面に褪せた色映し
  きれいな枝垂梅であったのに、盛りを過ぎた今は、寂しい色合いとなって水面に映っています。
Unknown (柳原美知子)
2024-03-10 22:25:48
17. 19. 26. 33. 35

17. 手を延ばす今年も会えたつくつくし
能登半島の大地震に始まった今年。なんとか無事に冬を越し、春を告げてくれるつくしに出会えた嬉しさが伝わってきます。
Unknown (弓削和人)
2024-03-10 22:54:17
04.07.09.26.35
35.梅祭り琴の響きに梅が舞い
梅祭りに、琴の演奏がはじまるやいなや、いままで静かにしていた梅の花が軽やかに舞うように見えた。作者の心境が梅に映じているのだろう。
選句 (西村友宏)
2024-03-10 23:50:50
04.17. 22. 32.33.
04.まだまだ寒い時期ではありますが、暖かく感じる日も少しずつ増えてきました。春の訪れを感じる素敵な一コマです。

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