■花冠月例句会■

俳句雑誌「花冠」の月例ネット句会のためのブログ 管理 高橋信之

2月月例ネット句会入賞発表

2018-02-11 21:46:30 | 日記

■2018年2月月例ネット句会■
■入賞発表/2018年2月11日

【金賞】
★桜芽の伸びる空へと坂登る/柳原美知子
桜の芽が伸びている空は、もうすぐ桜が咲く予感に満ちて華やかな気配がある。その空へと続く坂があれば、登ってみたくなるものだ。(高橋正子)

【銀賞/2句】
★春の草丈あるものに風吹けり/小口泰與
春の草はようやく芽生えたもの、すっかり丈を伸ばしたものなど、生長に遅速がある。丈があるものは風に吹かれて一つ大きく育っている。(高橋正子)

★棚田の日谷の春雪溶かせつつ/柳原美知子
棚田にあたる日が谷間に残る春雪を溶かしている。「溶かせつつ」というのだらから、棚田の日は、十分に棚田を温める日でありながら、雪を溶かしてるのだ。(高橋正子)

【銅賞/3句】
★頂は春陽集いしところなり/多田有花
山の頂は、四方八方、真上から春陽を受けているのではないか。春の陽がにぎやかに頂に集まってあたたかな集いが始まっているいるようだ。(高橋正子)

★子らの居ぬブランコ風の触れてゆく/祝恵子
ブランコは子どもたちが大好きな遊具だ。(中国や、日本の平安のころは大人の乗るものであったようだが。)子どもが乗っていないブランコは風が触れて揺らしてゆく。風がブランコにのっているかのように。(高橋正子)

★春満月高く見上げて帰る道/高橋句美子
水に潤ったような春の満月。高く上る春の満月に帰る道が心楽しい道となった。(高橋正子)

【高橋信之特選/9句】
★春の草丈あるものに風吹けり/小口泰與
萌え出た春の草、一つ一つの新たな生命に、吹く風がことに優しく感じられます。柔らかな草の動き、快い風の広がりに、みずみずしい春の訪れを思います。(藤田洋子)

★一月の法事に幼は手を合わす/祝恵子
1月の法事というと前の年の暮れに亡くなられた人の法事と思われる。幼子も見知ったる方なので、みんなと共に手を合わせる。故人を悼む気持ちが良く表現されている。 (廣田洋一)

★棚田の日谷の春雪溶かせつつ/柳原美知子
棚田全体に春日が当たり雪をかぶった所々を溶かし始めている。見ていて飽きない感じですね。(祝恵子)

★濡れているひじき買うなり海も買い/髙橋正子
春採取して乾燥し、油揚・大豆などと一緒に煮て食べるひじきをお店で買い、そのひじきから外海に面する波の激しい岩礁上に付着する素晴らしい海の匂いも一緒に買った嬉しさが素敵ですね。(小口泰與)

★合格の知らせを告げる着信音/高橋秀之
受験生のみならず、ご家族にとっても大変な受験期を乗り越え、待ちに待った「合格」の知らせ。感慨ひとしおの嬉しさが伝わる着信音に、春来る明るさ、喜びを感じます。 (藤田洋子)

★白梅のかげりてうすき緑なる/髙橋正子
咲いたばかりの瑞々しい白梅に春の日差しが柔らかく、うす緑にもかげる可憐で清々しい白梅と芳香に春の喜びを感じます (柳原美知子)。

★恵方巻思い出すのは母の味/高橋秀之
★桜芽の伸びる空へと坂登る/柳原美知子
★春の階わが影しかと映されし/髙橋正子

【高橋正子特選/9句】
★子らの居ぬブランコ風の触れてゆく/祝恵子
立春が過ぎたとはいえ、まだ冷たい風が吹き、子供たちは乗っていないブランコ。公園に賑やかな声が響く日が待たれます。(柳原美知子)

★ミニカーを離さず寝る児日脚伸ぶ/藤田洋子
ミニカーを握りしめているのはまだ小さな子なんでしょう。きっと明るい時間が少しずつ伸び、そしてその分遊び疲れて寝ているのではないか、そんな春先のひとこまを感じます。(高橋秀之)

60.春浅き日の喜びに明るい空/髙橋信之
風はまだ冷たいながらも春の日差しの届く空は明るく青く晴れわたり、心も晴々と春の到来が実感されます。 (柳原美知子)

★春立てり夕陽に染まる白灯台/高橋秀之
春の海の青と白灯台を夕陽がやわらかく染めてゆく美しい情景が目に浮かびます。穏やかな海の夕暮れにも春の訪れが感じられます。 (柳原美知子)

★春の草丈あるものに風吹けり/小口泰與
★頂は春陽集いしところなり/多田有花
★棚田の日谷の春雪溶かせつつ/柳原美知子
★桜芽の伸びる空へと坂登る/柳原美知子
★春満月高く見上げて帰る道/高橋句美子

【入選/15句】
★新幹線からの景色や雪の富士/高橋秀之
新幹線での上京は、天候の良い日であれば静岡辺りで富士山を仰ごうと思い、そわそわします。都合よく富士山を眺める事は、中々出来ない所を、圧倒されるほどの雪の富士山を眺め感動した作者である。 (桑本栄太郎)

★群青の宵空深し冬送る/桑本栄太郎
冬の時期の宵の空は、群青の色濃さがありますが、それも冬を送る時期の様子と思えば、感慨もひとしおであろうと思います。 (高橋秀之)

★春の日にきらめく海や波を待つ/廣田洋一
波も穏やかに煌めく春の海を眺め、その穏やかな波が寄せてくるのを待つ時間は、まったりとした穏やかなひとときを感じます。 (高橋秀之)

★春隣孫子の来る誕生日/河野啓一
お孫さん、お子さんに囲まれ祝われる誕生日。ほのぼのとした温もりのある情景に、まだ寒さの続く中にも春の到来が身近に感じられます。(藤田洋子)

★雪踏みて鳴る音一歩ずつ確かめ/高橋句美子
首都圏では厳しい寒波と積雪に見舞われた今年。踏みしめる雪の一歩一歩に、雪の感触、接する雪の音が伝わります。寒さの中にも都心の雪が新鮮に目に映ります。(藤田洋子)

★春来たるコナラの梢も柔らかく/古田敬二
見慣れている森のコナラの梢の様子にも春の訪れが感じられ、心も弾みます。心地よい口調にも惹かれます。 (柳原美知子)

★陽光の田面きらめき風光る/ 桑本栄太郎
★春の日や流れる雲を見ていたり/多田有花
★早春の風が揺らしていく梢/多田有花
★我が街の彼方伊吹の残雪嶺/古田敬二
★早春の風が水面に波立てる/高橋秀之
★パンくずを得開けあう小鳥鵯も来て(ママ)/河野啓一
 ※パンくずを分けあう小鳥鵯も来て
★白壁の道後蔵元椿咲く/藤田洋子
★雪残る囲いの中の緋の牡丹/柳原美知子

■選者詠/高橋信之
★立春の焼海苔ぱりっと音を立てる
音と香りから、春が来た喜びを想像させる巧みさ7962が思われます。(河野啓一)
今年の立春は厳しい寒さのなかでした。暖かい春はまだまだ先。それでも立春という言葉にうれしさがあります。食卓の焼き海苔がたてる音にさえ、その喜びが感じられます。 (多田有花)

★立春過ぎし天仰ぎ見る嬉しさよ
★立春を過ぎて散歩という楽しみ
★水仙咲く広き寺苑に吾も居る
★春浅き日の喜びに明るい空

■選者詠/高橋正子
★囀りは雲のどこかに弾けたる
小鳥の囀りをきいて、どこにいるのか探してみるも、雲に紛れて姿は見えないのに元気な声は弾けている様子が、春の訪れを感じさせてくれます。(高橋秀之)

★白梅のかげりてうすき緑なる
★止まれば紅梅匂う風来り
★濡れているひじき買うなり海も買い
★春の階わが影しかと映されし

■互選高点句
●最高点(4点/同点4句)
02.春の草丈あるものに風吹けり/小口泰與
41.雪残る囲いの中の緋の牡丹/柳原美知子
45.桜芽の伸びる空へと坂登る/柳原美知子
62.白梅のかげりてうすき緑なる/高橋正子

※集計は、互選句をすべて一点としています。選者特選句も加算されています。
(集計/高橋正子)
※コメントのない句にコメントをお願いします。
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■2月月例ネット句清記(2018年)

2018-02-11 18:09:52 | 日記

■2月月例ネット句清記
2018年2月11日
13名65句 

01.残照の山の冷気や梅の花
02.春の草丈あるものに風吹けり
03.雨粒の消えては生まる木の芽かな
04.恋猫の声の上州訛りかな
05.山峡の雪間の中や蕗の薹
06.群青の宵空深し冬送る
07.こきこきと揺らぐ並木や余寒風
08.陽光の田面きらめき風光る
09.ポン菓子の団地の庭に春来たる
10.上京の荷物チッキに春来たる

11.春の日や流れる雲を見ていたり
12.早春の風が揺らしていく梢
13.風あれどまごうことなき春ここに
14.梅林に柄長の群の来ておりぬ
15.頂は春陽集いしところなり
16.春来たるコナラの梢も柔らかく
17.木漏れ日の色濃くなりぬ春来れば
18.春の陽のぬくもり幹に凭れれば
19.我が街の彼方伊吹の残雪嶺
20.春の空越えて異国からメール

21.新幹線からの景色や雪の富士
22.恵方巻思い出すのは母の味
23.早春の風が水面に波立てる
24.合格の知らせを告げる着信音
25.春立てり夕陽に染まる白灯台
26.一月の法事に幼は手を合わす
27.小雪降る走る選手の息づかい
28.蕪汁四天王寺の境内に
29.子らの居ぬブランコ風の触れてゆく
30.春立つ日五指の靴下明るきもの

31.春隣孫子の来る誕生日
32.パンくずを得開けあう小鳥鵯も来て
33.春光をを窓一面に伸びをする
34.パソコンのトラブル解消風さやか
35.雪吊の釣雪解け終わり音もなし
36.早春の熟田津の道堰の音
37.白壁の道後蔵元椿咲く
38.湯籠提げ行き交う人の春初め
39.たんぽぽの小道一輪児が屈む
40.ミニカーを離さず寝る児日脚伸ぶ

41.雪残る囲いの中の緋の牡丹
42.湯たんぽを容れ父母在りし日の昭和
43.日脚伸ぶジャズを聴きつつ菜を洗い
44.棚田の日谷の春雪溶かせつつ
45.桜芽の伸びる空へと坂登る
46.春の日にきらめく海や波を待つ
47.買はねども顔見てまわる雛売場
48.布袋尊お腹光りて春立ぬ
49.紅梅や色濃く咲きし八重の花
50.豆撒くや一斉に天を掴みたる

51.店々の雛人形のすまし顔
52.春満月高く見上げて帰る道
53.雪踏みて鳴る音一歩ずつ確かめ
54.猫柳送り迎えを玄関に
55.通勤の手をポケットに春寒し
56.立春過ぎし天仰ぎ見る嬉しさよ
57.立春を過ぎて散歩という楽しみ
58.立春の焼海苔ぱりっと音を立てる
59.水仙咲く広き寺苑に吾も居る
60.春浅き日の喜びに明るい空

61.囀りは雲のどこかに弾けたる
62.白梅のかげりてうすき緑なる
63.止まれば紅梅匂う風来り
64.濡れているひじき買うなり海も買い
65.春の階わが影しかと映されし


※互選を始めてください。7句選をし、その中の一句にコメントをお書きください。選句は<コメント欄>にお書きください。
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2月月例ネット句会ご案内(2018年)

2018-02-03 13:59:50 | 日記

●2月月例ネット句会投句案内●
①花冠会員・同人であれば、どなたでも投句が許されます。花冠会員・同人以外の方は花冠IDをお申し込みの上、取得してください。
②当季雑詠(冬か春の句)計5句を下の<コメント欄>にお書き込みください。
※5句投句といたしますのでお間違いのないようにお願いします。

③投句期間:2018年2月4日(日)午前0時~2月11日(日)午後5時
③投句は、下の<コメント欄>にお書き込みください。

▼互選・入賞・伝言
①選句期間:2月11(日)午後6時~2月11日(日)午後9時
②入賞発表:2月12日(月)正午
③伝言・お礼等の投稿は、2月12日(月)正午~2月14日(水)午後6時

○句会主宰:高橋正子
○句会管理:高橋信之




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