■花冠月例句会■

俳句雑誌「花冠」の月例ネット句会のためのブログ 管理 高橋句美子・西村友宏

■11月月例ネット句会ご案内■

2024-10-31 10:19:34 | 日記
■11月月例ネット句会ご案内■
①投句:当季雑詠3句
11月4日(月)午前6時~11月10日(日)午後5時
②投句は、下の<コメント欄>にお書き込みください。
※どなたでも投句が許されます。

▼互選・入賞・伝言
①互選期間:11月10日(日)午後6時~午後10時
②入賞発表:11月11日(月)正午
③伝言・お礼等の投稿は、11月11日(月)正午~
                     11月14日(木)午後6時
○句会主宰:高橋正子
○句会管理:髙橋句美子・西村友宏
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ご挨拶/10月月例ネット句会を終えて

2024-10-16 15:43:08 | 日記
10月月例ネット句会にご参加いただき、ありがとうございました。ようやく秋らしい日が続くようになりました。昨夜の十三夜でしたが、皆様のところの月はいかがでしたか。
今回は久しく花冠には投句のなかった上島祥子さんが参加してくださいまして、懐かしく思いました。祥子さんは花冠にお休みのあいだも、四季おりおりにグリーティングカードをくださいまして、それに俳句が書いてあったり、ずっと俳句を忘れないで俳句的生活をされていたのではと想像します。
今月のご投句からは、暑すぎた夏もすっかり過ぎて、ぐっと秋が進んだ感じがしました。選句とコメントありがとうございました。いただいたコメントはそれぞれのかたの励みになります。朝夕は冷え込む日もありますが、寒暖差には気を付けてご健吟ください。これで、10月月例ネット句会を終わります。
なお、引き続き、コメントのない句へのコメントは受け付けております。よろしくお願いします。
2024年10月16日
髙橋正子

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■10月月例ネット句会/入賞発表■

2024-10-14 03:56:30 | 日記
■10月月例ネット句会/入賞発表■
2024年10月13日

【金賞】
19.鵙猛る午後の強風正面に/多田有花
猛々しく鳴く鵙は、正面切って午後の強風に立ち向かっているのだ。小さい命の塊の強さを思わずにはいれない。(髙橋正子)

【銀賞/2句】
02.トンネルのさきは秩父の秋の雲/弓削和人
トンネルのさきに山国秩父の空に秋の雲が見える。すっきりと詠みあげた景色に秩父を旅をゆく抒情が感じられる。(髙橋正子)

30.曼珠沙華畦を描いて空真青/柳原美知子
畦にそって咲く曼殊沙華であるが、それは、曼殊沙華が畦を縁取り描いているのだと見る。青空を背景に咲く畦の曼殊沙華の姿が鮮やかである。(髙橋正子)

【銅賞/3句】
93,窓枠に星の散りゆく夜さむかな弓削和人
窓枠を額縁とした星のちらばる画である。この句の一番の良さは、「よさむ」である。「よさむ」であるからこそ、窓は透き通り星の煌めきがみえるのだ。(髙橋正子)

26.炙りたる銀杏売られ八幡宮/廣田洋一
大銀杏、また隠れ銀杏で知られる鎌倉の鶴岡八幡宮のことであろうが、樹齢1000年と言われる大銀杏は平成22年の春の嵐で倒伏してしまった。根が生きていたので、手当を施し、その根から若木だ育ってかなり生長しているという。大銀杏に因んで売られる炙り銀杏が観光地の秋の深まりを感じさせてくれる。(髙橋正子)

39.手に取ればずしりと重し赤林檎/西村友宏
手に取った林檎が見た目の重さより重く、「ずしり」と感じたおどろき。赤林檎がおどろきの強さを強めている。技巧のない句だが、実感が強いのがいい。(髙橋正子)

【髙橋正子特選/7句】
02.トンネルのさきは秩父の秋の雲/弓削和人
トンネルの向こうは晴れています。ここは秩父、半円形のトンネルの出口の向こうに青空と白雲。その光景を簡潔によまれてすっきりと気持ちがいいです。(多田有花)
視界が開け、秋の秩父の山が鮮やかに迫る。そんな風景がすっと頭に浮かび、明るさや気持ちよさを感じることができる。心が開かれた気持になった。(吉田晃)

12.秋の朝見上げた青空一番機/上島祥子
飛行機は列車と違い24時間空を飛んでるはずなのですが、爽やかな朝いちばんに大空を飛ぶ飛行機を一番機と感じる気持ちに澄み渡った秋空と秋の朝の気持ちよさを感じます。 (高橋秀之)

19.鵙猛る午後の強風正面に/多田有花
小さな鵙が強風を真正面に必死に受けている様に小さき生命の強さを思う事が感じられました。 (上島祥子)
鵙が強風に抗っている姿を「猛る」と表現することで、勇ましさを感じ津力強い光景がうかびました。 (西村友宏)

32.ゆるやかな坂の果なり秋の雲/川名ますみ
澄みきった秋の空気にゆるやかな坂の果てまで見通せる心地よさ。そこには真っ青な空と白い秋の雲がぽっかりと浮かんでいて、待ってくれているようです。牧歌的な光景に心和むようです。(柳原美知子)

26.炙りたる銀杏売られ八幡宮/廣田洋一
30.曼珠沙華畦を描いて空真青/柳原美知子
39.手に取ればずしりと重し赤林檎/西村友宏

【髙橋句美子特選/7句】
03,窓枠に星の散りゆく夜さむかな弓削和人
 窓枠が小さな絵画のようだと感じました。(髙橋句美子)

04.蜻蛉のつんつん水面翔けにけり/小口泰與
蜻蛉が3段飛びでもするように水面を飛ぶ様子が「つんつん」に表されていて面白いですね。生き物への温かい視線が感じられます。(柳原美知子)

17.日にそよぎてらてら赤き曼殊沙華/髙橋正子
20.烏瓜朱をあざやかに風の中/多田有花
26.炙りたる銀杏売られ八幡宮/廣田洋一
30.曼珠沙華畦を描いて空真青/柳原美知子
39.手に取ればずしりと重し赤林檎/西村友宏

【入選/10句】
05.鈴の音のひときわ高き秋の猫/小口泰與
暑さも和らぎ猫の動きも活発になり、首輪の鈴も空気の澄んだ秋空に響き渡っているのでしょう。(高橋秀之)

07.ついと前ついと前へと赤とんぼ/桑本栄太郎
止まっていたかと思えば前へと進む、赤とんぼ。その動きがリアルにリズミカルに描写された、好きな句です。(川名ますみ)

15.居酒屋で友と分け合い秋刀魚食う/高橋秀之
今年のサンマは豊漁とか。歴史的な不漁が続いていて庶民の魚とはいえなくなりつつありました。それが今年は復活。気の置けない友人とサンマを肴に居酒屋で一杯、いいですね。(多田有花)

22.草軽く枯れて雀ら遊ぶ野へ/吉田 晃
夏はしっかりとしていた草地が秋になり軽い枯れ草になって草地が今は雀らの遊び場に変わりました。これも季節の移ろいの一場面なのでしょう。(高橋秀之)

23.さざ波に浸るフジツボ磯は秋/吉田 晃
そうだなあ、磯は秋なんだなあと御句を一読して感じました。フジツボという地味なもの。それがさざ波に洗われているさまに目をとめられたこと。
これらに新鮮なものを感じました。(多田有花)

31.工場に若木植えられ秋高し/川名ますみ
秋高しという清々しい季語と若木が響きあって気持ちのいい御句です。工場の周囲に植えられた若木たちはこれからすくすくと育ちそこで働く人たちや周囲を行き交う人たちに心地よい木陰を提供するでしょう。(多田有花)

37.やわらかくやわらかく秋夜のストレッチ/西村友宏
長い残暑から急に朝夕は冷え込むようになり、体もうまく調節ができず固くなっています。やわらかくと念じながらストレッチに励まれる充実した秋の夜のひと時。素敵な一日の終わりですね。(柳原美知子)

10.早起きや群れ翔ぶ蜻蛉の胴は赤/上島祥子
28.葉隠れに葛咲く雨の土手を墓へ/柳原美知子
33.秋空を目指せば坂のひろびろと/川名ますみ

■選者詠/髙橋正子 
16.うす紅葉金の御身の九品仏
浄真寺の三品堂に祀られる御仏は全て黄金色で、外のうす紅葉を引き立てる。金の御身が良い。 (廣田洋一)

17.日にそよぎてらてら赤き曼殊沙華
18.星あかり地に棲む小さきものの声

■選者詠/髙橋句美子
34.晴れた日の並木の道を舞う落葉
35.朝が始まる水にどぼんと赤林檎
36.高窓の陽が差す私の白マフラー

●互選最高点句(5点/同点2句)
19.鵙猛る午後の強風正面に/多田有花
02.トンネルのさきは秩父の秋の雲/弓削和人

集計:髙橋正子
※コメントのない句にコメントをよろしくお願いします。思ったこと、感じたこと、ご自由にお書きください。
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■10月月例ネット句会清記■

2024-10-13 17:19:46 | 日記
■10月月例ネット句会清記■
2024年10月13日
39句(13名)

01.せせらぎに従うように木の実落つ
02.トンネルのさきは秩父の秋の雲
03.窓枠に星の散りゆく夜さむかな
04.蜻蛉のつんつん水面翔けにけり
05.鈴の音のひときわ高き秋の猫
06.利酒や立ち振る舞いの為人
07.ついと前ついと前へと赤とんぼ
08.ばりばりと雄を食み居りいぼむしり
09.ぴ~ひゃらと笛を吹きつつ秋小鳥
10.早起きや群れ翔ぶ蜻蛉の胴は赤

11.出迎えの薄羽きとんぼ市営墓地
12.秋の朝見上げた青空一番機
13.実家から貰いし柿の甘きこと
14.ひんやりと感じる風は秋の朝
15.居酒屋で友と分け合い秋刀魚食う
16.うす紅葉金の御身の九品仏
17.日にそよぎてらてら赤き曼殊沙華
18.星あかり地に棲む小さきものの声
19.鵙猛る午後の強風正面に
20.烏瓜朱をあざやかに風の中

21.秋祭り子ども屋台が練り歩く
22.草軽く枯れて雀ら遊ぶ野へ
23.さざ波に浸るフジツボ磯は秋
24.訳あって笊山盛りの青蜜柑
25.新米や納豆巻の夕餉とす
26.炙りたる銀杏売られ八幡宮
27.敗荷や鯉の動きは変わらずに
28.葉隠れに葛咲く雨の土手を墓へ
29.トラックに新米満載農ら笑む
30.曼珠沙華畦を描いて空真青

31.工場に若木植えられ秋高し
32.ゆるやかな坂の果なり秋の雲
33.秋空を目指せば坂のひろびろと
34.晴れた日の並木の道を舞う落葉
35.朝が始まる水にどぼんと赤林檎
36.高窓の陽が差す私の白マフラー
37.やわらかくやわらかく秋夜のストレッチ
38.風邪の喉柿の甘さが染みる朝
39.手に取ればずしりと重し赤林檎

※互選をはじめてください。5句選をし、その中の一句にコメントをお書きください。
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■10月例ネット句会ご案内■

2024-10-01 11:08:28 | 日記
■10月月例ネット句会ご案内■
①投句:当季雑詠3句
10月7日(月)午前6時~10月13日(日)午後5時
②投句は、下の<コメント欄>にお書き込みください。
※どなたでも投句が許されます。

▼互選・入賞・伝言
①互選期間:10月13日(日)午後6時~午後10時
②入賞発表:10月14日(月)正午
③伝言・お礼等の投稿は、10月14日(月)正午~10月17日(木)午後6時
○句会主宰:高橋正子
○句会管理:髙橋句美子・西村友宏
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