■花冠月例句会■

俳句雑誌「花冠」の月例ネット句会のためのブログ 管理 高橋信之

◆ご挨拶/立春ネット句会◆

2015-02-04 22:41:00 | 日記

◆立春ネット句会◆
ご挨拶(高橋正子/主宰)
今日、立春は、横浜はよい天気に恵まれました。全国的にもよい天気でしたのでしょうか。立春の夜は満月ということでしたが、曇ってしまいました。それでも、匂やかな春立つ日となりました。入賞の皆様、大変おめでとうございます。今回は、参加者が14名で多少、少ない感じですが、オフで、松山や砥部の自宅で句会をしていたときは、二間続きの座敷は満室で、大変にぎやかなことでした。そんなことを懐かしく今日は思い出しました。午後、用事で明治神宮の表参道まで行きましたが、日曜日かと思うような人出でした。若い人たちが、バレンタインの洒落たチョコレートを売る店や、ポップコーンを売る店に行列を作っていました。春だなあ、と思わずにはおれませんでした。皆様の句からもうきうきした気分が伝わって、ことのほか、楽しい気持ちになりました。
投句に始まり、選とコメントをありがとうございました。信之先生には、句会の管理運営を、洋子さんには、互選の集計をお願いいたしました。どうも、お世話をありがとうございました。これで、立春句会をおわります。3月はひな祭り句会となります。
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■立春ネット句会入賞発表■

2015-02-04 22:31:24 | 日記
■立春ネット句会■
■入賞発表/2015年2月4日■

【金賞】
★明日寒明け青空市に花並ぶ/祝恵子
明日は寒が明ける。暦の上のことであるが、「寒明け」には、厳しい寒さに耐えたことから解放される喜びがある。青空市には、とりどりの花が並び、春はそこに来ているではないか。(高橋正子)

【銀賞2句】
★梅咲いて軽き会釈の行き交える/藤田洋子
寒い中にも梅が咲き、あたりにも日差しがこぼれる。行き交う人も軽く会釈をして、微笑んで行き過ぎる。梅の花が咲くころの軽さに、暖かい瀬戸内の早春を思い出す。(高橋正子)

★靴紐を締めて春立つ山に入る/多田有花
「春立つ山」が清新。靴紐をしっかり締めて、心を引き締め、心新たに山に入る。「春立つ」喜び。(高橋正子)

【銅賞3句】
★立春や子等のあいさつ歯切れよし/井上治代
「立春」の声を聞けば、厳しい寒さから解放された嬉しさが先に立つ。人も活動的になる感じだ。子どもたちの挨拶もはきはきと歯切れがよい。子供たちへの眼差しがあたたかい。(高橋正子)

★雪掘りて得し蕗の芽の青さかな/内山富佐子
まだ雪深いけれど、もしかして蕗の芽が出ているかもしれないと、雪を掘り、掘り当てた時の嬉しさ。雪の中の「青さ」が一入目に染みる。(高橋正子)

★夕映えを梅の蕾も受けとめる/川名ますみ
日がずいぶん永くなった。夕映えの光が長く、沈み惜しむかのように梅の蕾に届く。梅のつぼみも、日ごと暖かさに開くばかりになったいる。(高橋正子)

【高橋信之特選/8句】
★厨房の隅まで磨き春迎う/内山富佐子
未だ寒い日々ながら日毎に日脚も伸び、とうとう立春を迎えた。暦の上とは言え、立春を迎えればこれからは日毎に暖かくなるのだと思えば、自ずと厨房まで磨き上げたくなる主婦ならではの心弾む思いである。(桑本栄太郎)

★靴紐を締めて春立つ山に入る/多田有花
春だ! しっかりと足元を整えてまだ雪も残っているであろう山に向かおう。浮き立つような清冽な雰囲気が伝わってきます。「春立つ山」がいいですね。(河野啓一)

★梅咲いて軽き会釈の行き交える/藤田洋子
梅が咲き芳香を嗅げば、春の訪れを感じ、寒さで萎縮した心身を軽くしてくれるようです。人の往来も少しずつ増え、微笑が行き交う温かい情景が感じられます。 (柳原美知子)

★春立ちて鳥跳ねている塀の上/柳原美知子
春が近づくと鳥たちの活動も活発になってきます。高い鳴き声が聴こえたり、木から木へ飛び移り木の実をつついたりしている様子を見かけます、立春の日に鳥が嬉しそうに跳ねている姿は可愛いかったことでしょう。(井上治代)

★立春や子等のあいさつ歯切れよし/井上治代
立春ともなれば、全てが明るくなる。登校、あるいは下校の子等のあいさつは、明るく、そして歯切れよし、である。(高橋信之)

★米櫃のかろき音たて春迎う/桑本栄太郎
「米櫃」といえば、母を思う。幼き頃の母であり、厨の母に纏いついていた幼き頃の私である。(高橋信之)

★節分や一人の豆撒き丁寧に/井上治代
家人の居ない節分の夜、お一人なればこそ念入りに撒く年の豆に、家内の幸を願う気持ちが込められているようです。季節の行事を大切になされ、丁寧な日々のお暮らしがうかがえます。(藤田洋子)

★明日寒明け青空市に花並ぶ/祝恵子

【高橋正子特選/8句】
★雪掘りて得し蕗の芽の青さかな/内山富佐子
見当を付けてあったのでしょう。掘り出した雪の中に、青き蕗の薹を見つけた喜びが伝わってまいります。 (祝恵子)

★靴紐を締めて春立つ山に入る/多田有花
春を迎えたばかりの山に、気を引き締めてこれから入るという思いが伝わってきます。 (高橋秀之)

★明日寒明け青空市に花並ぶ/祝恵子
明日は、嬉しい「寒明け」で、「寒の時期が終わって、立春となる」のである。「青空市に花並ぶ」であれば、明日の寒明けは、明るくて、なおのこと嬉しい。(高橋信之)

★梅咲いて軽き会釈の行き交える/藤田洋子
梅咲いて、その下での「軽き会釈」は、春近しの軽く明るい風景だ。(高橋信之)

★春北風やはるか鞍馬の峰白く/桑本栄太郎
春を迎えた京都。まだ北風が冷たく、遠く仰ぐ鞍馬の山は雪化粧をしています。「鞍馬」という地名が句に広がりを与えました。春らしい暖かい日を待ち望みながら、峯の雪を仰ぐのも京都らしい暮らしの一こまです。(多田有花)
1月半ばの歩き会で京都を囲った峰峰の冠雪を見ました。まだ残っているのですね。春が待ち遠しい京の街です。(祝恵子)

★梅一輪の位置定まりて青空に/高橋信之
伸びた枝の中でひとつの花が開き始めました。それによって、枝も景色もしっかりとした焦点を得ました。梅が咲き始める頃の明るくきりっとひきしまった空気が思われます。(多田有花)
未だ寒さ厳しいながらも、水色の空に梅が一輪咲き綻びました。大きく広がる青空の下から梅の木を眺めれば、先初めのたった一輪の梅はその所を得た。確かなる梅の咲き初めの情景がよく捉えられている。(桑本栄太郎)

★夕映えを梅の蕾も受けとめる/川名ますみ
おそらく鉢梅の夕景と想われますが、今日か明日かと梅の開花を待ち望んでいる作者が想われる。蕾の開花を待ちながら、暖かい春を待っている心情がよく窺える。(桑本栄太郎)

★立春や子等のあいさつ歯切れよし/井上治代

【入選/6句】
★春立ちて明日香の里の鳥の声/河野啓一
春を待っていた鳥の声が明るく響き、のどかな明日香の風景が広がっています。これから少しずつ暖かくなっていくのを楽しみにしている、作者の様子を思い浮かべることができました。 (井上治代)

★いつしかに花器の柳の枝芽吹き/柳原美知子
断ち切られた柳の枝でも春が来ればちゃんと芽吹く。自然の命の確かさを感ずる一句です。 (内山富佐子)

★人やさし山河うるわし国建つ日/河野啓一
建国記念の日、人に恵まれ、美しい自然に恵まれ、日本のよさを再認識いたします。国を愛する心、未来への願いが感じとれます。 (藤田洋子)

★立春の朝に新しい服おろす/高橋秀之
まだ寒さが残っていても、立春という言葉を聞いただけでうきうきしてきます。新しい服を着て颯爽と歩いてみたい気持ちがよく分かります。(井上治代)

★青空を映してつづく雪の道/迫田和代
青空のもと、日に輝く雪の道が清々しく美しいかぎりです。寒さの中にも、春の兆しが感じる情景に心明るくなれます。(藤田洋子)

★噴煙の南へ流る余寒かな/小口泰與
「噴煙の南へ流る」であれば、北風吹く「余寒」である。「南へ」という言葉がいい。一句の中で詩の言葉となった。(高橋信之)

■選者詠/高橋信之
★梅の香につつまれ歩く幸せに
実感です。梅の高雅な香りにつつまれて歩ける幸せ いろいろ考えながら。素適な一時ですね。 (迫田和代)

★冬芽空へ空へ確とした意思がある
冬芽が空へとのびている、空へ空へと重ねたことで冬芽たちが意思を持って、大空に向かって伸びている姿が見てとれるようです。(祝恵子)

★梅一輪の位置定まりて青空に

■選者詠/高橋正子
★くらがりを戻りて暗きへ豆を打つ
節分の夜、家の隅々まで豆を打ちます。今は人が居ない、灯りの消えた部屋も、念入りに。ほの暗い廊下を行きつ戻りつ鬼遣らいをなさる、ご家族を想うお気持ちが、温かく沁み入ります。(川名ますみ)
節分は立春の前の夜をさし、豆まきは夜におこなうのが本来の姿とか。「くらがりを戻りて暗きへ」という繰り返しが面白く、昔から続く豆まきの習俗の姿が浮かび上がってきます。邪気を払う祈り、願いの姿です。 (多田有花)

★夕べの月しろじろ年の豆を打つ
夕べの「月」が昇れば、「豆を打つ」ことも、日本の風景らしい、昔からの親しみを感じる。「豆を打つ」ことは、日本の今の日常であるが、日本の原初からの風景に思える。(高橋信之)

★立春の窓から強き朝が来る

■互選高点句
●最高点(9点)
★靴紐を締めて春立つ山に入る/多田有花

※集計は、互選句をすべて一点としています。選者特選句も加算されています。
(集計/藤田洋子)
※コメントのない句にコメントをお願いします。
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◆立春ネ ット句会清記◆

2015-02-04 17:40:42 | 日記
立春ネット句会清記

01. 米櫃のかろき音たて春迎ふ
02. 枝つたうように芽吹きやゆきやなぎ
03. 春北風やはるか鞍馬の峰白く
04. 立春の朝の玄関豆のあと
05. 立春の朝に新しい服おろす
06. 明るさを感じる朝に春立てり
07. 節分の豆香ばしや雀翔つ
08. 梅が香や朝日賜わる榛名富士
09. 噴煙の南へ流る余寒かな
10. 明日寒明け青空市に花並ぶ

11. 立春や求めし苗を朝植ゆる
12. 春に入る登校児童の列のゆく
13. 青空を映してつづく雪の道
14. 春なのに黄身盛り上がる卵かな
15. 川流れ何故か嬉しい春らしさ
16. 春立ちて明日香の里の鳥の声
17. 白梅のふくらみ嬉し空の青
18. 人やさし山河うるわし国建つ日
19. 厨房の隅まで磨き春迎ふ
20. 雪掘りて得し蕗の芽の青さかな

21. 寒明けの風鴨の首伸ばしけり
22. 寒明けの葉蘭青々朝の照り
23. 梅咲いて軽き会釈の行き交える
24. 青空に花芽広げて梅の畑
25. チチチチと朝の目ざまし春の鳥
26. 立春や子等のあいさつ歯切れよし
27. 節分や一人の豆撒き丁寧に
28. 立春の朝のしばしの二度寝かな
29. 靴紐を締めて春立つ山に入る
30. 梅が枝は陽のさす方へ伸びている

31. 夕べの月しろじろ年の豆を打つ
32. くらがりを戻りて暗きへ豆を打つ
33. 立春の窓から強き朝が来る
34. 冬芽空へ空へ確とした意思がある
35. 梅の香につつまれ歩く幸せに
36. 梅一輪の位置定まりて青空に
37. 臘梅の陽に白みいる昼下がり
38. しら梅の空をそよがし咲きそめり
39. 夕映えを梅の蕾も受けとめる
40.春立ちて鳥跳ねている塀の上

41.いつしかに花器の柳の枝芽吹き
42.里の湯屋手仕事豊かに吊るし雛

◆互選のご案内◆
①選句は、清記の中から5句を選び、その番号のみをお書きください。なお、その中の1句にコメントを付けてください。
②選句は、2月4日(水)午後7時から始め、同日(2月4日)午後10時までに済ませてください。
③選句の投稿は、下のコメント欄にご投稿ください。
※1) 入賞発表は、2月5日(木)正午
※2) 伝言・お礼等の投稿は、2月5日(木)正午~2月7日(土)午後6時です。
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