■花冠月例句会■

俳句雑誌「花冠」の月例ネット句会のためのブログ 管理 高橋句美子・西村友宏

第21回(立春)フェイスブック句会案内

2013-01-25 16:25:56 | 日記
■第21回(立春)フェイスブック句会ご案内■

①投句:当季雑詠(節分、立春、春の句、冬の句など)を計3句
②投句期間:2013年2月3日(日)午前0時~2月4日(月)午後6時
③互選期間:2月4日(月)午後7時~2月5日(火)午前10時
④入賞発表:2月5日(火)正午
⑤伝言・お礼等の投稿は、2月5日(火)正午~2月6日(水)午後6時
※句会場(投句場所):
Facebookページ「インターネット俳句センター」
http://www.facebook.com/kakan02/

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■ご挨拶/第20回(新年)フェイスブック句会■

2013-01-03 12:52:09 | 日記
●高橋正子(花冠主宰)
 あけましておめでとうございます。巳の年が明けました。正月の間、穏やかな晴天に恵まれ、幸先よい感じです。よいことがありますように願っています。新年句会に24名の方にご参加いただき、ありがとうございました。選句やコメントをありがとうございました。晴れやかな新年の句に触れて、年が改まるというのは、いいものだと思いました。句会の管理運営は信之先生に、集計は藤田洋子さんに、また、スタッフの皆さまにもコメントなどお世話になりました。本年もどうぞよろしくお願いいたします。次回は2月4日の立春句会となります。楽しみにお待ちください。これでフェイスブック新年句会を終わります。

●小西 宏(花冠同人会長)
 みなさま、明けましておめでとうございます。今年もどうぞ、よろしくご指導くださいますようお願い申し上げます。

 この新年もまた、高橋信之先生、高橋正子先生のご指導とご配慮により、「第20回(新年)フェイスブック句会」を開催していただきましたことに深く感謝いたしております。年の初めにふさわしく、力のこもった作品が多数寄せられたことを心より喜び、お礼申し上げます。
今年9月には花冠創刊30周年を迎えることになっており、「創刊30周年記念俳句大会」等の記念事業が予定されています。またそこに向けて、私たちそれぞれが俳句の力を高めてゆけるよう、両先生からも一層きめ細かなご指導いただくようになっております。「俳句添削教室」もその一環と考えておりますが、毎日休みなく力のこもったご指導を頂けることに深く感謝しております。私たち同人一同も「明るくて深い俳句」を目指し、俳句の心と技術を更に高めるよう、いっそうの努力をしていかなければならないと思っております。どうもありがとうございました。

●藤田 洋子(花冠事務局長)
新年明けましておめでとうございます。今年初めてのフェイスブック句会、ご参加の皆様、お世話になりありがとうございました。お正月は全国的にお天気に恵まれた模様で、松山も寒さはあるものの晴間の多い三ヶ日となりました。句会では、晴天のもと美しい富士山の眺望を始め、各地の皆さんの淑気あふれる初景色に心あらたまり、また日本のよきお正月の情景にふれて、心あたたまる思いがいたしました。「花冠創刊三十周年」の年頭にあたり、明るい希望を感じる句会となりました。開催にあたりましては、信之先生、正子先生に心よりお礼申し上げます。お世話いただいたスタッフの皆様、ありがとうございました。今年も皆さんとともに楽しく学ばせていただきたく思います。どうぞよろしくお願いします。

●安藤智久(フェイスブック句会スタッフ)
 みなさま新年明けましておめでとうございます。
 みなさまそれぞれが無事に新年を迎えられ、お正月の清々しい俳句がたくさん寄せられたことを心よりお祝い申し上げます。
 私は年末年始とわさびの出荷に追われ、ひたすらに山葵に触れていた日々でしたが、元日だけはお休みを頂き、美しい富士山を眺めながら三嶋大社に初詣に行ってきました。久しぶりにゆったりとした気持ちで俳句を作り、この句会に参加できたことを嬉しく思います。
小西さんがおっしゃられていたとおり、今年は花冠創刊30周年の節目の年です。信之先生、正子先生からあたたかいご指導が頂ける今の環境に感謝し、明るい気持ちで俳句を続けていきたいと思います。
本年も、どうぞよろしくお願いします。
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■第20回(新年)フェイスブック句会入賞発表■

2013-01-02 20:21:11 | 日記
■第20回フェイスブック句会■
■入賞発表/2013年1月3日■

【金賞】
★注連飾りわが手造りへ日の当たる/佃 康水
慎ましく、礼をもって手造りの注連飾りで正月を迎える丁寧な暮らしがよい。当たる日にも温かさある。(高橋正子)

【銀賞】
★元旦の新聞おもいきり広げ/高橋句美子
元旦の新聞を思い切り広げてみる元気良さがよい。世界を一気一目に広げて見せるようだ。(高橋正子)

【銅賞】
★元朝や秒針のゆく確かな音/多田有花
元日の静かな朝、秒針が確実に時を刻んでいるのが耳に聞こえる。元朝なればこその静かな緊張が時を意識させている。(高橋正子)

★湧水の声なく溢れ花八手/渋谷洋介
「声なく溢れ」は、泉の水がやわらかに、しかもゆたかに湧き出ている様子をよく表わしている。傍に咲く花八つ手がいい景を作って、湧水の色をも想像させてくれる。(高橋正子)

【高橋信之特選/7句】
★元朝や秒針のゆく確かな音/多田 有花
元日朝の晴れやかで慌ただしさと秒針の静かな動きの対比の景がうまく調和して好きな句です。(下地鉄)
秒針が刻む音に託して元朝の時の流れを改めて感じとっている作者の感性に敬意を表します。遅々とした動きであっても刻一刻と時は流れ。元日の朝が来たのですね。(河野啓一)

★元旦の新聞おもいきり広げ/高橋句美子
ひときわ厚い元旦の新聞。慌ただしい朝は少し開いてすぐに閉じる紙面ですが、この日ばかりは「おもいきり広げ」ます。新年を説く様々な記事に、よき年となることを念じながら。(川名ますみ)

★抱かれる赤子へ明るき初日の出/古田 敬二
初めて初日の出を浴びるであろう赤子にとって、明るき初日の出と同様希望に満ちた1年となりますように。(高橋 秀之)

★寒晴れや水平線のくっきりと/下地 鉄 
冬晴れではなく寒晴れが寒さと空気の澄んで遠くの水平線がくっきりと見える風情を感じさせてくれます。(高橋秀之)

★星冴ゆる空の深さよ子等送る/小川 和子
年末年始で帰省されていたお子さんが帰られるのを見送っておられるところと推察します。除夜から元日をいっしょに過ごされて、楽しいひとときを思いつつ見送っておられるところでしょう。寒い夜の中の暖かい情景です。 (多田有花)

★初富士の遠嶺明るし葛飾に/高橋正子
★注連飾りわが手造りへ日の当たる/佃 康水

【高橋正子特選/7句】
★元旦の新聞おもいきり広げ/高橋句美子
元旦の新聞は広告と共に分厚いもの、今年の期待を込めて、思い切り部屋中に私も広げて見ました。(祝 恵子)

★お元日わずかばかりの菜を引きぬ/祝 恵子
お雑煮に入れられるのでしょうか。お庭に植えた初春の草を抜いてこられたのでしょう。静かな元旦の喜びが伝わってきます。 (小西 宏)

★二日の街に椿の白が競い合う/高橋信之
緑の葉を背景として白い椿の花が散らばり咲いている。ゆったりと散歩する正月二日の明るさです。 (小西 宏)

★冬木立陽に輝きて起立する/井上 治代
冬木立というのは本当に、陽の光を受けて輝き見えるものですね。そして、葉を落とした木々の一本一本の姿を「起立する」と詠われて、荘厳さを伝え届けてくれています。(小西 宏)
冬木立は正に起立するというのがしっくりとします。その冬木立が陽に輝いている様子は、気持ちのよい冬の晴れ間を感じさせてくれます。(高橋秀之)

★遠近の嶺と峰より除夜の鐘/桑本 栄太郎
京都ですね。名の知られた多くの寺院が立ち並ぶ古都。東山、北山、西山、それぞれの峰々に行く年を送る鐘が響き渡ります。その除夜はいっそう趣深いものと想像できます。 (多田有花)

★湧水の声なく溢れ花八手/渋谷洋介
大切な水資源にも繋がる湧く水がこんこんと溢れ出ている空気の綺麗な場所近くに活き活きと咲いている花八手が見える参ります。 (佃 康水)

★注連飾りわが手造りへ日の当たる/佃 康水

【入選/15句】
★居間隅々に新年の日が届く/藤田 洋子
一年の始め、あたりの風景も人の心も、一種改まった感じがしますね。居間の隅々にまであらたまった感じがしますね。(小口泰與)
きれいに片づけられ、いつもとは違った新年の居間に新年の陽があまねく行き渡る。今年はなんとなくいいことがありそうな予感をさせる陽の輝きである。(古田 敬二)

★新年の陽差し取り込む母の部屋/高橋句美子
新しい年の輝かしい陽を、まずお母様の部屋に取り込んであげたやさしい心持ちが素敵です。(井上 治代)

★習いたての着付の妻やお正月/安藤 智久
習いたての着付けで晴着姿の妻が初々しく、微笑ましく、奥様へのあたたかな眼差しに、明るく楽しいお正月を感じさせていただきました。(藤田 洋子)

★富士山に月を掲げて初日の出/川名 ますみ
富士山に有明の月を掲げての初日の出。心改まる最高のお正月風景を見せて頂いた想いです。(佃 康水)

★卓丸く老いも若きも味噌雑煮/藤田裕子
関西のお雑煮は味噌仕立てが多いのでしょうか。お餅も丸いのでしょうね。「卓丸く」に昔風の温かな家族関係が感じられ、ゆったりとしたお正月の風景が垣間見られます。(小西 宏)
丸いテーブルがいいですね。ほのぼのとした、一家団欒の様子が、目に浮かびます。(渋谷洋介)

★うす雲を染めて初日や信貴生駒/河野 啓一
元旦の朝はここ数年にないほど穏やかに晴れ、所要で出掛けた車中から遠くになだらかな信貴生駒山の連なりが眺められました。東方の信貴山生駒山の向こうには、悠久の歴史を誇る奈良大和の地であり、その地名と共に初日の出の荘厳な雰囲気が想われ素敵です。(桑本 栄太郎)

★初浅間伸びのび煙り広げおり/小口 泰與
正月の空にゆったりと上る山の煙。いつも見る光景が今日はまた新鮮だ。「初浅間」の季語がゆるぎない。 (小西 宏)

★実千両松の根締めに深く挿し/藤田 洋子
松と実千両の生け花はお正月らしい取り合わせですが「深く挿し」に新しい年への意志の現れのようにも感じます。(黒谷 光子)

★冬休み土手道駈ける児の叫び/迫田 和代
冬休みでこどもたちが遊んでいるのでしょう。冬の寒いときでも子どもたちは元気です。土手を駆け上がるこども達の叫びも楽しげな響きなのでしょう。(高橋秀之)
子供の元気な姿を見るのはよいものです。冬休みの子供たちの声が聞こえてくるようです。 (祝恵子)

★里山の枝かがやかし初明かり/小西 宏
元日の輝かしい朝を里山で迎えられたのでしょう。初明かりが枝を光らし、今年もいいことがありそうです。 (祝恵子)
新年の朝日が里山の枝をあまねく照らし、そこで暮らす人々の幸せな様子が想像できます。(井上治代)

★除夜の鐘山風にのり澄み渡る/藤田裕子
澄み渡って聞こえてくる除夜の鐘、静かに聞き入ってる詠者がいます。 (祝恵子)

★初空の青さの中を飛行雲/高橋 秀之
空の広さを感じるすがすがしい句です。(高橋句美子)
今年の関西の元日は明るく晴れて暖かな一日でした。からっと、あっけらかんと明るい御句にあの穏やかで明るい元日の朝の空が蘇ってきます。 (多田有花)

★伊吹嶺の稜線美しく初茜/黒谷 光子
伊吹山の特徴的な山容はいつ見ても力強く印象的です。初日に照らされた稜線の、元旦ならではの美を見事に詠まれました。 (河野啓一)

★初刷りの嵩に驚くベッドかな/矢野 文彦
作者は毎朝ベッドの中で朝刊を読まれるのでしょう。元旦の新聞が束になってどさりと、ベッドも驚くという非日常の朝を軽い諧謔味を含めて詠まれたものと思います。 (河野啓一)

★蒼天の富士を背にして梯子乗/古賀一弘
江戸の火消しが正月に演じたという度胸のパフォーマンス梯子乗り。当時は富士もことのほかくっきりと見えたことでしょうね。江戸情緒 が嬉しい一句と思いました。 (河野啓一)


■選者詠/高橋信之
★初詣今日がある今年がある
初詣をされ今日を迎えられた喜び、又今年を迎えられた幸せが、ひしひしと伝わってまいります。併せて今年への希望や決意も感じられます。(藤田裕子)

★二日の街に椿の白が競い合う
緑の葉を背景として白い椿の花が散らばり咲いている。ゆったりと散歩する正月二日の明るさです。 (小西 宏)

★幹くろぐろと桜冬芽を青空へ
裸木になって居る桜の幹は冬芽を付けて青空へ枝を張っている。幹くろぐろとの措辞により春に向かって今力を蓄えている桜の木の力強さが感じられます。(佃 康水)


■選者詠/高橋正子
★初富士の遠嶺明るし葛飾に
浮世絵風景版画を見るような心地です。お正月らしい景色、遠くに見える真っ白な富士の高嶺。「葛飾」という地名がそういう感覚を強くしています。(多田 有花)
葛飾から遠く初富士が望めた。真白く光る富士山はたとえ小さくても神々しく、新年をいっそうすがすがしく感じさせてくれます。(安藤 智久)

★水仙の花つぎつぎに昨日今日
冬のさなかに「つぎつぎに」可憐な花を咲かせる水仙に心慰められます。先生の鋭敏な感性が花の咲きようを通じて伝わってきます。(小西 宏)
水仙の花がつぎつぎ咲いているというなにか新年らしい爽やかさのある句ですね。香りが漂ってきそうな。(迫田 和代)

★山風に杉の匂える二日なる
杉の香りがおめでたい正月にぴったりの句です。周りの空気が心地よく感じました。(高橋句美子)


■互選高点句
●最高点(7点/同点2句)
★元朝や秒針のゆく確かな音/多田 有花
★習いたての着付の妻やお正月/安藤 智久

●次点(6点)
★実千両松の根締めに深く挿し/藤田 洋子

※集計は、互選句をすべて一点としています。選者特選句も加算されています。
(集計/藤田洋子)


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