■花冠月例句会■

俳句雑誌「花冠」の月例ネット句会のためのブログ 管理 高橋句美子・西村友宏

立春ネット句会清記

2014-02-04 16:12:39 | 日記
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■立春ネット句会■
■清記/20名60句

01.橡の芽のぬめり耀く寒の明け
02.雨だれの枝につらなり梅ひらく
03.米びつの軽ろき音たて寒終る
04.長靴に春泥重く畝立てる
05.年の豆配られ始まる歌練習
06.俎板に水の滴る大根切る
07.木々の芽の少しふくらみ水温む
08.水鏡して春空の高かりし
09.タンポポの綿毛見つけて春立ちぬ
10.節分や真っ赤な色した鬼の面

11.冬牡丹雲間の日差しに照らされて
12.春に入る気持ち新たに深呼吸
13.うららかや金平糖の角の色
14.春風や三角はっかの淡き色
15.春光や和紙に包まる有平糖
16.蝋梅の香に添う光眩しめり
17.樹に巣箱掛けられ森に春立てり
18.桜芽木日に撥ね枝のしろがねに
19.路地裏の冬日拾ひて猫眠る
20.福は内人に押されて浅草寺

21.良く跳ねるトランポリンや春来たる
22.わらづとの話など聞きボタンの芽
23.青枝にぷくりと梅の蕾みおり
24.マスクする吾に試食のつまようじ
25.春節やにぎわう街に身を委ね
26.初場所やフクシマ地産土産買う
27.空開く桜冬芽の息吹かな
28.東天を茜に染めて立春に
29.鬼やらい各地それぞれ賑わいぬ
30.寒明けて全樹つぼみの椿かな

31.柊挿す空柔らかに雨上がる
32.朝に来る鳩の目つぶら春立つ日
33.踏みしめて二月の丘の芝弾み
34.立春の東の峯の明るい空
35.さんしゅゆの実を光らせて日が昇る
36.晴れの日の続きて森の満作咲く
37.冬北斗追いかけっこでゆく親子
38.冬苺大きな粒をざくざく洗う
39.伊予柑を剥けば香りの輪の中に
40.白梅のみずみずしきが青空に

41.わが肺に水仙の香の今入る
42.大寒の真青な空の実栴檀
43.美しき影はっきりと雪の上
44.山際を走る列車の里の春
45.春の水たっぷり注ぎ花一つ
46.灯の街の上に映り春霞
47.荒畑の風に逆らう茅花かな
48.日を透かし高みにそよぐミモザかな
49.瀬戸海の晴れて遠山初の虹
50.受験子や会釈の顔の引き締まり

51.雨粒を空へ持ち上ぐ蕗の薹  
52.立春の風音高く田の靡く
53.蓬萌ゆ岸へ石橋踏み渡る
54.餅花の垂れて光れる里の湯屋
55.喜びに満ちて二月の苺摘む
56.撒く豆の闇の奥まで弾みけり
57.父として声張り上げし鬼やらひ
58.宅食の小さくおさまる恵方巻き
59.帰国児の声をそろえて豆を撒く
60.春の風邪やいとのあとを見られけり

◆互選のご案内◆
①選句は、清記の中から5句を選び、その番号のみをお書きください。なお、その中の1句にコメントを付けてください。
②選句は、2月4日(火)午後7時から始め、同日(2月4日)午後10時までに済ませてください。
③選句の投稿は、下のコメント欄にご投稿ください。
※1) 入賞発表は、2月5日(水)午前9時です。
※2) 伝言・お礼等の投稿は、2月5日(水)午前9時~2月6日(木)午後6時です。
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15 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
選句 (桑本栄太郎)
2014-02-04 19:02:26
04・ 19・ 22・ 44 ・ 60

19)路地裏の冬日拾ひて猫眠る
猫は何処に居ても暖かい所を好む動物である。ここ数日の寒のゆるみに、猫も路地裏の日溜りに出て寛いだのであろう。「冬日拾ふ」との措辞が効果的で、情景の良く分かる長閑さが良い。



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選句 (迫田和代)
2014-02-04 19:04:52
11,21,33,40,55
40 白梅のみずみずしきが青空に
★ 青空をバxyクにみずみずしい白梅がはっきり見えます。胸に染みいるような香りもします。いいですねー。
返信する
立春ネット句会選句 (小口泰與)
2014-02-04 19:13:12
19 33 37 40 56
NO40
白梅のみずみずしきが青空に
和やかな日光が地上を照らす日は、雲もない青空でもほの白く、春先高い香気を放って馥郁と咲き、光沢があって生気に満ちた新鮮な白梅の素晴らしい景ですね。
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選句 (井上治代)
2014-02-04 19:23:15
04、17、31、42、57

42 大寒の真青な空の実栴檀
さみしく感じるまでに青く澄み渡った空に、栴檀の実が陽に輝いている美しい光景を思い浮かべることができました。
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選句 (藤田洋子)
2014-02-04 20:10:13
38.42.44.53.57

53.蓬萌ゆ岸へ石橋踏み渡る
萌え出す蓬の緑が、硬質な石橋との対照も鮮やかに、より柔らかくみずみずしく感じられます。これから春めく岸辺の情景を思い、明るい希望を抱かせていただきました。
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選句 (佃 康水)
2014-02-04 20:14:24
04 22 35 40 56

04 長靴に春泥重く畝立てる
春先は雨量が増えたり雪解などが有り、又なかなか土地が乾かないのでぬかるみになってしまいます。したがって長靴や鍬に付いた土は重く畝立てにご苦労されている様子が伝わって参ります。


 

 
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選句 (河野啓一)
2014-02-04 20:38:22
13 17 31 39 57
・57父として声張り上げし鬼やらひ
一児の父となって初めての節分、追儺の行事。吾子の健やかな成長を祈る父としての感慨が滲んでいると思います。
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選句 (小川和子)
2014-02-04 20:43:00
22 32 34 39 56

22 わらづとの話など聞きボタンの芽
わら囲いをして大切に育てられた冬牡丹を見に行ったことがあります。寒気に強いというボタンですが、出始めたボタンの芽の育て方などを話題にされたのでしょうか。
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選句 (古賀一弘)
2014-02-04 20:43:06
02 22 27 39 51 

02 雨だれの枝につらなり梅ひらく

春雨の暖かさに誘われ梅が開く。枝に雨だれと梅が連なる情景が鮮明に浮かぶ佳句です。
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選句 (祝恵子)
2014-02-04 20:52:06
2 4 39 44 51
02.雨だれの枝につらなり梅ひらく
雨が止んだのでしょう。点々と枝についてる雨だれ、咲いた梅の色が雨粒の中に咲いているのかもしれません。
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