■花冠月例句会■

俳句雑誌「花冠」の月例ネット句会のためのブログ 管理 高橋句美子・西村友宏

■3月月例ネット句清記

2018-03-11 17:07:08 | 日記
■3月月例ネット句清記
2018年3月11日
11名55句 

01.七色の金平糖や春の星
02.白梅やかって庄屋の蔵と井戸
03.片栗の免れがたく反り返り
04.長閑さや瀞へ落ちたる包装紙
05.朧夜や金属音のライン鳴る
06.春嵐過ぎて芽生えを待つ大地
07.桃の節句わが娘(こ)も孫を持つ歳に
08.梅一輪ようやく咲いて空の青
09.浅春や鵯訪ね来しミニ菜園
10.残雪を遠く望みて伊吹山

11.つちふるや嘗て吾にも蒙古斑
12.落椿ばさと地上へ安らぎぬ
13.西空の群青深き余寒かな
14.立子忌となれば土筆を探しけり
15.清流の石のさざれや流し雛
16.合格の知らせはひとこと通ったよ
17.あちこちに怪しき身なり花粉症
18.春の夢幼き頃の子らの顔
19.梅林を抜けたらそこは大阪城
20.大空に向かう木の枝新芽吹く

21.畦一面兄への供花やイヌフグリ
22.棺逝く春の出水の長良川
23.天寿全う梅咲く里の別れかな
24.兄送る畔にあふれて土筆立つ
25.芋植える旅に行く話など
26.青空に手を広げたる辛夷咲く
27.音立てて一筋落ちる春の水
28.窓開けて囀りを聞く昼餉かな
29.遠足や歴史を学び日の暮れる
30.春嵐砂場の山を削りたる

31.掃除の水たっぷり汲むやクロッカス
32.目を凝らし一本の土筆すぐ二本
33.森の道歩くは春日を踏むことに
34.クロッカス白は祈りの手のふくらみ
35.野の草の刈られ春日の大広場
36.色ペンで地図に数カ所春の山
37.三椏や登る人皆立ちどまる
38.パンジーで囲み色良し花時計
39.切り口を揃え菜の花地名入り
40.一クラス集まり連凧飛ばしゆく

41.散策の静かな春の午後に居る
42.寺の裏に墓地あり春の静かな暮れ
43.山麓の墓地へ降る日がさんさん
44.花芽数多寺への桜大門を
45.墓地の春天ひろびろとわが頭上
46.雲流る空の水色梅八分
47.青き踏む海へ海へと日の中を
48.春の海鴎一列光りこぼる
49.棚に雛飾れば立ちて見上ぐ猫
50.スイートピーうすむらさきの香り買う

51.山焼きの仙石原が真正面
52.土佐水木黄色い花は晴れの日に
53.重なりて桃の蕾が幾本も
54.春の星線で結ばれ星座が浮かぶ
55.しゃぼん玉七色高く高く飛ぶ

※互選を始めてください。7句選をし、その中の一句にコメントをお書きください。選句は<コメント欄>にお書きください。
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6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
3月ネット句会選句 (小口泰與)
2018-03-11 19:22:08
NO11 22 35 39 46
22棺逝く春の出水の長良川
この度はご愁傷様です。長良川も春の雪解水でごうごうと流れるなか、川沿いを棺が長良川の景をゆっくりと亡き人に見てもらうように行き過ぎて行きます。
返信する
3月ネット句会選句 (桑本栄太郎)
2018-03-11 19:46:52
02 06 17 24 35 38 45
(特選)
24)★兄送る畔にあふてれ土筆立つ
お身うちの兄上様が亡くなられたのですね?心からお悔やみを申し上げます。お見送りの時には畔に土筆も伸び立っていたようですが、毎年この時季になれば想い出され、哀しみを新たにされる事でしょう!!。
返信する
3月ネット句会選句 (高橋秀之)
2018-03-11 20:44:10
06.13.28.33.39.41.47

13.西空の群青深き余寒かな
西の空は太陽が沈む方向になります。その空が群青深きというところに春よりも冬の続きのような余寒の厳しさが感じられます。
返信する
3月ネット句会選句 (柳原美知子)
2018-03-11 21:05:57
2、 13、 20、 21、 32、 39、 44

32.目を凝らし一本の土筆すぐ二本
周りの草に紛れてすぐには見つけられない土筆。一本を
見つけた時のうれしさ、摘む音も心地よく、すぐに二本目
が見つかります。春の野の日差しの中で、童心が蘇ります。
返信する
3月ネット句会選句 (祝恵子)
2018-03-11 21:11:00
2 7 15 20 28 33 47
47.青き踏む海へ海へと日の中を
青々とした草を踏みながら、春の日を浴び、海へと歩いていく元気な姿が浮かびます。
返信する
3月ネット句会選句 (古田敬二)
2018-03-12 07:45:52
02・11・13・31・33・41・47


47.青き踏む海へ海へと日の中を

海に向かって大股に歩く。足元には萌え出した小さな緑。心身とも元気が満ちている作者を想像した。
返信する

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