■雛祭りネ ット句会清記(2015年3月)■
【14名42句】
01.有職のおもざし愁う雛灯り
02.紅梅やふるさと発ちし頃なりき
03.店先の京の老舗や花菜漬
04.日の目見る十年越しの雛かな
05.百千鳥マーブルチョコの色あわし
06.五色豆かりっと噛むや百千鳥
07.春夕焼け京阪電車の車窓より
08.山下りてさっと炙りし鰆食ぶ
09.春の夜のホームにスイートポテトの香
10.蓬摘む故郷恋しくなる夕べ
11.菜花つむ袋に一杯透くほどに
12.春耕の畝黒々と伸びゆけり
13.雛めぐりする町安芸の小京都
14.大空は小さな梅の向こう側
15.うっすらと夜明けの生駒は春霞
16.青畳匂う座敷に雛飾る
17.杉玉の揺るる街並み雛めぐる
18.稲株を覆い一面草青む
19.埃箱中から昔の雛の顔
20.美しやあの色この色雛あられ
21.懐かしい故郷想う田螺あえ
22.囀を仰げば空の水色に
23.青饅の瑞々しきを小鉢に盛り
24.色紙に描く女雛いつしか我に似て
25.一軸の墨痕清し雛の間に
26.雨水晴れ花鉢一つ買い求む
27.ミモザ咲き焼きたてパンを自転車に
28.孫娘幼き頃の雛人形
29.ぼんぼりに桃花耀く雛飾り
30.春霞み瀬戸の島影海の色
31.身ほとりに紙雛かざり雛祭り
32.山桜帰り遅れし鶫おり
33.青という空に垂れたる榛の花
34.ひな祭りの朝暗がりの窓外よ
35.ひな祭り嫁ぎし娘(こ)の幼なき日よ
36.もの書くに窓外春の暗がりよ
37.白酒に酔いしふりしていたりけり
38.初恋の面輪もならぶ紙びいな
39.うすれゆく二日やいとの痕正す
40.春川の流れにまかせ番鳥
41.春寒の厨に立ちて卵とく
42.難しきことはともあれ桜餅
※選句を開始してください。明日(3月4日)午前9時までに済ませてください。
◆互選のご案内◆
①選句は、清記の中から5句を選び、その番号のみをお書きください。なお、その中の1句にコメントを付けてください。
②選句は、3月3日(火)午後7時から始め、翌日(3月4日)午前9時までに済ませてください。
③選句の投稿は、下のコメント欄にご投稿ください。
※1) 入賞発表は、3月4日(水)正午
※2) 伝言・お礼等の投稿は、3月4日(水)正午~3月5日(木)午後6時です。
【14名42句】
01.有職のおもざし愁う雛灯り
02.紅梅やふるさと発ちし頃なりき
03.店先の京の老舗や花菜漬
04.日の目見る十年越しの雛かな
05.百千鳥マーブルチョコの色あわし
06.五色豆かりっと噛むや百千鳥
07.春夕焼け京阪電車の車窓より
08.山下りてさっと炙りし鰆食ぶ
09.春の夜のホームにスイートポテトの香
10.蓬摘む故郷恋しくなる夕べ
11.菜花つむ袋に一杯透くほどに
12.春耕の畝黒々と伸びゆけり
13.雛めぐりする町安芸の小京都
14.大空は小さな梅の向こう側
15.うっすらと夜明けの生駒は春霞
16.青畳匂う座敷に雛飾る
17.杉玉の揺るる街並み雛めぐる
18.稲株を覆い一面草青む
19.埃箱中から昔の雛の顔
20.美しやあの色この色雛あられ
21.懐かしい故郷想う田螺あえ
22.囀を仰げば空の水色に
23.青饅の瑞々しきを小鉢に盛り
24.色紙に描く女雛いつしか我に似て
25.一軸の墨痕清し雛の間に
26.雨水晴れ花鉢一つ買い求む
27.ミモザ咲き焼きたてパンを自転車に
28.孫娘幼き頃の雛人形
29.ぼんぼりに桃花耀く雛飾り
30.春霞み瀬戸の島影海の色
31.身ほとりに紙雛かざり雛祭り
32.山桜帰り遅れし鶫おり
33.青という空に垂れたる榛の花
34.ひな祭りの朝暗がりの窓外よ
35.ひな祭り嫁ぎし娘(こ)の幼なき日よ
36.もの書くに窓外春の暗がりよ
37.白酒に酔いしふりしていたりけり
38.初恋の面輪もならぶ紙びいな
39.うすれゆく二日やいとの痕正す
40.春川の流れにまかせ番鳥
41.春寒の厨に立ちて卵とく
42.難しきことはともあれ桜餅
※選句を開始してください。明日(3月4日)午前9時までに済ませてください。
◆互選のご案内◆
①選句は、清記の中から5句を選び、その番号のみをお書きください。なお、その中の1句にコメントを付けてください。
②選句は、3月3日(火)午後7時から始め、翌日(3月4日)午前9時までに済ませてください。
③選句の投稿は、下のコメント欄にご投稿ください。
※1) 入賞発表は、3月4日(水)正午
※2) 伝言・お礼等の投稿は、3月4日(水)正午~3月5日(木)午後6時です。
13.雛めぐりする町安芸の小京都
安芸の小京都といえば、竹原。江戸時代に製塩業で栄えた古い町並みの中で所蔵される
雛人形が展示されているのですね。それを巡って歩くのも趣のある雛祭りでしょう。
17杉玉の揺るる街並み雛めぐる
杉玉は別名酒林とも言われ、造り酒屋の軒先に飾り
宣伝のひとつともしていました。杉玉のある街並みとは
それだけ古く鄙びた街並みでもあり、その町は旧家も
多く、桃の節句には雛人形をお披露目もするのでしょう。
そこをめぐり歩くとは趣きを覚えます。
20 美しやあの色この色雛あられ
雛あられは作者にとって格別の感慨をお持ちの事でしょう。お婆様が毎年作って送って下さっていたことをお聞きした事があります。淡い彩りの雛あられに遠い昔を懐かしみ明るく詠まれた御句です。
27 ミモザ咲き焼きたてパンを自転車に
ミモザだっていい香りでしょう。それに焼きたてのパン 生活力のある生き生きした句ですね。
U+26AAU+FE0F 31 身ほとりに紙雛かざり雛祭り
十段飾りや五段飾りも素晴らしいが、身のまわりをご自分で作った紙雛で飾って人生を楽しんでいる作者の素晴らしい生き方に感銘を覚えます。
○35.ひな祭り嫁ぎし娘(こ)の幼なき日よ
雛祭りが来て、嫁いで行かれた娘さんの幼児時を想い出しておられる親心に共感を覚えます。色んな思い出が次々浮かんでくることでしょう。
○35.ひな祭り嫁ぎし娘(こ)の幼なき日よ
雛祭りが来て、嫁いで行かれた娘さんの幼児時を想い出しておられる親心に共感を覚えます。色んな思い出が次々浮かんでくることでしょう。
17.杉玉の揺るる街並み雛めぐる
歴史を感じ風情漂う街並みに、雛飾りを愛でるひととき。しっとりと落ち着いた佇まいの中、しみじみと日本のよさが感じられます。
42.難しきことはともあれ桜餅
人生生きていれば何かと難しいことに出会う。まあ、命をとられるほどのことはないと思うし
美味しい桜餅があることだ。今日はいい日だったと思うことにしよう。
10 蓬摘む故郷恋しくなる夕べ
蓬を摘めば、香りと手に触れる感触に子供の頃の思い出が蘇ります。お母様の手作りの蓬餅の味、故郷の豊かな
自然、かけがえのない故郷がいつまでも平和であってほしいものです。