N003の実事求是な日々

基本はゲームの事、後は気になったニュースとか人生観とか
自分の病気の事とか実事求是な記事を書きたいと思っております

THE HOLIDAY OF LAST WEEK 「SUNDAY」 深夜編その1

2010-06-07 12:38:13 | 日記
「ロン」
「ツモ」
「流局か、テンパイ、ノーテン、テンパイ」
様々なバリエーションを叩き出しながら3人の点数が上昇、下降する
友達同士でやる麻雀というものは俺の中では友達と一緒にするゲームと同じで
その人物とのコミュニケーションの一環だ
それ自体をやりたいわけではなくそれを通して人との関係を深める為にする
もちろん楽しくなければそれは論外なわけで
1つの事だけの為にそれをしているわけではない
何をするにしても様々な思いが錯綜するものだ
「どんどんどんどんどん・・・・」
誰かが階段を上がってくる
「ガチャ」
唐突にあけられたドアからゆうじろうのお父さんが顔を出した
「なんや、麻雀やっとるんか
ほら、これ」
と言いながらワシャワシャと音を立てている半透明のビニール袋を
どすんと床に無造作に置く
遠めでも分かる、コーラと何かのペットボトルが6本ぐらい入っている
言葉に出して感謝の気持ちを述べるのは恥ずかしいので心の中でお礼を言っておいた
これは回りに友達が居るからであって2人きりならちゃんと言うぞ、俺は
「おお」
という、ゆうじろうの生返事を聞き終わる前に
そのまま部屋を出て行くのかと思いきや、入ってきてみんなの牌を観察する
「これはこれがまだあれやな」
と、俺の正面に居るドッペルタカの牌を見てなにやら助言めいた事を言っている
どうやらこの人も麻雀ができるそうだ
ゆうじろう曰く「やばい」らしい
少し説明が短すぎるだろう、が、どう「やばい」のかは分かるので突っ込まないでおく
そうすると直ぐに部屋を出て行った

「コーラ」、俺が飲めない飲み物ベスト10には確実にランクインしている
ちなみに「コーラ」が嫌いな訳ではない
そう、これは「嫌いな飲み物ベスト10」ではなく「飲めない飲み物ベスト10」なのだ
問題は味ではない、炭酸が好きな人が想像してもあまり良いものではないが
わざと全力で振りまくり炭酸の抜けた「コーラ」は飲んだことがある、別に嫌いではなかった
ただ甘いだけの薬物水という印象はあったが
俺は炭酸が飲めない
最近自動販売機に「カルピスソーダ」が蔓延している
これは非常に度し難い傾向で、非炭酸派撲滅団体の活動が活発化しているのか?
「カルピス」は普通においしいのに「カルピスソーダ」はそれ以前の問題だ
そもそも「カルピス」に炭酸を混ぜる必要があるのか?
ちょっと「カルピス」より「カルピスソーダ」を飲みたい人に意見を聞きたい、凄い聞きたい
ファンタ系とコーラとかはまだ分かる
最初から炭酸込みでの飲み物だからだ
そうでなければただのフルーツジュースだからな、無果汁だけど
俺にはどう考えても理解ができない、炭酸のどこに魅力を感じるのだろうか
俺にとっては「非常に喉にストレスを与える痛い飲み物」としか感じ取れない
あとゲップが壮大に出るのが嫌なのだ
あの炭酸ゲップは、抑えると鼻が死んでしまいそうになるぐらいの激痛が襲う
だがなんの抑止力もかけずにゲップをするなど俺のポリシーにそぐわない

―あれは今でも覚えている
小学5年生の時、何か町会行事のようなもので遊園地に行ったのだ
同じ団の同学年の小学生5人と大人3人ぐらいで
その遊園地がどこだったかは覚えていないし
そこで何をしたのかも全く記憶に無い
じゃあなぜ覚えているのかというと
「キリンレモン」という飲み物を知らない人はあまり居ないだろうが
大人が小学生全員にそれを無料で手渡したのだ、もちろん好意で
俺は炭酸が飲めない事はこの時点で分かっていたのだが受け取らないのも気が引けたので
それを受け取り蓋を開け、飲む
喉が・・・痛い
が、我慢してちょびちょび飲む
皆が飲み終わった頃に俺はまだ1/10程度しか進んでいなかった
(早くこれを飲み終わらないとみんなに迷惑をかけてしまう)
と思った俺はできるかぎりの一気飲みをして一瞬で残り半分まで、来た
だが、そこで来たものは唐突な嘔吐感だった
急いで草陰に走りこみ、対処する
この出来事はトラウマと言うほどにはなっていないのだが
炭酸に良いイメージが湧かなくなったのは事実だ―

もう一種類の飲み物は緑茶だったので、俺は快くそれを頂いた
いやぁ、日本人はなんて素晴らしいものを産んだのだ
としみじみ思ったね、俺は
下らないものも産みだしてるけどな

更に暫くすると今度は下から
「ゆうちゃん、ゆうちゃん」
という母親らしき人の声が聞こえてきて
「なに?」と言いながらゆうじろうは階下へ
直ぐに戻ってきた手には、白い平べったい大き目の皿に
ドーナッツが6つほど乗っていた
流石にそこまで気を回されてしまうと少し申し訳ないな
「これ、食べてって」
と、言いつつゆうじろうは俺と自分の間に皿を置く
なぜかと言うとドッペルタカが
「こんな時間にドーナッツとかやばいやろ
いらんいらん」
と言ったからだ
時計を見ると1時半を回っている
「絶対太るで」
まあ確かに、と俺は思いつつ
既に俺の脳内はどれを食べようかという思考回路で、埋め尽くされていた
皿に乗せられているのは
「ポン・デ・リング」
「エンゼルフレンチ」
「ハニーディップ」
「オールドファッション」
「ハニーチュロ」
「ハニー」
だ、興味のある方はミスタードーナッツの公式HPで確認してほしい
「http://www.misterdonut.jp/m_menu/donut/index.html」
オールドファッションは久しく食べてないので少し気になる
が、そうこうしているうちに「オールドファッション」をゆうじろうに持っていかれてしまった
(このままだと俺の主導権は露と消える)
という焦燥感を覚えた俺はとにかく手を出す
ここは手堅く「ハニー」でいくしかない
少しサクサクしている生地が絶妙な歯ごたえ、甘すぎることも無く、手堅い人気商品だ
ゆうじろうは次にポン・デ・リングを取る
ならば、と俺はハニーティップを掴む
こちらも甘さ控えめだがふわふわしている生地が、多少のもちもち感をも演出し
先ほどとは違うハニーさを演出している
残るは「ハニーチュロ」と「エンゼルフレンチ」
どうみてもボリュームがある方はエンゼルフレンチだ
だが、悲しい事に食べるスピードが違いすぎる
先ほどから同時に食べているように書いているが、実は周回遅れしている
ゆうじろうは最後に「エンゼルフレンチ」を掻っ攫っていき
俺は残された「ハニーチュロ」なる美味しいけどどことなく量が物足りないこれを食す
おい、俺ハニーと名のつくものしか食って無いんじゃないか・・・?

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