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江戸棋譜 弐

2010-03-12 03:33:05 | 雑記
今夜も、定例江戸棋譜巡回をしていたら、珍しくK君のリアル現場に遭遇した。
こっそり観戦後、一手指南を申し込む。(笑)

湯割り2杯飲んだ後だったので、R点献上試合になるかと(飲んで無くても、そうなる可能性が高いのが現状ですが・・・・汗)思いながらも極力ポカ注意で臨んだ。


先手K君 後手Suwa


いつもは、相居飛車で私が一手損角換わりの後手番が、申し合い稽古の陣形になっている。
振り飛車を指さない(実際は怖くて指せないのだが・・・)ので、安心して▲3二金と上がって来たのが上の図。

今回は、第2グループの子達の為に「一手損角換わり振り飛車」なるものを研究してるので、逆スパーリング相手になって貰った。


局面はスラスラ進み、特に振り飛車側は、△4二飛と途中下車で▲6五角を警戒すれば何も考える事無く美濃囲いに組めば良いから気が楽である。

先手の居飛車屋さんは、ちと序盤の苦労が多いかもしれないが、苦労が多い=構想を楽しめるし、その努力が地力を蓄える事になり、将来の伸び悩みを防ぐ事に繋がる様な気がします。

K君は、▲3二金と序盤早々上がった手を活かしながら、「へこみ矢倉」に組み上げる。
この形の良い所は、横からの攻めに金2枚並べてるから強く、▲5六歩を突いて無いので角交換の将棋では、優秀な囲いだと思います。

ただし、少し気になるのは右側の飛車を中心とする攻撃陣形で、後手に△2四歩を許して居る事が思わぬ展開になった。


9手後の世界が、上の図になっている。

△5九角と桂馬を狙って角を放つ▲3八飛△2五歩▲5八金△7七角成▲同金△2六歩▲4五桂△2七歩成。

こうなってみると、角と銀の交換ながら「と金」ができて、飛車の成り込みもオーダーされたから、後手有望な局面になってると思います。

あまり定跡を知らないから、決定的な事は言えませんが、△2四歩を許さないで▲2五歩と早く決め、▲6六角と「へこみ矢倉」の特徴凹みを活かした角打ちを含みに、右側の銀と桂馬をどう動かすかと構想を練るのが、居飛車屋さんの楽しみにしたいところでしょうか。

K君へ
今は根っ子に栄養補給してる時期ですから、どんどん江戸棋譜で負けましょう。



さて、前回の続きですが▲8八金と受けると先手玉は詰んでしまいます。
なので問題としては消去法で▲8八馬が正解になりますが、これが実戦だと▲8八馬△同馬からの後手の攻め手順を読まなくてはいけない事になります。

復習すると▲8八桂は9八の升目に効きが無いので駄目で、そこで銀も無くなる、▲8八金は抵抗できるが詰手順が存在して駄目。
最後に、8九の升目に効きが残るのが▲8八馬の一手ですが、その他の攻め筋も読む必要があります。

詰将棋が大切だと言われるのは、こんな時に短時間で正確に読める力が備わるからで、プロの先生が言われる5手~7手の易しい詰を普段から解くのが、上達の早道になる一例を紹介しました。

かく言う私ごときは、詰将棋が嫌いで何もしなかったので、「やりなさい」なんて言いません。(笑)

強くなりたければ、遠回りの様で近道ですし、ランニングよりウォーキング。
(私のメタボ対策を、引き合いに出してどうする・・・苦笑)

江戸棋譜@不定期連載です。
また気がついた時にでも・・・・・






Comments (2)
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