かちこのアメリカ奮闘記その後

アメリカの大学院での登録栄養士(RD)を取得、帰国して日本の病院でNST奮闘中

平成28年度診療報酬改訂(栄養指導関連)

2016年02月10日 | 日本の病院での奮闘記

今宵は4か月になる息子がいつになくぐっすり寝てくれているので

気になっていたことについて調べてみました

平成28年度診療報酬改訂についてです

 

まだ最終決定の公示はされていませんが、現在の最終の答申の内容を調べてみました

スケジュールでは今後3月上旬には決定が公示される見込みのようです

 

さて、大変です

何が、、、って、

栄養指導必要な時間が長くなる

栄養指導の保険点数が増える

改訂が行われると同じ人数の患者さんに指導するのに費やす時間が長くなる

でも、これに伴い、病院の収入がアップする

ってことになります。

 

改訂の内容は以下のようです

 

(現行)初回の栄養指導も2回目以降も 15分/回以上、130点

(改訂案)初回30分以上260点、2回目以降20分以上、200点

 

改訂後の栄養指導対象に以下が追加になる

がん

摂食・嚥下機能低下

(補足:医師が硬さ、付着性、凝集性などに配慮した嚥下調整食に

相当する食事を要すると判断した患者であること)

低栄養の患者に対する治療食

(補足:次のいずれかを満たす患者であること

①血中アルブミンが3.0g/dl以下である患者

②医師が栄養管理により低栄養状態の改善を要すると判断した患者)

すごい改訂ですね~

これまで食欲不振のがん患者さんや痩せて栄養状態の悪い高齢の方たちに

お金は取れないけれど

たくさんの時間を費やして

少しでも力になれればと思って食事の話などをさせていただいてきました

そして、私の祖母のように、飲み込みがうまくできなくなった患者さんやその家族にも

お金は取れないけれど、

ピューレにしたりペーストにしたり

汁物にとろみをつけたり、

どんなものをどんな風に調理して、

どのくらい食べたらいいかを

説明させていただいてきました。

これを正式に栄養士の仕事として認め、

対価として保険点数を取れるようになるというわけです

 

さてさて、最終決定は3月で、稼働は4月からになるようですが、

本当にうまく運用できれば栄養士の増員もできるんじゃないか・・・

そんな淡い期待をもって

今後の動向を見守りたいと思います

 

 

改訂内容をさらに詳しく確認したい方はこちら

http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000106421.html

 


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