今月、アメリカの新しい食事指針が発表されました
http://health.gov/dietaryguidelines/2015/guidelines/
5年ごとの更新なのですが、その新しいバージョン(2015-2020)です
これは日本でいうところの食生活指針ってとこかな?
主にRD(登録栄養士)や、政治家が活用するためのもので、一般向けのものではありませんが、
この指針をもとに州の法律ができたり、学校の給食が変わったりします。
例えば甘いジュースを極力飲まないようにしましょうという指針を受けて、
これまで学校にジュースの自動販売機があったところを撤去して
水や甘くない飲み物しか売らないようにする、など
アメリカは教育レベルがまちまちだし、経済状況もかなり格差があるので
栄養の改善は政治的な部分で大きな取り組みがたくさん行われています
その政策の根拠となるのがこの食事指針なのです。
さて、これまでの食事指針とどう違うのか、内容をざっと見てみましょう
まず、これまでの栄養素、食品という考え方から、食習慣に重点を置く考え方に変わったということ
毎食毎食をばっちり栄養バランスをとって食べるということは難しく、現実的ではない。
そんなことに気を配るより
・砂糖の入ったジュースを飲まない
・無脂肪、低脂肪の乳製品に替える、
・一日一皿野菜を増やす
・運動習慣をつける
こういったことで健康を手に入れることができる
今まではサプリメントでビタミンミネラルを補給していれば
あとはマフィンとピザとハンバーガーとポテトを食べて生活しても問題ないでしょ~
的な人も多かったと思いますが、
食習慣にスポットを当ててよりわかりやすくなったのではないでしょうか
もうひとつ変わったところ、それは
コレステロール摂取量の上限300㎎が廃止されたこと
食事からのコレステロール摂取と血中コレステロールの上昇との関連があまりないのではないかと
言われてきたことが影響しているのだと思います
一方で、コレステロールが高い食品は大抵が飽和脂肪酸も多いため
コレステロールを多く含む食品は控えめにしましょうとの添え書きがありました
日本でもコレステロールに関する考え方が変わってきましたね
今後の指針にも注目です
長くなってきたので今日はこの辺で
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