色どりLife

日々の生活のちょっとした色にスポットをあてるブログです

懐かしい日本家屋の木の色

2010-08-31 00:04:06 | その他
ご覧くださりありがとうございます


週末に高校時代の友人達と、鎌倉へ行ってきました


まだまだ鬼暑なので、
日が少し傾いて来た頃、
八幡様にお参りして、その周辺をぶらぶら。

途中に小さな古いお寺に立ち寄りました。




「海蔵寺」という臨済宗(禅宗)のお寺です。

裏山が迫り、緑が生い茂るお寺で
一服の清涼感を味わいました

本堂の脇には立派なかやぶき屋根の庫裡(食事したり住む場所)が。




近くに寄ってみると昔懐かしい
縁側にガラス窓。そして雨戸をしまう戸袋




私の家も小学生の頃まではこういう作りでした。

縁側へは障子で仕切られていて、
子供はみんな障子をやぶるのが面白くて。。。


ノスタルジックになってしまうたたずまいです。

そういえばこんな木の色あまり見なくなりました。

杉でしょうか。こげ茶色の木肌が日に照らされ続けて、
白っちゃけたというか
なんとなく、くすんだ感じに。

今、インテリアが北欧風白木
和モダン黒に近いこげ茶などが人気で、
昔ながらの日本家屋の色が失われてきているのかも知れません


くすんだ感じ」と言えば、『錆色』という色名があります。
錆なので、本来は鉄が錆びた赤茶っぽい色を指したのですが、
日本人の美意識にある「侘び・さび」になぞらえて
本来の色よりややくすんだ感じの色
『○○錆色』。と呼ぶことがあったそうです。


日本人にとって「侘び・さび」を感じる色というのは、
鮮やかな色でも、透明感のある色でもなく、
少しくすんだ落ち着いた色だったのです。

そう、それらの色とは自然の色
木材の色、畳の色、瓦の色、庭の木々の色。。。


くしくも、こちらのお寺は「侘び」を説いた
のお寺なのでした。