43歳、元関脇相模川の犯罪

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　昨夕落手資料「…事件年表」で一番眼を
引いたのが━。
1961昭和 36.6.26
福岡県警本部は筑豊炭田地帯の「ヤマの暴力」
第二次手入れ、炭鉱職員 原島宝(元関脇相模川)ら
13人を、恐喝・強盗・傷害・暴行容疑で逮捕

　昭和二十年夏〔六月〕場所初日
西張横綱〇双葉山(寄切り)相模川●東小結
　昭和№１双葉山の最後の土俵であった。

　入門当初から“未来の横綱”と期待された相模川。
双葉山戦は10戦全敗で終った。
　昭和三十七年頃の『サンデー毎日別冊相撲号』
記事で犯罪者に転落したことを知っていた。
　彼が43歳のとき犯した罪━角界を去って12年め。

　かつて賭博容疑で逮捕された元関脇金剛(当時
二所ノ関)なんか、すぐ“釈放”と相成ったけれど、
元相模川の場合、起訴され刑事裁判沙汰になった
に違いないが、てんで詳細がわからない。

　彼の師匠は、“人徳”の力士─春日野剛史取締(元
横綱栃木山守也)である。だから…非常に違和感を
覚えるのである。もしかしたら、「師弟関係」に
歪な側面があったのか━そんなに邪推したくない。

　尚、うん万円の『近世…相撲史』など「原島実」
との記載が多く「…宝」は少数派─旧字体「寶」を
「實」と誤謬したのかも知れない。