相撲史に関心・興味のある方どうぞ

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熊本紙からの援用らしい…

2015-11-05 21:00:21 | 日記
 酒井忠正もと伯爵の大著『日本相撲史』中
巻(明治・大正篇)第四篇 大正時代前期 一
覇者交替(二年~五年)267ページ下段におけ
る「吉田司家三百年祭」という見出し記事の
太刀山10人掛りでの“手捌き”は、当長崎県
立図書館収蔵の大正2.10.12づけ『長崎新聞』
〔現在発行の同紙名の前身に非ず〕の記事━
●太刀山の十番斬▽相撲道開闢以來の記録
━と酷似しており、末尾括弧内に「熊本通信」
とあり、熊本の郷土紙より『…相撲史中巻』の
編纂者が援用したものと思われる。

 267頁の記事中、…十人の力士は、西溜りに
居並び━から、土俵の真中に四つん這いとな…
━まで、某力士が「モンドリ打つて土俵外へ」
片仮名までそっくりその侭なんだ。

 他の郷土紙2種━=太刀山の十人拔=の
見出しをつけたのが同日附『長崎日日新聞』。
●太刀山の十人拔▽長崎興行は本月下旬
と見出し記事が同じく『東洋日の出新聞』で
ある。
 3紙とも共通のキーワードがあり、
「五百圓の懸賞」もそのひとつになっている。
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全敗が消えた星 その108

2015-11-05 13:01:10 | 日記
 場所後に出羽海取締(元横綱常陸山)急逝
━それが「三河島事件」の“引き金”だろう。
大正十一年夏場所、前半戦の星取表を真っ黒
にした幕内力士は皆無であった。
 もと太刀山の弟子だった鞍ヶ嶽が初日から
4連敗。五日目、幕尻の綾鬼を破って連敗脱出
し、幕内全敗が消えている。

 鞍ヶ嶽はのち東関の年寄名で土俵へ上った
━昭和六年以降そんな事例は絶えている。

 当場所いまなら「殊勲賞」的な活躍が戦後
協会に“造反”した阿久津川(後佐渡ヶ嶽理事)
である。前半5連勝━栃木山から金星、常ノ花
から銀星、横綱大錦以外の西方三役総嘗め…。
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