最近、なた豆を謳った商品がインターネットで盛んに宣伝されています。
はたして、
なた豆の毒性成分が使い方によって薬になるのでしょうか?
毒もさじ加減って言いますから・・?
アフリカではタチナタマメが女性疾患に、中国では腎虚腰痛、百日咳、副鼻腔炎、しゃくり、嘔吐などに用いられていると記載されています。この様な文献の出典はそのほとんどが「日本古典全集」(重訂本草網啓蒙第4」や「大和本草巻之四」(貝原益軒)などです。
この時代の文献が今まで見向きもされず、検証もされなかったとは思えません・・?
最近のなた豆ブームに首をかしげたくなります。
「カナバリン」については、科学的な論文も数多いのですが、純粋なカナバリンは医学や生物学での実験用試薬として知られています。カナバリンのリンパ球幼若化反応におけるマイトージェンを、さも生体内での免疫活性化反応であるようなコマシャルがありますが、そもそも免疫の指標って何・・??
私は”なた豆のカナバリン”についてこれ以上追及することを止めることにしました。
だって、
なた豆にはもっと素晴らしい成分があったのです。
ナタ豆関連のホームページ:
http://kstat.sakura.ne.jp
** なた豆を主原料とするそーめん **
ナタ豆には「カナバリン」が含まれているものと思っていました。しかし、抽出実験に用いたナタ豆からはカナバリンの痕跡すら見られません。調べてみると、カナバリンを含んでいるナタ豆は「タチナタマメ豆」と言う種類のものでした。
私が実験試料としたのは「Canavalia gladiate D.C.」と言う種類のものでした。
「食品加工総覧(第9巻)」(農山漁村文化協会編、2003年)によると、一般に栽培されているナタ豆には次の様な種類がありました。
・ナタマメ(Canavalia gladiate D.C.)
・シロナタマメ(Var. alba Makino)
・タチナタマメ(Canavalia ensiformis D.C.)
・ハマナタマメ(Canavalia maritima Thou.)
そして、タチナタ豆の完熟種子には青酸配糖体や有毒性サポニン、そしてアミノ酸のカナバリンやコンカナバリンAの毒性成分が含まれているとあります。
なた豆関連のホームページ(URL):
http://kstat.sakura.ne.jp
情報統計研究所はインターネットでコンピュータネットワークをつくり、色々な研究や仕事をしています。
研究員は独立していますが、得意分野あるいは専門分野の研究課題や仕事を引き受けます。
会社などの組織に馴染めないスペシャリストや中高年の知識・経験・技術を大切にしています。
私はナタ豆が”がんに効く”などと言った話は、世間によくある民間治療の根強い興味にもとづくものだと思っていました。
それれも、ナタ豆の科学的な分析を引き受けたのは、彼女の熱心な態度と、彼女の祖母が言っていた「困った時にはナタ豆を植えね~よ」に興味がありました。
彼女も「困った時・・・」とは、”病気で困ったとき?”か”生活に困ったとき?”か分らないが、
祖母のこの言葉を忘れた時は無かったと言います。
いずでにしても、ナタ豆の分析に取り掛かりました。
初めに、ナタ豆の栄養成分とアミノ酸組成を分析してみました。
予想どうり、他の豆類(大豆・アズキ・インゲン・エンドウ・ササゲ・ソラ豆・リョクトウなど)と同じような成分に富んでいました。
豊富な栄養素材と言えます。
次に、ナタ豆の化学成分を抽出することにしました。
私は、化学成分として「カナバリン」が必ず抽出できると確信していました。
「あれ~?」
関連ホームページ(URL):
http://kstat.sakura.ne.jp
ロレンツオのオイル(LORENZOS OIL)
- 命の詩 -
1992年のアメリカ・ユニバーサル映画で、銀行員夫妻の子息がALDと診断され、あと数年の命だと医師から宣告される。
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ALD(脂肪酸を代謝する酵素が欠乏し、生体機能が失われる疾患)
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夫妻の懸命な研究によって、単不飽和脂肪酸と脂肪酸の相互作用」に関する研究を発表し、脂肪酸の生化学経路を明らかにした功績で、医学名誉学位を与えられた。
この研究によって世界中のALD患児の命を救うことが出来るようになった。
実話にもとづく感動的な映画である。
関連ホームページ:
http://kstat.sakura.ne.jp
正直言って、私は呆れていました。
ナタ豆が「がん」に効くと言うのです。
彼女の説によると、
古来からの民間伝承にしたがってナタ豆を煎じて、がん患者に飲んでもらったところ、元気になったと言うのです。
このことは小さな町ですので、すぐに噂となりました。
人づてに、もらいに来る人が増えてゆきました。
彼女は、ナタ豆ドリンクを飲んだ人は元気になったと言って、私に医学データなどの資料を見せました。
私は「まあ~、そんなことも有るでしょう」と言って、あまり取り合わなかったのですが・・・、
ナタ豆の分析実験は引受けることにしました。
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「ロレンツオのオイル」(アメリカ・ユニバーサル映画、1992年)をご存知ですか?
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情報サイト:
http://kstat.sakura.ne.jp