唯一まことの神エホバは、ご自分の預言者イザヤを通して、ご自分の民に来て教えを聞くように招かれました(イザヤ55:2後半、3)。エホバの民は、神エホバからの教えの音信を聞き、適用することにかかっていました。
神エホバは、イザヤを通して「永遠の契約を結ぶ」と言われていました(イザヤ55:3)。当時、ユダヤ人の流刑者が、ダビデの家系の支配権など望み得ないと考えたとしても無理のない状態に置かれていました。国土だけではなく、国家としての独自性も失っていました。しかし、神エホバはダビデとの契約を忘れてはいませんでした。人間の観点からすれば、ありえないと思えたとしても、ダビデの家系の王国に関する神エホバの目的は必ず達成されるのです。しかし、神エホバの契約が果たされるのは幾世紀も後のことでした。
神エホバが将来、地上に遣わす王は何を行うのでしょうか。神エホバはイザヤを通して次のように予告されました。
「私は彼(後に遣わす王イエス)を、国々に対する証人とし、人々の指導者また司令官とした」(イザヤ55:4)。
後に地上に遣わされ成人したイエスは、地上における神エホバの代表者、諸国民に対する神エホバの証人となりました。イエスは人間としての生涯を通して、イエスの宣教は、「イスラエルの家の失われた羊」を対象として行われました。しかし、お亡くなりになる少し前に、イエスは弟子たちに次のように話されました。「それで、行って、全ての国の人々を弟子としなさい。・・・私は体制の終結までいつの日もあなたたちと共にいるのです」(マタイ10:5,6;15:24;28:19,20)。そのイエスの言葉通り、やがて神の王国の音信は、非ユダヤ人にも伝えられ、その中から、ダビデと結ばれた契約の成就に預かる人々が現れました(使徒43:46)。このようにして、地上に遣わされたイエスは「国々に対する証人」となり、イザヤの預言は成就しました。イエスの弟子たちは「エホバの証人」の呼称で知られるクリスチャンとして、世界中の240の国や地域で神の王国の良い便りを証のために宣明し続けています(イザヤ43:10.マタイ24:14)。
遣わされるイエスはイザヤの預言の中で「指導者また司令官」となることになっていました。イザヤの預言通りに、イエスは地上に存在していた時、頭としての立場に伴う責任をすべて引き受け、あらゆる面で率先しました。大群衆の注意を引き付け、人々に哀れみを感じ、真理の言葉を教え、人々にもたらされる益を指し示されました(マタイ4:24;7:288、29;11:5)。さらに弟子たちを指導し、前途にある神の王国の伝道活動を遂行できるように備えをしました(ルカ10:1~12.使徒1:8.コロサイ1:23)。イエスはわずか3年半の伝道の間に、多くの人種の人々で成る、一致した国際的な会衆の基礎を据えたのです。イエスは真の「指導者また司令官」でなければ、そのような膨大な仕事を成し遂げることは出来なかったでしょう。
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雨上がり 若葉の映える 庭静か 今日の一句

庭の「ヤマボウシ」