イエスは水のバプテスマを受けた後、聖霊に満たされナザレの会堂で、イザヤの預言の書かれた巻物を開き、その預言の書の６１章を読み次のように説明されました（ルカ３：２１～２３；４：１，１６，１７）。「「エホバの霊がわたしの上にある、貧しい者に（神の王国の）良いたよりを宣明させるためわたし（イエス）に油をそそぎ、捕われ人に釈放を、盲人に資力の回復を宣べ伝え、打ちひしがれた者を解放して去らせ、エホバの受け入れられる年を宣べ伝えさせるために、わたしを遣わしてくださったからである」。そうして彼（イエス）は巻物を巻き、それを付き添いの者に返して、腰を下ろされた。すると、会堂にいたすべての人の目がじっと彼（イエス）に注がれた。その時、彼（イエス）はこう言いはじめられた。「あなた方がいま聞いたこの聖句は（イザヤの聖句は）、今日成就しています」」（ルカ４：１８～２１）。このようにイエス・キリストはイザヤ書の６１章で、ご自身について預言されていた聖句が成就したことを証しされました。
そして、群衆が日が沈みかけたころ、さまざまな疾患で病む者をイエスのもとに連れて来ると、イエスはそのひとりひとりの上に手を置いて、病気の人々を治されました（ルカ４：４０）。夜が開けるとイエスは群衆に次のように説明されました。「しかし、イエスは彼ら（群衆）にこう言われた。「わたしはほかの都市にも神の王国の良いたより宣明しなければなりません。わたしはそのために（地上に）遣わされたからです」。こうしてイエスはユダヤの諸会堂で（神の王国の良いたよりを）宣べ伝えて行かれた」（ルカ４：４３）。この聖句が明らかにしている通り、イエスは神の王国の良いたよりを宣明するために神エホバから地上に遣わされたことを説明されました。ですからイエスの伝道の内容は「神の王国の良いたより」だったのです。
マタイの福音書には次のように記録されています。「それからイエスはガリラヤの全土をあまねく巡り、諸会堂で教え、（神の）王の国の良いたよりを宣べ伝え、民の中のあらゆる疾患とあらゆる病を治された」（マタイ４：４３）。イエスの使徒たちはイエスの教えられた通り、「神の王国について徹底的に証しをした」と証言しています（使徒２８：２３）。更に、イエスはこの事物の体制の終結の複合的なしるしの大預言の中で、明るい希望について、「そして、（神の）王国の良いたよりは、あらゆる国民に対する証しのために、人の住む全地で宣べ伝えられるでしょう。それから（事物の体制の）終わりが来るのです」と教えられました（マタイ２４：３、１４）。イエスの預言の言葉通り、現在２４０の国や地域で、エホバの証人のクリスチャンによって、神の王国の良いたよりの真理が証しされ、イエスの預言の言葉が間もなく成就します。聖書は、神の王国によって間もなく地上の諸悪・事物の体制を断ち滅ぼし、義の宿る新しい社会・楽園を回復してくださることを明らかにしています（ダニエル２：４４，４５．ペテロ第二３：１０～１３．啓示２１：４）。
アマリリス 雨に濡れしも 凛と咲く 今日の一句
庭に咲く小雨の中の「アマリリス」
