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随分このカテゴリを放置していましたが、また気が向いたので続きです。

~全回までのあらすじ~
久米宏と阪神淡路大震災でMacを知り、無駄な情報収集を続ける私がついにMacを購入!しかしそこには恐るべき勘違いと広大に広がる世界が!


当時私が住んでいたアパートは大家さんの自宅に無理矢理作られた部屋でした。Macを届けに来てくれた福山通運さんも入り口が分からず電話をかけてくるような部屋です。
当時、携帯電話なんてものは殆ど普及しておらず配送当日は朝から自宅に籠もり、万が一の事態に備え電話番をしていましたが、その読み大当たりです。

「ありあとやんしたー」という気の良いドライバーの兄ちゃんを見送った後に残された私は、完全に途方に暮れていました。
「なんだこの巨大な箱は」
楽に成人男性が入れるような箱がネズミの巣の様な部屋にドカンと。
「パソコンを買うと言うことはこういうことなのか」と思いました。その思いはその後何度も繰り返されることとなります。
パソコンを買うと言うことはそれなりの社会的地位を持ち、ふさわしい家に住んでいなければいけない。私のような貧乏学生が手にするようなモノではない。殆ど後悔先に立たずでしたが、買ってしまったものは私のモノ。使いましょう。

その日に備えて僅かばかり残った金で買える一番大きな机を買い、そこにMacを設置。まさしく設置でした。その机、今でも現役です。
「ここに置いたら二度と動かせない」そう思いつつ鎮座。その半年後に引っ越ししてるんですけど。
完璧に設置できました。
「掃除は気の向いた時にしかしないが、散らかっているのは大嫌い。あるべきモノはあるべき所へ」の精神が昔から強く。マンガは必ず1巻を左とし並べる。好きなモノは全て2アクション以内で手に取れないのは許さない。」そんな性格が幸いして巨大なオブジェクトを納めることができました。あるべきモノがおさまった姿というのは気持ちの良いモノです。

さて、初めての起動。
あの瞬間が私の今を決めていると言っても全く過言ではありません。
「ジャウ~ン」

キーボードを触ることに全く慣れていないコゾウが何故Macなど買ってしまったのか。
起動した数秒後に思い知らされました。
完璧なGUIのはず。WYSIWYGのはず。
何もできませんでしたよ。
この思い、最近無理矢理Windowsを使わされたときに思い出しました。私は、Windowsでカタカナを入力することができません。
生粋のMacユーザーの皆さん、新生銀行で口座開設するときはWindowsマシンでお客様自身が入力することになります。
仲間内では「Macのことか?オレに聞け。オレが知っていることは教えてやる。でも、オレが知らないことはおまえも知らない。オーケー?」を自負できる自分を築き上げた私です。
クリック一つで億の金を動かす私(嘘です)にカタカナ入力も叩き込むことができなかったWindowsなんてなんぼのもんじゃい。

その後1年余り、スティッキーズと3Dアトラスの日々。国旗には随分詳しくなりました。
しかし、一緒に買ったMIDIキーボード。
これが新しい音楽を私に体感させることになるとは思いもよらず。


つづく

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