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大学生転落死・美人局や強盗致死罪以上に懸念しなければならないこと。

2024年03月09日 23時59分00秒 | 社会・経済
まず、こちらの事件で書いておきたいのは、その事実関係について複雑でデリケートな内容と推察できるのにも関わらず、その上っ面の印象だけで報道が注目度を上げようと多少話を脚色するような嫌いがあり、報道の受け手であるこちら側でちゃんとしたリテラシーを持ってこの事件の報道に接しなければならないということです。
すでに、一部の報道では多少酷いものもあり(特に某タレントが某番組で事件に言及している、と言ったこたつ記事は読まないほうが良いと思っています)、それは今後も続きそうな予想は当然できますので、本当に注意しなければなりません。

僕個人の推測では、もしかすると「美人局」の手口自体も事実はどうなのか?と思っていて、今後の捜査結果を見ないと確定できないと思っており、その全貌はまだわからないことが多いです。
関連したことで書くと、大学生の転落死がどの時点だったのか?隣のビルに移った時点だったのか?そこからさらに地上に転落した時点だったのか?報道によって違っており情報が錯そうしています。(ほかにも錯そうしている点があり、そもそも警察発表も事件発生から3週間以上も経っている上で行われたのにも関わらず、この情報錯そうの状態に疑問を持っていて、そのあたりで言うと個人的に結構気になることがあります。)

いずれにしても事実関係は捜査機関が調べている最中であり、逆に捜査機関に任せるしかなく、それを待つしかありません。

また同時に逆に脚色するほどの想像力を持つなら、中学生がなぜこのような重大な事件を起こしているか?を考えるべきでしょう。
もちろん、今回の中学生を弁護するつもりはないですし、できる状況でもないですが、大学生を脅しお金を盗らなければならない状況、また盗ることできてしまう状況、犯行に至るまでにどのような環境で中学生になったかなど、おそらく裁判でも触れられそうな事柄に、これも具体的にはそもそも捜査結果や裁判の判決まで待たないとダメですが、特に今言及したいのは、そこに影響していそうな、それを取り巻く社会の状況に関して、今同じ社会で生きている社会人・大人としての僕を含めた皆様が、それこそ想像力を持って、事件が起きた今だからこそリアルタイムに考えること、想像できることはないでしょうか?

僕が今日、この事件を取り上げることにしたのはまさしくこの点です。
例えばということで、僕が考えたこと、想像したことを参考程度に書かせてください。

僕は奈良で安倍元総理銃撃事件が起こってから何度かこの国の治安の低下に言及しました。昨年4月に岸田首相の襲撃未遂事件が起こった時も書きました。
また僕の住む大阪でもそれは例外ではなく、いわゆる「ガラの悪さ」についても確実に悪くなっているように肌感覚でわかります。
例えば、交番のある交差点で青信号で渡る歩行者に若者の乗るバイクが平気でクラクションを鳴らすようなことが行われる日常です。
そんな日常で生活する中で、今回のような若年層が重大な犯罪を起こすことがここ大阪で、いつか起こるのではないか?と内心で思っていたのですが、実際にこんな早くに起こるとは思ってもみませんでした。

これは大阪に限った話ではないかもしれませんが、「言ったもん勝ち、やったもん勝ち」が横行し、ルール、マナー、秩序などが通用しない世の中になってきて、むしろそれを破ることこそが今の流行や世の中の美徳とされてしまっている社会で、「他人を騙して当たり前、騙される方が悪い」と言ったことが現実論として多大な説得力をもってしまっています。
さらに言えば、「真面目にやっても稼げない、生活できない」といった労働力搾取の傾向が強い今の厳しい現実もあり、そのような大人の社会の現実をみた子供たちが、果たして自分たちが大人になった時に希望をいだけるかどうかは僕が学生だった30年以上前に比べれば一目瞭然です。

そんな大人になっても希望がないことを悟った子供たちが社会に出る前に絶望を静かに感じ、それだけでも辛い中で今の自分の目前の生活さえもままならない状態であったらなら…。

そのように考える時、生活の貧困、世の中の貧困がやむ終えず犯罪を生むケースと考えられ、今回の事件もそのような背景があるのではないでしょうか?

また同時に考えれば、今東京では「トー横」、大阪では「グリ下」と呼ばれる場所に集まる若者たちがいます。
今回、関与した中学生がそういった若者たちだったかは知る由もなく、現段階では否定しますが、そのことよりもそういった若者たちが存在するようになった原因は社会の歪みそのものであり、社会そのものです。

ということは、それだけ社会が貧困化しているのであり、この状態がこのまま続くのであれば、さらなる犯罪の低年齢化は避けられないでしょう。極論かもしれませんが、ギャングのような小中学生が街を闊歩するような時代がやってくるのかもしれません。
また、今世の中の片方では株価が高値であり、そのような対比がまさしく貧富の格差として如実に立ち現れているとも言えます。
数年前から言われ続けているこの貧富の格差も未だ改善するどころか、さらなる格差が生まれているということであり、株価が高値の中、このような事件が起きたこともその証左かもしれません。
さらに言えば、その貧富の格差について数年前から言われ続けながら、未だ政治は何も結果を生み出せていないわけです。

大阪に限って言えば、維新が大阪の行政に関わるようになってから十数年。
その大阪についての責任はやはり維新にあると言えるわけで為政者としてそこは自戒していただかないといけないでしょう。
さらにこれは拡大解釈かもしれませんが、今回の事件現場から数分のところに維新の会の本部があるのも、その象徴と感じてしまいます。

ついでに言及するなら、維新については数々の不祥事が起こっていることも事実です。
そのような現実を子供たちが見て良い影響を与えるとは思えません。自治体の首長が、地方議会の議員が、社会で一般的に偉い人と思われている人、手本になるべき人が悪いことをして捕まっているのをニュースなどで子供たちが知って、決して教育上良いことはないでしょう。
むしろ、それを知り前述の「言ったもん勝ち、やったもん勝ち」を感じ、偉い大人もやっているんだから、となります。
つまり、「子供は大人の鏡」です。

そういうところでまたさらに誤解を恐れず言えば、今回のような事件が起こるということは、子供が大人を舐めているのであり、社会を舐めているのであり、警察(国家権力)を舐めているとも言えます。
今回その舐められた大阪府警の警察官に給与を出しているのは大阪府です。
維新が大阪の行政に関わるようになってから十数年、同じくして大阪の警察も不祥事が多く、警察官が人を殺したり、犯人を逃亡させてしまったり、交通事故に遭えば警察官の対応は事務的・やっつけ仕事的で被害者が警察官にキレられるという(実体験)わけのわからない「お役所仕事」以前のことが行われているのであれば、当然なのかもしれません。

そういった中で、今回の事件はそのような維新のええ加減さの一端が原因とも推察され、子供たちからのしっぺ返しなのかもしれません。


いずれにしても、大人がこの子供たちの起こした事件を真剣に受け止め、重大性をよく認識し、大人としてしっかりと考え子供たちに教育としてちゃんと説明しないといけないでしょう。
それには、まず何よりも大人がしっかりし、まず大人が幸せにならないと子供も幸せになれません。


余談ですが、実は最後に書いていることは、今年年明けに年頭のご挨拶の中で書きたかったことでした。
あいにく元旦にあのような大きな地震が起き、それどころではなくなってまた機会のある時に書こうと思っていたのですが、図らずも書かなければならないことになるとは思ってもみませんでした。しかも大阪で発生した事件でそのようになってしまうというところに残念感があります。しかしながら、大阪で起こったことは象徴的でもあり、最後の言葉には「政治」(センシティブに受け取るのではなく、いたって真面目に真剣に)という言葉の意味も含まれます。


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