もう3週間も経ち、遅くなりましたが、先月末行った東京珍道中。
昼すぎ、その新刊の入手のため、とりあえず、近くのスーパーの書店コーナーへ行くが売っていない。
夕方、駅前の本屋に行くがここでも売っていない。それより、ほとんど店じまいな状態で規模を縮小して営業していたことに驚きを感じる。
つづいて、隣の駅の駅前にある大きな書店へ行くが、こちらは、すでに店が閉店しており、「空店舗」の看板が出ていて、さらに驚く。
仕方がないので、さらに隣の駅の駅前にある「TSUTAYA」へ行くが、ここでも売っていない。
もしかしたら内容が過激でどこかで変な力が加わり、本の流通が止められているのではないか?とも一瞬、思ってしまった。
あきらめて、いったん家に帰り、東京へ向かう途中の難波の本屋にあることを期待してみる。なんとか、道中で読み始めてみたい。
行きは、夜行の高速バスを予約していた。
晩飯を食べ、出る準備をする。しかし、特に、東京だから、ということはしない。気を使ったことと言えば、デジカメの電池と、たてまえ上、本来の目的になっている、Alva Noto + Ryuichi Sakamoto(アルヴァ ノト[カールステン ニコライ]+坂本龍一)の「insen tour(インセン ツアー)」のチケットと東京公演で着るために
大阪公演で買っておいたTシャツ(ミーハーです^^;)を忘れないようにしたことぐらい。
あとは、普段どおり。服装も、基本的には近くのコンビニに行くようなカッコウだ。
家を出て、難波に着いて、早速、本屋に行ってみるが、ない、と思っていた。結構、探したが、作家五十音順に単行本が並んでいるところには、「
渋谷」しかなかった。だから、ない、と思っていたわけだが、ダメモトで店員さんに聞いてみると、ちょっと待っただけ(その間、1分ぐらい)で持ってきてくれた。思わず「おぉっ!」と声が出てしまった。どうも新刊コーナーの奥に隠れていたようだ。
なんとか、大阪を出る前に「懸案」が解決し、いざ、バス乗り場へ。
実は、高速バスに乗るのは、初めてである。
高速バス黎明期の頃から、車内がどうしても狭いという評判があったので、カラダのデカイ僕は敬遠していた。しかし、最近、車内設備も充実し、ひとりに与えられるスペースも広くなったらしく、1階の座席なら大丈夫ではないか、という友人の勧めもあり乗ってみることにしていた。
本当は、2年前に東京に行く時に高速バスを試してみようとしていたが、その時は、台風の影響で運休になり実現できなかった。
バス乗り場は、
OCAT(「Osaka City Air Terminal」“Air”とつくのは、JR難波駅で関空の搭乗手続きができるため、だったと思う)のバスターミナルである。
今や、ここは高速バス乗り場とJR難波駅としてしか機能していないのではないか?と思えるほど閑散としている。
バブル期の余韻かどうかは知らないが、大阪には、府または市の安易な都市計画によって、このように閑散としてしまった街がいくつもある。
このあたりのことは、かつて自分の作品の中で訴求したこともあるが、マスコミで取り上げられているのを僕自身が確認したのは、それからさらに1年後のことだった。
話がかなり反れてしまったが、しばらくバス乗り場で待った後、チラシなどで見たまんまの2階だてバスがやってきた。
僕と同時に乗車したのは、2人ぐらい。OCATの前に天王寺の乗り場から路線がスタートしているため、そこで何名乗せているか、わからないが乗客は少ないようだ。
早々にバスは次の乗り場である梅田へ向かう。
乗ってみると車内は薄暗い。そのうえ、窓にはカーテン。外の景色が見えない。閉所恐怖症の人はちょっと困るだろうな。と思っていたら、外が見えない分バスがどう動くか、わからないので、ちょっとビビリだす。かと言って、カーテンを開けると、ターミナルを90度ターンするバスの流れる景色を見ていると酔いそうだ。僕はこのまま、何事もなく東京にたどり着けるのだろうか???そんな不安が頭の中を過ぎる。
バスが梅田の乗り場に着いても、乗ってきたのは、2,3人だったようだ。ここでも早々にバスは再び走り出した。
しばらくして、乗務員の道中の案内放送が始まる。聞いていると、今点灯している薄暗い室内灯も消灯するらしい。少しばかり藤原さんの新刊を読めるか、と思っていたがどうも無理らしい。これは、とにかく寝たほうが良いようだ。
さらに、しばらくするとバスは高速道路に入った。そこでまた、ひとつ気になることを発見した。寝ようとするのだが、高速道路の継ぎ目でバスがかなり振動し音が鳴る。鳴り続ける。今度は、これで寝れるのかどうか、気になり始める。できるだけ寝るようにしたが…。
(つづく。何回つづくか、今のところわからん。)