今年2月頃から4月上旬ぐらいまで、世間を騒がせた「電気用品安全法(PSE法)」。
それに伴い、いろいろな動きもありました。
僕自身も、ブログ「
junzirog」の中で、その署名サイトを紹介させていただきましたが、その後、法律の猶予期間の期限2ヶ月前を切っていた時期で、焦りがあったのか、その署名活動の方針や手順に多くの批判が出ました。
しかしながら、最終的には、PSEマークなしでの中古電化製品の売買が、事実上、認められることとなったのはご周知のとおりです。
結果、多くの人々に混乱が起こらなかったのは良かったのですが、個人的には未だすっきりした心境ではありません。
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○僕のまわりには現在、音楽に携わる方々が多いこと。
○僕自身も、YAMAHA DX7を所有しているように昔のシンセサイザーに興味が少なからずあること。
などの理由から、日本シンセサイザープログラマー協会が行っていた署名のサイトで、署名し、紹介させていただきました。
僕はその時に何かしらの騒ぎが起こる予感がしていたので、
紹介した「junzirog」の記事に、この署名の主旨(この時点での)と、「賛同できる方は、」との一言を加えました。
このときの僕の「予感」というのは、この時点での署名の主旨が音楽機材に限定されていたことから、PSE法案自体には反対するものではありませんでしたが、反対する署名だと誤解する人達が多く出て混乱するのではないか?との予感でした。
現に、僕の紹介した「junzirog」の記事で、同じように署名サイトを紹介した発起人:坂本龍一氏のブログ「ひっかかり」の該当記事にトラックバックを送っていましたが、その記事には、やはり、「坂本龍一がPSE法案に反対!」との旨のトラックバックが、いくつか送信されてきていました。
ここまでは、僕の「予感」は合っていましたが、この先で僕の注意力のなさ、が露呈されてしまいました。
僕は、中古家電にもこの法律が適用されること知っておきながら、リサイクル業者さんのことを忘れてしまっていたのです。
それに気づかせてくれたのが、こちらの記事。
この記事の他にも、今回のPSE法案について動向に追従するエントリーをされています。
僕の「予感」は、途中までは合っていましたが、考えればわかりそうな、その先が見えておらず注意心を欠くものでした。
これは、今回の僕の深い反省点です。
そのことが自分の中ではっきりしていても、いまだ、すっきりしないのは、反対していた各著名人の方が仰っているように、国会で一度可決され施行された法律が、一省庁の一存でその解釈や規定を変更しても良いものなのか?ということももちろんありますが、それだけでなく、この一連の批判がファンである僕にとっても坂本龍一氏に対して一種の失望感を持たざるを得なかった、ということです。
いや、今回が初めてではありません。今までの彼のいろいろな社会活動に対して、ある程度の疑念を持っていなかったといえば、それは嘘になります。
最近で言えば、ホワイトバンドの件。また、5年前の「地雷ゼロ運動」や「非戦」もまたしかりです。
いつも、その理念は同意できたとしても、その方法論には、どこかしら欠如した部分を感じます。
言ってしまえば、坂本龍一氏自身が、行動を起こす、もしくは、発言すること自体の内容より、むしろそれによって及ぼす世間などへの影響の方に重点を置いているように思います。
つまり、自分自身がビックネームであるがゆえに、きっかけさえ作っていれば良いというような安直な考え方を感じるのです。
僕は、ビックネームであるがゆえに、その行動と発言には普通の人間以上の責任があることを自覚してほしいと言いたい。どうせやるのなら、もっと緻密に調査、検討、そして、活動をしてもらいたいのです。それができないのなら、何もしない方がまだいい。
こんなことが続くのなら、とてもじゃないが、ファンとして「だまってついていけません。」
まぁ、今回は、いろいろな方面から叩かれので、本人も学ぶべきことが多かったと思います。ですので、次回、また何かの活動を起こすときは、その成果が出ているか、期待もしつつ、僕もまた同じことにならないよう、じっくりと見定めてみたいと思います。
参考リンク。--------
<PSE法関連>
<ホワイトバンド関連>
<「非戦」関連>
<地雷ゼロ運動関連>
TB。--------