ニュースでは、昨日から中居正広氏とフジテレビに絡むセクハラ問題の第三者委員会の調査報告書公表をうけて、その内容と受け止めの報道が続いています。
新社会人の皆様には、社会人になって早々にこんな話題で社会が騒いでいる現実に辟易(へきえき)してしまっているかもしれませんが、確かに現実に起こったことですから、社会の暗い部分として捉えておかれるのは良いとは思います。
実際、これはフジテレビだけの問題ではなく、おそらく業界全体、他のテレビ局でも同じまたは似た部分はあると思われ、今後、他のテレビ局が同じような事案がないか調査するかはわかりませんが、調査した場合、それなりに出てくるのではないか?と思います。
また一方、中居氏についてもこれも推測ですが今回だけではないような気もします。どちらも性加害とその疑いがあった、旧・ジャニーズ事務所と松本人志氏とも関わりがあった人物ですから、非常に微妙と言わざるを得ません。
ただ今回、被害を受けた女性は当時フジテレビに入社して数年のアナウンサーさんだったことが正式に明らかになり、「業務の延長線上における性暴力だった」ことも認定され、社会人として仕事の延長線上で被害に遭ったわけで、その理由で泣き寝入りすることなく、その被害を訴えたのはものすごく勇気と労力が必要だったと思います。その精神力の強さは凄いと思うものの、そもそも性暴力はあってはならないわけで、それで仕事も辞めなければならなくなって、人生も曲げられています。そのように仕事の延長線上でこのようなことが起こった風潮は社会全体で深刻に受け止めなければならないわけです、それ故に、新社会人の皆様には社会の暗い部分として捉えておかれる必要があるわけです。
そして、もし自分が同じような目に遭った時にどうすれば良いのか?
今回は被害女性が勤めていた会社に報告したものの、会社は加害者(取引先)側に寄り添ってしまったことが問題になったわけですが、まともな会社であれば、通常自社の社員を守るでしょう。加害した人物のいる取引先とは取引停止ぐらいの対応になるでしょう。
しかし、昨今の厳しい社会状況では様々な背景が存在したりして、今回のように必ずしもそうはならない可能性もあるわけです。
結局のところ会社が自分を守ってくれない場合は、やはり泣き寝入りすることなく、少々労力はいりますが自分自身を守ってほしいと思います。
また、仕事をしている中では、このようなセクハラやパワハラだけではなく、会社が労働関連の法律を守っていなかったり、様々な形で働く人が受難することがあります。
そのような時のために、社会は相談できるところを用意しています。
会社に労働組合があれば、まずはそちらに。
それでも相談しにくい、信用できない場合は下記に。
◆総合労働相談コーナーのご案内(厚生労働省・労働基準監督署)
◆労働相談・連合
◆労働相談・全労連
※他に、労働問題に強い弁護士さんに相談するケースもありですが、少しハードルが高い(費用)ようにも思いますし、労働三法がある社会でちゃんと労働組合が法律で認められている現状では、労働組合に相談するのが良いと思います。社内の労働組合の中には会社側に寄り添ってしまっている労働組合もあるので、そういった場合にも上記2件の相談先は有効です。
また労働組合の中には、一人でも加入できる労働組合もあります。
総合労働相談コーナー・労働基準監督署は、明確な法律違反がないと役に立たないかもしれません。
また普段から働く時の法律の知識は持っておいて損はありません。
下記のリンクなども読んでおかれるのも良いですし、ちょっとした冊子などもダウンロードできるところがあったりします。少しだけでも勉強しておきましょう!
◆知って役立つ労働法~働くときに必要な基礎知識~(厚生労働省)
◆これってあり?~まんが知って役立つ労働法Q&A~(厚生労働省)
◆これだけは知っておきたい働くときの知識 高校生版 | 発行物 | TOKYOはたらくネット(東京都産業労働局雇用就業部労働環境課)
◆働く前に知っておくべき13項目(大阪府商工労働部雇用推進室労働環境課相談グループ)
※僕個人としては、このような労働三法(労働基準法、労働組合法、労働関係調整法)に関わる基礎の基礎ぐらいの法律の知識、労働三権(団結権、団体交渉権、団体行動権)の意味ぐらいは、すべての若者が社会に出るまでのどこかのタイミングでちゃんと教えておくべきだと思っており、それを大人の義務として法律で規定しても良いのではないか?と、それぐらい思っています。
最後に、何よりも冒頭の性暴力はもちろん、セクハラやパワハラなどのいろいろなハラスメント、法令法律の違反などはあってはいけません。それがないことは何よりも職場、働く環境での大前提であることは言うまでもないことを書き添えておきます。(追記)
【お知らせ】
ニュース記事リンクを「『gooニュース』サービス終了のお知らせ」に伴い、「dメニューニュース」にしております。またもやショックなお知らせではありましたが、今後「dメニューニュース」のニュース記事のリンクを次第に増やしていく予定です。何卒よろしくお願い申し上げます。
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