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紅麹騒動から感じる日本の「食」への意識低下。

2024年04月01日 00時22分00秒 | 社会・経済
偉そうなタイトルを書きながら、まったく僕も他人のことを言えた義理ではないのですが、今回の件は大きな影響が出て結構深刻な事態になっていると思いますので、思うところを少し書いておきたいと思います。

まず、リンクしておきたい記事が下記になります。
以前からピンク~赤色の食品への色付けとして「ベニコウジ色素」は使用されていたそうです。
なので、「紅麹」、「ベニコウジ」と名の付くものが入っているからといって、それは危険な食べ物というわけではありません。

しかし今回、小林製薬の紅麹製品が問題となったことによって、小林製薬の自社製品だけでなく、その製品に使用していた同じ紅麹原料を使って製造されていた他社メーカーの製品まで回収になるなど大きな影響が出ています。

もちろん、同じ紅麹原料を使用していたことによる予防的措置になるかと思いますが、いわゆる「意図しない成分」が他社の製品にも含まれていたかどうかはそれぞれの製品を調べないとわからないでしょう。
そうなると、本当に問題だったのは小林製薬の製品だけで、他社の製品は問題ないのかもしれません。

また「意図しない成分」として「プベルル酸」の存在が報道されていますが、これも健康被害として出ている腎臓の疾患にどのように関わるのか調べないとわからないそうです。
さらにこの「プベルル酸」は青カビが作る物質であり、その青カビがどのように混入したのか?外部からの混入の可能性も含めて調べる必要があるそうです。

いずれにしても、この問題の原因が明らかになるのはしばらく時間がかかりそうです。
小林製薬の発表も遅かったという指摘もありますが、もしかすると、このあたりのはっきりしない問題の要素が多く、発表の判断が逡巡したのかもしれません。それでももっと問題の対応に誠実さがあれば、もっと早かったのではないかとは思います。

それらの小林製薬の問題もありますが、この記事で書いておきたいのは2つあります。
ひとつは「機能性表示食品制度」の法律の問題。
この法律自体が、安倍元首相の成長戦略「アベノミクス」の一つとしてできた制度。 「トクホ(特定保健用食品)」よりも登録が容易で消費者庁に届け出さえすれば、国の審査も必要なく表示できるそうです。
立憲民主党の山井さんは「行き過ぎた規制緩和」と仰っています。
確かに、人間の口に入る物なのに政治・法律の部分からも「食」への意識が低下していることを感じます。 

もうひとつは、やはり健康をサプリに頼り過ぎないということでしょうか。
サプリを全否定するつもりはありませんが、そもそもやはり「バランスのとれた食事」がいかに大切か、ということだと思います。
この点こそ他人のことを言えた義理ではありませんが偏った食事をしているからこそサプリに頼らないといけないということかもしれませんし、日本古来からの食文化を大切にして、それこそ和食で言われるところの「一汁三菜」という言葉もありますから、ここは食文化の基本に立ち返って日頃の生活を考え直すことが、今回の問題で私たちが身近にできること、しないといけないことなのかもしれません。

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