備前の古社を訪ねる(備前国内神名帳の研究)

備前の由緒ある神社を巡礼する

コラム135.佐伯天神山(その1)

2009-03-02 22:25:08 | Weblog
和気町(旧・佐伯町)にある「天神山」に登った。なかなか面白かったので、2回に分けて書く。
備前国内神名帳に載る古社「天石門別神社」(和気町)の裏に登山口があり、当神社自体、かつては山上にあったというので見に行ったわけである。世の中には、登山愛好家、城愛好家が多いようで、「佐伯天神山」とか「天神山城」とかで検索すると、それこそ山のようにヒットする。
「天石門別神社」裏から登ると、確かに猛烈な急登で、ロープを伝って登る岩場もある。小生、実は登山や城にはあまり興味がないので(興味があるのは神社と岩だ。)、とにかく登ると40分くらいで漸く城跡らしいところに出る。この山城は細長い尾根を利用して造られているので、そこは最も端のところで、本丸はまだ先。
本丸の脇の土塁の上に「天津社」の小祠があった(写真下)。案内板の解説によれば、天文2年(1533年)の築城時に山麓に下ろされ、現在の「天石門別神社」になったという。もちろん、「天神山」の「天神」は菅原道真公ではなく、天津神だったのだろうから、「天津(神)社」でよいのだろう。
ではなぜ、「天石門別神社」なのだろうか。それは次項で。


「岡山博物図鑑」さんのHPから(天神山城):http://www.jaja.co.jp/ts/iroiro/saeki/saeki1.htm


写真上:登山道から見える奇岩


写真中:天神地蔵。登山道の途中に立派な案内板があったので、行ってみると地蔵自体は小さい上に磨耗しているが、そこにある岩は実に立派。


写真下:山上の「天津社」