- 配点が40点なので十分な練習が必要です。まず必ず過去問は全て時間内に解答してできるだけ専門家に添削してもらう。問題用紙の下部に原稿用紙のマス目が300文字程度あるので、何を表現するかをよく考えてまず表現意図を書いてからデッサンしてください。時間も2時間なのでふだんから過去問でどのくらいのペースでできるか?時間を計っておいてください。
2.サイズはA3ケント紙ですので以前にも何度も描きましたが、画用紙と異なる画面表面がなめらかな材質ですので、十分慣れておくことです。鉛筆デッサンなのでやはり3Hから6B程度は練習して書き慣れておくことです。手の甲で画面がこすれるので、解答用紙等を下にはさんで描くか、画面から離して描くようにふだんから練習して画面を汚さないようにしてください。縦32×横29.7cm程度の画面ですので少し縦長の画面に、構図を収めなければなりません。
3. 構図は縦横が3等分ずつの中で左右対象形だと固定されるので、描き込みポイントである、フォーカルポイントを決める時には少し集中させる視点をずらす事が秘訣です。構図法則がありますが以前に描いたのでこの紙面では省略します。
4. 持参用具に定規が持ち込めないので、ふだんから直線を描く練習をしてください。美大系予備校ではデッサン時にイーゼルを使いますが、早稲田建築入試では机ですのでこれも練習しておくことです。
5. 画面全体が薄い調子でメリハリがないのは得点化できないので、しっかりと自分の表現意図を明確に描けるように、できるだけ一点透視か二点透視遠近法、または等角投影図法など原則に則り陰影をしっかり描いてください。描き込みの主要なポイントを最大に描きこみ、それに対して同じように描くのではなく、奥行きにしたがい弱くして影をつけ画面のかき分けができると画面に空間性や量感が表現することができます。
6. 何を表現し描くかというアイデアを一番大事にしてください。芸美大入試のような客観的描写力の
優劣ではなく、あくまで新しい発想や感性である「創造的想像力」を持つ今までにない、建築芸術デザイン的発想とあふれる若い才能を発見する試験です。
7. 人と異なる新しい発想というと我が国は人と同じ事をすればいいという、今までの予定調和と全体
主義的価値観では世界のあらゆる分野で今現在進行している変化にとり残されている事が分かります。
8. 脱構築系建築の前衛的建築の二人の旗手である、フランクゲイリーとザハ・ハデイットがすぐ思い浮かびますが、今日はそのゲイリーが彫刻家のオルデンバーグに依頼した、1991年カリフォルニアの広告代理店「シャイアット・デイ・ビル」入り口にある、「巨大な双眼鏡」で有名な彫刻家のオルデンバーグなどは一度みたら、忘れられない影響力のある建築と言える。どちらかと言うとやはり、オルデンバーグの彫刻である「Think Big」シリーズが思い浮かびます。
やはり強烈なインパクトを世界の人に与えた。たぶん日本の一級建築免許をもつ正統派建築のコルビジェ派の方々は、ぼろくそに言ってるが、世界に強い影響を与えたか?または、建築史において何か革新的な作品を残したか?自問自答したらその答えは明確と思います。フランクゲイリーはもう89歳ですが生命エネルギーと表現意欲は衰えていません。
それでも現在、世界で一番前衛的な建築を公的機関や個人富裕層や友人から建築を受注して、自分の創りたい新しい建築を創り続けている。その分かり安い例が先ほどの現在はGoogleの社屋である「「巨大な双眼鏡」をみて欲しいと思います。
9. 全ては最初は意識であり、全ては変化することが必然と云えます。昔の英国やアジアで一番短い期間で欧米の先進国入りを成し遂げた、日本もまたその世界的な変化にすでに乗り遅れていて過去の成功体験をもとにした内向きや過去に逃げる考え方は限界にきていると云えるのではないでしょうか?
これからはやはり若い人のみが持つフレッシュな感性と発想やアイデアが素晴らしい創造に繋がりますので、若い皆さんはやはりアーテイストになって「建築芸術家」をめざしてください。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます