- 出題意図の理解と問題に対しての明確な自分のアイデアと内面的な価値観を意識や見解をもとに文章と絵により正確に表現して第3者に伝達できるか?
(建築科という自己選択において、歴史、文化、国際的な視点や変化、人々の住む空間や都市や環境、生活において自分の意思を文章(左脳による論理的認識)と視覚的に表現する能力(右脳・創造的想像力のイメージング力)の全脳思考を考査する。
2. 建築科を選択する前提の意識をもち、出題文の解釈と文章および、視覚的絵画表現における表現意図が整合性があり、文章と絵が適切に表現されているか?
3. 自分の独自アイデアによる視点をデッサン(ドローイング)造形表現分野における基本的な空間性、遠近の意識、物質の材質感、陰影の表現、人物の視覚的表現が適切に描けるか?
言語と感覚という内省的な統一表現力。
4. 建築科という美術的側面での独自性と自己の発想力を現実の都市空間という中で、総合芸術として工学と芸術という異なる基準を独自な立体造形表現という手段で表現でき世界の次世代の建築を創り出する人材か?
・ 出題文に対して建築家としての意識のアイデアがあるか?
・ 空間と奥行き感の意識があり表現されているか?
・ パース(建築家にとり必要な遠近法)の基礎が理解され表現に落とし込まれているか?
・ そこに表現される、人、哲学、文化、歴史、建物、外部、内部、空間、材質、植物や生態系、都市環境、文化、伝統的な価値観、世界の異なる文化の理解があるか?
・ 絵画表現としての陰影表現の基本が正確か?(描き手の視点、1点透視、2点透視、等角投影、影の表現、植栽や自分を含めたさまざまな人間の形体表現)
■簡単にまとめると
▶1. 出題意図に対して、その解決方法などを日々の中でさまざまな世界と日本の現状とを
比較し、建築家のたまごとしての独自な自分のアイデアを出す事ができるか?
2. 出題文に対して自分のアイデアを明確な文章として表現し、その意図を視覚表現と
して絵で適切に表現しているか
3. 出題文が建築的視点での解決を求めているか? あるいは、出題文から浮かぶイ
メージを独自な絵で空間性を感じさせる絵で、できればそこに表現するものや人
などを陰影や遠近法などの意識を感じさせる表現できるか?
▶ 今回のブログで協力してくれた磯野君のドローイングは、
1. 建築的発想を問う出題文
まず、カド消しという文具の形からそれを発展して建築というものに発展させている点で
とても良い発想と云えます。俯瞰された全体の概要形体と正面図と断面図の人との関係も
シンプルで分かりやすく表現されている。
2. 出題文における遠近法的意識の有無
他の作品は遠近感と陰影の意識と表現がなされています。ただのアウトラインによるマンガ的で平面的ではないので、奥行きと空間性の意識が根底に感じられます。
3. 幾何形体の想定デッサン(客観的描写力考査)
a. 木質と円錐、そして球体の相貫体の想定デッサンは、遠近法とアウトラインの問題と
台設定での影の描き方が塗り調子で、台の設定観と陰影の奥行き感と光に対しての
それぞれに出る、影が不正確です。球体の反対側の意識や際の描き方や材質感、透明アクリルの円錐の表面と反対側の面の張りの表現と材質感、木質の直方体の遠近法と面の方向性と材質感が不正確です。
b. 立方体を異なる材質で想定デッサンする
. 全体が等角投影法になっているので、自分の目線から俯瞰して下を描いているので、視点(水平線の位置と描いている縦軸)を明確化してそこから消失点を意識しよう。モチーフが近いので等角投影みたいに見えると思うが、目先にだまされると押し潰された妙な空間(昔の絵巻物の空間)になるので注意しよう。
c.また、アクリルのそれぞれの面の方向性や木質のそれぞれの面の張りと方向性と奥行き感が乏しくアウトアインの線が強いので平面的に見える。
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