横浜国大や早稲田建築AO入試などでの、実技試験での入試当日の注意点:
横浜国大建築AO実技試験は“立体構成”で、早稲田建築AO入試実技試験はドローイング(アイデアドローイングと200字程度で自分の意図を文章化する)ので、今回は横国の立体構成などの場合での注意点を述べる。
- 全体の時間と、作業の配分の認識。
- 支給された材料の量と大きさ。
- 要項に指定された持参用具のみ(定規、コンパス、接着剤、カッほか)と支給された材料、特に接着剤などは支給された接着剤がふだん自分が使用している速乾性のセメダインほかではない場合もあるので、慌てないように冷静に制作を進めること。
4.全体の持ち時間で一番、合皮を決めるのは最初の構成アイデアを絞り込む時間だが、理想的には10分から15分以内で、ちいさなアイデアスケッチをいくつか出し、その中で一番制作したいアイデアを選ぶ。その際に問題文を再度良く読んで、出題意図から外れないようにしよう。
5.支給された素材で特に気を付けることは、失敗してたりなくなると補充されないので、ふだんからB3からどれくらいの量のパーツが使えるか?それも、ケント紙とスチレンボードでは特性が異なるので慎重に使用しよう。ケント紙は折り曲げが簡単にできるが、慌てると切断してしまうので、筋折りの際にカッターをしようする時の力の入れ具合はふだんから練習しておこう。
6.スチレンボードの場合は、そのまま曲げることは難しいので、どうしても曲面を作る場合は、切り込みを切断しないように慎重に作業して切り込みの線も、外観の意匠をきわだたせるアイデアには良いかも知れない。支給される素材は波板段ボールなどの場合もあるかも知れないので、ふだんから紙類は無論の事、その他の素材も使う事を薦める。
7.工作は美しくどの角度から見えも、きれいに見える事と同時に自然光並びに人工灯下でも、陰影の幅がある事が望ましい。単調な陰影では立体構成などの空間造形物は、単調だという答えを出してしまう。
もう一度、復習すると設問の出題意図を明確に読みとる。
8.その意図を空間における、美しい形と構造観のある立体構成として造形化する。制作は時間内に収まるように、支給された素材を使い切らないように、慎重にしかも的確に時間を逆算して最終時間のせめて10ふんから15分前には完成して、最後の細かいところの補正と点検に使おう。外れたりはがれたりしているところはないか?汚れたところはないか?最終チエックをおわらせて、用具等を収納して掃除を行うようにしよう。
次に面接等がある場合は、その心づもりもしておくこと。