早稲田建築創成入試やほかの大学建築科におけるAO入試での、自己PR資料制作とはあなたがなぜ建築という分野を選んだ動機や、その大学をなぜ選んだのかという志望動機を大学が指定した様式において、自分の考えを言葉で書かれた書面で提出する部分と、理数系である構造的な美である工学的側面だけでなく、空間造形表現という芸術的な美の才能を持つ人を見出すための入学考査試験です。
早稲田や京都工芸繊維大、東京理科大他建築科などはAO入試において、想定デッサン/ドローイング)、横浜国大などは立体構成と面接、美術大学建築及び、環境・空間系は想定デッサンと立体構成の両方の試験があります。早稲田建築や明治建築AO入試では自己PR資料提出が更に加わります。これらは今まで何度も伝えました。
つまり、あなたの自己PR資料というのは、あなたがどういう考えの人間で、どういう経験をしてきて、なぜ建築を自分の仕事にしようと思ったのか、大学でそのために何を学びたいのか、将来どういう建築を造りたいのかということを、あなたの心の中における自己対話を、文字と絵や図その他の視覚的な表現でまとめた、あなたの「建築家人生の設計図」であり、建築用語で言う青図面(青焼き・ブループリント)であり、シナリオとも言えます。心理学でいうところのあなたがなりたい本当の「自分の夢=セルフイメージ」をグラフィック的に表現する、人間カタログのようなものです。
美大生で言うと就活での作品と自分の考えをまとめた「ポートフォリオ」といえます。これは、海外の美術系大学での留学生の入学試験と同じプロセスの意味があります。通常は大学3年生当たりが、就活で事務で就職担当員や教授、助教に相談したりバタバタと本屋に行き、対策本やネット検索したりリサーチして、役に立ない断片情報を参考にしてみな個性のない金太郎飴になります。
建築家もいろいろな人がいて企業内デザイナーも数多くいますが、世の中に全く新しい建築をつくる意欲あふれる熱意や夢を持ち、他の多くの人が開ける確実で安心.安定の扉を開けるか?それとも、まだ誰も歩いていない狭い扉を開け進むか?一度しかない人生で、自分が生きた証を残す建築芸術家の表現者として、世界でただ一つの存在のあなたがブランディングしてアーテイストとして生きる道を選ぶか?それはあなたしか決めることができません。もし、その道を選ぶなら自分でワクワクする未来の建築家になっている自分の夢を、ぜひ素晴らしい自己PR資料を制作してまとめてみることは、あなたの人生でとても重要な機会になると確信します。
今年の入試までの砂時計はもうあまり残りがありません。自分の夢を叶える第一歩において最優先すべきことな何か?あとは今すぐ行動するだけです。一心不乱に不眠不休で頑張ってください。受験生は昔からそういうものです、自分の根性を信じてください。
ベートーベンが代表作の多くを作曲したのは、聴覚を失った後だった。ミルトンは「失楽園」を書いた時は完全に失明していた。リンカーンは自分の大統領就任式に行くのに、汽車を借りなければならなかった。デイズニーはキャラクターを騙され取られたり、破産して一時は精神的な病気になったこともあります。ケンタッキーのカーネルサンダースは65歳でホームレスになってから再起しました。
本田宗一郎は中学卒業後、夜中まで実験し工場の床のゴザで寝て、妻の持ち物を質屋に行き、高校に聴講性とノートを全く取らず退学宣告後も学び身につけ、戦後は合成酒を造り酒浸りからバイクエンジンへと再起した経験を持っています。これらの人はみな自分を信じ夢を信念にして、一度の人生を人の言うことを聞くのではなく自己責任で歩んだのです。