早稲田建築AO入試 空間造形力エキスパートコーチ 高橋順一の日記:合格最短の秘密


国内外美大デザイン受験指導32年約1000名累計合格率89.9%
/早稲田建築AO他10年指導コーチング

小論文の書き方

2021-05-31 08:42:42 | #早稲田建築入試・デッサン 

早稲田大学建築学科の入試では1次試験が、書類選考で志望理由書や活動履歴書を制作しなければなりません。この書類制作は簡単ではありません。私が講師をしている洋々は総合型選抜(AO入試・推薦入試)・小論文の個別指導塾で、早稲田建築AO入試の2次に実技試験対応の、空間デッサン対策と自己PR資料など、ファインアートとデザイン系の実技作品や立体構成や建築模型製作などを指導しています。

洋々は私のように(美大卒後、企業でグラフィックデザイナーやデザイン会社企業/アートスクール設立後に国内外美術大学へ40年間の大学受験指導経験者で約1000名合格実績)など、実際の国内外企業でプロとして実務経験や国内大学や海外有名大学大学院卒、あるいは、ネイテイブの外国籍、プロの弁護士、1級建築士、国内外の教授を歴任など、様々な上場企業を始めとした海外留学経験や実務経験を持つ、プロフェッショナルやエキスパートの集団が国内外の受験生を、完全1対1で指導している、日本で初めてのAO入試対応の、総合個人別指導塾の世界で活躍する人材を踏まえたビジョナリーカンパニーです。

以下は、洋々のAO受験対策での1次書類選考や、個人と集団面接での自己PRや自己PR資料のプレゼンテーション対応なども行っていますので、地方生や海外に在住する受験生にもきめ細かい指導をとっています。まずは事前相談や体験学習を受講してみてから、ご判断をすることをおすすめいたします。

まずは総合型選抜(AO入試・推薦入試)とは、どういうものでどういう対策が必要7日という全体概要を理解して望むと良いと思いますので、よく読んで理解して望むようにしてください。

■ 洋々 ホームページより引用


■ 小論文の書き方

目次 [非表示]
    
  •         
  •        1 小論文とは?
            
  •        2 小論文と作文の違い
            
  •        3 小論文の書き方
            
  •        4 「型書き」のススメ
            
  •        5 意見提示の型
            
  •        6 問題解決の型
        

 
小論文とは?

小論文とは、自分の考え(=意見)を読み手を納得させるために書く文章です。
そして、納得させるためには単に自分の考えを述べるだけでは足りず、その裏付けとなる根拠を示す必要があります。
たとえば、
僕は犬が大好きだ!
と叫んだところで、友人たちが賛同してくれるとは限りません。
Aさんはそもそも動物に興味がなく、B君は犬が大嫌い、Cさんは猫を愛しているかもしれません。
そんな彼らに犬を好きになって貰うためには(少なくとも犬が好きな自分の気持ちを分かって貰うためには)、犬の素晴らしさを語ったり、犬に対するマイナスイメージを払拭したり、犬にできて猫にはできないことを明らかにしたりする必要があります。
小論文で合格するためには深い知識や教養に裏打ちされた、高度な思考力や文章力が要求される。
そんな誤解も世の中にはあるようですが、小論文は決して難しい科目ではなく、ましてや高尚な学問でもありません。
自分の考えを分かりやすく伝える。
他の人に納得・共感・協力してもらう。
そのための基本的な技術の体系に過ぎません。
今度こそ告白を成功させたい。
何を喋ればもっと掃除機が売れるのか?
こう考えるとき、頭の中には既に小論文的な思考が芽生えています。
この機会に、小論文を学んでみませんか?
習得することで人生がちょっと楽しくなるはずですし、おまけに大学入試にも役立ちます。
 
小論文と作文の違い

小論文と作文はどう違うのか?

これは小論文初心者が、早い段階で直面する問題です。
たとえば、予備校の授業や参考書ではしばしば、以下のような説明がなされているようです。
曰く、客観的に書くのが小論文、主観的に書いてもいいのが作文。
(したがって、小論文は意見を書いたら根拠も書く必要がある。一方で、作文は根拠がなくても大丈夫)
曰く、文章表現の巧みさが重要でないのが小論文、重要となるのが作文。
(したがって、小論文においてはインパクトのある書き出しや独創的な表現はいらない。一方で、作文ではそれらが大事)
等々。
いずれも間違いではありませんが、若干表面的です。
小論文と作文は本質的にはどう違うのか?

ざっくり言えば、目的に大きな違いがあります。
小論文の目的は読み手を納得させることにあります。

最後まで読んで、なるほどこの人の言う通りだ(少なくとも、この人の言うことにも一理ある)と思わせたら書き手の勝ちです。
これに対して、作文の目的は読み手を惹きつけることにあります。
最後まで興味を持って読んでもらえたのであれば、書き手の勝利です。
こうした目的の違いが、小論文と作文に色々なテクニックの違いを作り出します。
小論文においては読み手に納得してもらうための前提として、まずは何を言いたいのかを分かってもらう必要があります。
そのうえで読み手が飲み込みやすいような形で根拠を示し、納得へと導かなくてはいけません。
そして、読み手に分かってもらう、納得してもらうための方法は、ある程度パターン化することができます。
一方、作文においては読み手を惹きつけるために様々な工夫を凝らすことになります。
続きが気になるような書き出しを選ぶ、なるべく印象的な表現を用いる、結末を予測しにくいように展開する、等々。
こちらは伝えるべき内容により文体により、無限のバリエーションがあります。
多くの人が小論文よりも先に作文を学びますが、本当は作文の方がはるかに難しく、習得にも時間が掛かります。
それは根本的な思考力や文章力、時には人格までが問われる営為だったりもするのです。
 
小論文の書き方

そもそも、小論文とは、自分の考え(=意見)を読み手を納得させるために書く文章です。
そして、納得させるためには単に自分の考えを述べるだけでは足りず、その裏付けとなる根拠を示す必要があります。
したがって、小論文の書き方は、一言で言えば、
①聞かれたことに対して意見を述べる 
②意見を述べたらその裏付けとなる根拠を示す
ということになります。
意見と根拠は、意見→根拠の順番で書くのが一般的ですが、根拠→意見の順番で書くことも可能です。
 
「型書き」のススメ
小論文=自分の意見+その裏付けとなる根拠
ですが、意見と根拠の組み合わせ方は、ある程度パターン化することができます。
パターン化された答案は没個性、つまらないなどと批判されることもありますが、試験の本番、限られた時間内で答案を仕上げるためには非常に有効ですし、そうした答案で東大や京大、早慶上智といったいわゆる一流大学でも問題なく合格できることが実証されています。

予備校の授業や参考書で様々な「型」あるいは「フォーマット」が紹介されていますが、広く知られている考え方、書き方が必ずしも優れているわけではありません。
たとえば、大学受験界で有名な譲歩批判を答案の冒頭に配置する「型」(問題提起や自分の意見に続けて、「たしかに、もちろん、なるほど」等を用いてまずは自分の意見に対して予想される反論を示し、その後、「しかし、けれども、だが」等を用いて再反論する構造)は、課題文の主旨に対して反対の立場を採る、しかしながら、その根拠は一部認めるといった場合は有効です。

しかしながら、それ以外の場合においては、譲歩批判自体は「自分の意見がダメではない」という消極的根拠に留まり、「自分の意見がなぜ正しいのか」といった積極的根拠と比べて説得力に欠けることが多いため、必ずしも汎用性が高いとは言えません。
譲歩批判を利用する場合は、自分の意見とその積極的根拠を示したうえで、それらに対して予想される反論を示し、再反論するといった形で運用することをお勧めします。
どのような「型」や「フォーマット」を利用するべきかは、志望校の出題傾向やそれぞれの受験生の書き方や考え方の癖によっても変わります。

自分のニーズに合ったものを取捨選択し、習熟することが合格への近道となります。
ちなみに、洋々では、特に小論文の学習を開始する段階では、一定の思考の枠組み(=フレームワーク)で発想し、決まった文章の「型」(=フォーマット)に落とし込むことを推奨しています。

発想、文章化に際してどんな「型」を運用すべきかは志望校によって異なりますが、「意見提示型」、「問題解決型」が特に汎用性が高いものとして、人気があります。
そして、これらの「型」の運用練習は、多くの場合、身近な論点を利用する形で行われます。

あなたの周りに、今日の昼食は何を食べるのか? なぜ自分はもてないのか? といったことごとを無駄にロジカルに語る人はいないでしょうか。
彼/彼女は、あるいは洋々の出身者かもしれません。
 
意見提示の型

まず自分の意見を述べ、それを追いかける形で根拠を示す「型」です。
タイトルが与えられ、それについて自分の考えを述べるタイプの小論文(=課題型小論文)や課題文が与えられ、それについて自分の考えを述べるタイプの小論文(=文章読解型小論文)では、多くの場合は、この「型」が使われます。
比較的オーソドックスな展開の仕方なので、英語のライティングは元より、プレゼンテーション、面接等にも応用することができます。
基本的な流れは以下のようになります。

意見の決定
抽象的根拠の提示
具体例の提示
ここまでで意見と根拠が揃うため、小論文としての体裁は整います。
なお、意見をどのように決定するか? 抽象的根拠はどのように構成するか? 具体例はどのようなものを選ぶべきか? といった辺りは突き詰めるとかなり難しいため、別の項目で解説します。

字数が少ない場合(400字以下)は、これで十分でしょう。
一方で、字数に余裕がある場合(400字以上。600-800字が一般的)は必要に応じて発展、結論のパートを盛り込みます。

発展は、意見と根拠という小論文の最低条件を満たしたうえで、字数に余裕があれば、追加の要素を盛り込んでさらなる加点を狙うパートです。
様々な展開の仕方が考えられますが、

予想される反論に対する再反論 or 予想される反論を踏まえた修正
それらを踏まえた善後策の提示といった辺りがポピュラーです。
結論は、答案の〆となるパートです。

役割上、このパートで新しい要素を盛り込むことはできません。
これまでの論述を総括すること、設問条件に明確に答えることを念頭に、なるべくシンプルに構成することになります。
以上をまとめると、

意見の決定
抽象的根拠の提示
具体例の提示
予想される反論に対する再反論 or 予想される反論を踏まえた修正
それらを踏まえた善後策の提示
結論の提示
といった構成が浮かび上がってきます。

この型を利用する場合は、特に抽象的根拠の提示の部分でどれだけ説得力のある根拠を提示できるかが重要となります。
 
問題解決の型

まず何らかの問題を取り上げ、それに対する解決策を講じていく「型」です。
表やデータが与えられ、それについて自分の考えを述べるタイプの小論文(=表・データ分析型小論文)では、しばしばこの「型」が利用されます。
意見提示型と比べて汎用性には劣るものの、問題~具体策まで一貫して語る場合に絶大な威力を持つ「型」で、総合型選抜(AO入試)や学校推薦型選抜(推薦入試)の志望理由書等を作成する際にも援用することができます。

基本的な流れは以下のようになります。

課題の指摘
原因の分析
改善の方向性の指摘
具体策の指摘

課題の指摘は、どんな問題を解決すべきターゲットに定めるのかを語るパートです。
通常は何らかの事象を取り上げ、それを放置した場合に誰にどんなリスクが生じるのかを示します。

原因の分析は課題がどのような原因から成り立っているのかを、多面的かつ段階的に掘り下げるパートです。
この部分は「漏れなく重複なく」行うのが理想ですが、制限字数を考慮すると現実的には難しいので、「大きなものを優先して」「重複なく」行うことになります。
以下で示す解決策の根拠となる重要な部分ですから、可能な限りしっかりと論じることが必要になります。

改善の方向性の提示は、前のパートで明らかにした原因群を踏まえて、何を除去すべきかを定めるパートです。
原因を全て除去できればそれに越したことはありませんが、実際は除去ができないもの、除去すべきでないものも入り混じっていることが多いです。
数多ある原因群のうち、何を優先して除去すべきなのかを、根拠を示して決定することになります。

具体策の提示は、改善の方向性を踏まえた、具体的なアイデアを示すパートです。
この「型」において最も発想力が試されるパートですが、それでも現実的な解決策が求められるか、斬新なアイデアが期待されるかは、志望校により設問条件により変わってきます。

特に条件がなければ、現実的な打ち手+理想的な(あるいはユニークな)打ち手、短期的な打ち手と中長期的な打ち手等を貼り合わせてバランスを取ることが多いです。
この「型」を運用するうえでの注意点は、各パートを明確に区別するということです。
たとえば、課題の指摘のパートで原因分析を行ってはいけませんし、改善の方向性と具体策は明示的に書き分ける必要があります。

さもないと様々な要素が錯綜し、結果として、各パートの繋がりが分かりにくい、論理的な一貫性を欠いた答案になってしまいます。

問題解決の型を運用する場合は、思考の暴走や書きすぎを起こさないよう、ストイックに自分を制御する必要があります。

自分が今発想している、あるいは、書いているのはどのパートなのかを常に意識し、そのパートの役割から外れる要素は盛り込まないようにしてください。
 
洋々では実際に人材採用に携わってきた経験豊富なプロフェッショナルがAO・推薦入試の面接サポートを行なっています。完全個別指導で本番を想定した模擬面接と回答の内容にまで踏み込んだ本質的なフィードバックを受けることが可能です。

無料の個別相談を随時受け付けておりますので、まずはお気軽にお問い合わせください。


志望理由書の書き方

2021-05-28 07:35:52 | #早稲田建築入試・デッサン 
早稲田大学建築学科の入試では1次試験が、書類選考で志望理由書や活動履歴書を制作しなければなりません。この書類制作は簡単ではありません。私が講師をしている洋々は総合型選抜(AO入試・推薦入試)・小論文の個別指導塾で、早稲田建築AO入試の2次に実技試験対応の、空間デッサン対策と自己PR資料など、ファインアートとデザイン系の実技作品や立体構成や建築模型製作などを指導しています。

洋々は私のように(美大卒後、企業でグラフィックデザイナーやデザイン会社企業/アートスクール設立後に国内外美術大学へ40年間の大学受験指導経験者で約1000名合格実績)など、実際の国内外企業でプロとして実務経験や国内大学や海外有名大学大学院卒、あるいは、ネイテイブの外国籍、プロの弁護士、1級建築士、国内外の教授を歴任など、様々な上場企業を始めとした海外留学経験や実務経験を持つ、プロフェッショナルやエキスパートの集団が国内外の受験生を、完全1対1で指導している、日本で初めてのAO入試対応の、総合個人別指導塾の世界で活躍する人材を踏まえたビジョナリーカンパニーです。
以下は、洋々のAO受験対策での1次書類選考や、個人と集団面接での自己PRや自己PR資料のプレゼンテーション対応なども行っていますので、地方生や海外に在住する受験生にもきめ細かい指導をとっています。まずは事前相談や体験学習を受講してみてから、ご判断をすることをおすすめいたします。

まずは総合型選抜(AO入試・推薦入試)とは、どういうものでどういう対策が必要7日という全体概要を理解して望むと良いと思いますので、よく読んで理解して望むようにしてください。

■ 洋々 ホームページより引用


志望理由書の書き方
大学受験の総合型選抜(AO推薦入試)、学校推薦型選抜で課される出願書類のうち、最も重要な書類が志望理由書です。
洋々ではこれまで早慶上智GMARCHを中心にAO推薦入試で多数の合格者を輩出してきましたが、その中で蓄積してきた志望理由書についての知見を紹介します。やや長くなりますが、全てに目を通していただくことで、「志望理由書で勝つ」ための方策が、具体的にイメージできるはずです。


    

   目次 [非表示]

   
  •         
  •        1 志望理由書とは
            
  •        2 志望理由書の役割
           
    •             
    •            2.1 「書類選考の軸になる」とは?
                  
    •            2.2 「面接の素材になる」とは?
              
  •         
  •        3 志望理由書に盛り込むべき要素
           
    •             
    •            3.1 「自分」とは?
                  
    •            3.2 「自分と志望校とのかかわり」とは?
              
  •         
  •        4 志望理由書を書くための4つのステップ
           
    •             
    •            4.1 第1ステップ:自己分析
                  
    •            4.2 第2ステップ:志望校との関連付け
                  
    •            4.3 第3ステップ:文章化
                  
    •            4.4 第4ステップ:推敲
              
  •         
  •        5 より完成度を高めるためには?
           
    •             
    •            5.1 第1ステップ:自己分析
                  
    •            5.2 第2ステップ:志望校との関連付け
                  
    •            5.3 第3ステップ:文章化
                  
    •            5.4 第4ステップ:推敲
              
  •         
  •        6 「どうしてもAO・推薦入試で合格したい」方に
        
志望理由書とは
「志望理由書」(大学によっては、「志望動機書」)は、自分がその大学に入りたい理由を説明する文書です。一方で、「自己推薦書」は、大学に対して自分をアピールする文書です。
端的に言えば、前者は「なぜ入りたいのか?」を述べるものであるのに対して、後者は「なぜ入れるべきなのか?」を述べるものであるということになります。
しかしながら、実際のところは、両者を厳密に区別しなければならないケースはごくわずかです。制限字数にもよりますが、ほとんどの場合は、「志望理由書」であっても自己PRを、「自己推薦書」であっても志望理由を、何らかの形で入れ込むことになります。
志望理由書は「なぜ入りたいのか?」
自己推薦書は「なぜ入れるべきなのか?」を述べる
 
志望理由書の役割
総合型選抜(AO入試・推薦入試)および学校推薦型選抜においては、多くの場合、志望理由書が、合否のカギを握ることになります。
理由は2つあります。すなわち、書類選考の軸になる 面接の素材になる、ということです。
 
「書類選考の軸になる」とは?
総合型選抜(AO入試・推薦入試)では、通常、志望理由書の他にも、さまざまな書類が要求されます。
活動報告書、成績証明書、志願者評価書、自由記述……等々。志望理由書(自己推薦書)は、それらの中から要素を抽出し、一貫したストーリーのもとに関連付け、文章化したものです。
逆に言えば、志望理由書で明確なストーリーを提示することによってはじめて、断片的な書類に意味が与えられるのです。したがって、多くの場合、志望理由書の出来不出来が、書類選考の合否に直結します。
実際、洋々の大学インタビューにおいても、多くの教授・准教授から、「志望理由書を読んで、それが一定の水準をクリアしている場合のみ、他の書類も吟味する」という旨のコメントが得られています。
 
「面接の素材になる」とは?
面接は、一般的には、志望理由書の記述に沿って行われます。
そもそも、面接は、書類審査で興味を持った受験生と実際に会い、質疑応答することによって、その能力や可能性を見極めようとするものです。
したがって、面接官は、事前に志望理由書を読み込んで、疑問に思った点やより詳しく聞いてみたい点などについて、さまざまな質問を投げかけてきます。受験生の真意を確認したり、知的な瞬発力を測ったりするために、時には受験生が泣き出してしまうほどに、意地の悪い突っ込みが行われることも珍しくありません。
もちろん、こうした類の質問であっても、面接の対策をしっかり行っておくことで、適切に切り抜けることができるようになります。しかしながら、それ以上に、志望理由書を作成する段階で、面接で答えにくい質問をされないよう、盛り込む内容を吟味しておくことが重要になります。
基本的には、「突っ込まれて困ることは、はじめから書かない」のです。また、逆に、上級者向けのテクニックとしては、「あえて突っ込みどころを残しておいて、それに対して切れ味鋭い回答を用意する」という方法もあります。
いずれにせよ、志望理由書は、面接を有利に運ぶための布石としての側面も持っていることは、強く意識しておく必要があります。
志望理由書は面接まで想定して作成する
 
志望理由書に盛り込むべき要素
上述の通り、志望理由書は、「自分が、なぜその大学に入りたいのか?」を、自己推薦書は「その大学が、なぜ自分を入れるべきなのか?」を、説明する文書です。したがって、いずれも「自分と志望校とのかかわり」を適切に示すことが必要になります。
では、どうすれば、「自分と志望校とのかかわり」を適切に示すことができるのでしょうか?
まずは、「自分」がどんな存在であるのかを明らかにしなければなりません。そのうえで、今度は、その「自分」に対して「志望校がどのようなかかわりを持つのか」を、具体的に示すことになります。
 
「自分」とは?
「自分」とは、端的に言えば、①「過去の自分」、②「現在の自分」、③「未来の自分」の集合体です。より具体的には、
①過去の自分
  •     
  •    これまでの人生において、自分はどんなことを経験してきたのか?
        
  •    どんなことに取り組み、どんな実績を上げてきたのか?もしくは、どんな失敗をしてきたのか?
        
  •    そして、そこからどんなことを考え、学んできたのか?
②現在の自分
  •     
  •    ①を踏まえて、現時点で、自分はどんな人間なのか?
        
  •    その個性、たとえば、持ち味、能力、適性、資格、性格、関心、問題意識はどんなものなのか?
        
  •    何が好きで、何が嫌いなのか? もしくは、何が得意で、何が苦手なのか?
③未来の自分
  •     
  •    ②を踏まえて、この先、自分はどんなことをしたいのか?
        
  •    数年後には、あるいは、数十年後には、それぞれどんなことをしていたいのか?
        
  •    残りの人生を通じて何を成し遂げたいのか?
        
  •    死後にどんな存在であったと、認識/評価されたいのか?
以上の要素を総合したものです。
 
「自分と志望校とのかかわり」とは?
「自分と志望校とのかかわり」は、2つの要素から成り立ちます。
すなわち、① 「自分が(志望校に)入学する必要性」、② 「志望校が(自分)を入学させる必要性」です。
① 自分が入学する必要性
自分が志望校に入学する必要性を示すためには、他の進路、他の大学との差別化を図る必要があります。言い換えると、「なぜ就職、あるいは専門学校を目指さずに、大学に進学する必要があるのか」、また、「なぜ他の大学でなく志望校に入学する必要があるのか」を明確にしなければなりません。
そのためには、たとえば、以下のような要素を盛り込むことになります。
A. 未来と現在のギャップ(将来の目標を達成するために、今の自分に足りないもの)を明確にする。
B. A.の全部/一部が、志望校においてしか埋めることができない/志望校で埋めるのが最も合理的であることを述べる。
C. B.について、具体的な学習計画を有していることを示す。
② 志望校が入学させる必要性
志望校が自分を入学させる必要性を示すためには、他の受験生との差別化を図る必要があります。言い換えると、「なぜ他の受験生でなく、自分を合格させるべきなのか」を明確にしなければなりません。
そのためには、たとえば、以下のような要素を盛り込むことになります。
A. 自分が志望校のアドミッションポリシー(求める学生像)に適合した人物であることを示す。
B. 大学への貢献可能性、すなわち、「自分を入学させることで、在学中/卒業後に、大学に対してどのようなメリットが生じるのか」を示す。
 

志望理由書を書くための4つのステップ


志望理由書を書くためには、基本的には、自己分析、志望校との関連付け、文章化、推敲の、4段階の作業が必要になります。
第1ステップ:自己分析
上述の「自分」、すなわち、「過去の自分」「現在の自分」「未来の自分」を明らかにします。
第2ステップ:志望校との関連付け
上述の「志望校とのかかわり」、すなわち、「自分が入学する必要性」「志望校が入学させる必要性」を明らかにします。
第3ステップ:文章化
第1、第2ステップで得られた要素を取捨選択し、相互に関連付けることで一貫したストーリーを構築し、制限字数以内でまとめます。
第4ステップ:推敲
第3ステップで文章化したものを複数の人に批評・添削してもらい、より完成度を高めます。
以上の手順を踏むことで、必要最低限の志望理由書は完成します。
それほど競争の激しくない大学・学部の総合型選抜(AO入試・推薦入試)や学校推薦型選抜であれば、これだけでもかなりの確率で合格レベルに到達します。
 
より完成度を高めるためには?
国公立、早慶、MARCHといった上位校に挑戦する場合は、もしくは、より確実に合格したい場合は、上記の1~4のステップを、より高い精度で行うことが必要となります。
第1ステップ:自己分析
「自分」とは、自分にとって当たり前の存在であり過ぎるため、その長所や短所を正確に把握することは困難です。自分で短所であると思っていたことが実は大きな強みであったり、長所を誤解していたりすることも珍しくありません。
そうした失敗を避けるためには、他の人との対話を通じて、自分の長所や短所を客観的に指摘してもらうことが重要となります。さらに、より適切な分析を行うためには、その対話の相手は、両親や友人、学校の先生ではなく、自分とは一定の距離があり、かつ、面接の経験が豊富な人であることが望ましいです。
第2ステップ:志望校との関連付け
志望校のオープンキャンパスに参加したり、アドミッションポリシーを調べたり、といった程度のことであれば、ほとんどの受験生がやっています。
したがって、さらなる差別化を図るためには、志望校に関するより具体的な情報を入手することが必要となります。ネットを検索したり、シラバスを熟読したり、教授とコンタクトを取ったり……。
さまざまな方法がありますが、最も効率がよいのは、志望校に現に在学している人から話を聞くことです。そうすることで、授業や研究会の具体的な内容から教授の去就に到るまで、生の情報を手に入れることができます。
第3ステップ:文章化
優れた志望理由書(自己推薦書)を書くためには、小論文、作文、両方のスキルが必要となります。すなわち、「自分の考えを論理的、説得的に提示する」技術、「読み手の興味を誘導し、退屈させずに最後まで読ませる」技術が要求されます。
文章化の作業に入る前に、一通り、上記のスキルを習得しておくと、作業の効率が上がり、かつ完成度も高くなります。さらに言えば、早い段階で、そうした基本的な文章の書き方を身につけておくことで、以降の小論文の対策も楽になります。
第4ステップ:推敲
単に文章表現に手を加えるだけでなく、より自分をアピールできるよう、文章をブラッシュアップしていくことが重要です。
可能であれば、面接経験者や志望校の在学生にも読んでもらい、批評/添削してもらいましょう。
ただし、その全てを受け入れる必要はありません。①で把握した「自分」を強く意識し、その軸を揺るがさない範囲で取り入れられるアドバイスのみ、利用してください。大学が求めているのは当たり障りのない「大人の文章」ではなく、多少荒削りであっても「若者らしい文章」であることを忘れてはいけません。
 
「どうしてもAO・推薦入試で合格したい」方に

以上に記した理解し、実践していただければ、上位校であっても、かなり高い確率で合格することができます。
ただ、何らかの事情により上記を実践できない、しかしながら、何としても総合型選抜(AO入試・推薦入試)で合格したいという方は、洋々の「書類・総合コース」の利用を検討してみてください。





AO入試とは?AO入試をわかりやすく解説 / ■ 推薦入入試と学校推薦型選抜は異なる、

2021-05-25 12:06:13 | #早稲田建築入試・デッサン 
■ 推薦入試≒学校推薦型選抜


文部科学省は2021年度入試から学校推薦型選抜という名称を使い始めました。学校推薦型選抜には指定校推薦入試や公募推薦入試が含まれ、一般的な「推薦入試」のイメージに近いかと思います。2021年度の大学入学者選抜実施要項によれば学校推薦型選抜とは以下のような選抜になります。

出身高等学校長の推薦に基づき,調査書を主な資料としつつ,以下の点に留意して評価・判定する入試方法。
① 大学教育を受けるために必要な知識・技能,思考力・判断力・表現力も適切に評価するため,高等学校の学習成績の状況など調査書・推薦書等の出願書類だけではなく,「見直しに係る予告」で示した評価方法等又は大学入学共通テストのうち少なくともいずれか一つを必ず活用し,その旨を募集要項に記述する。
② 推薦書の中に,入学志願者本人の学習歴や活動歴を踏まえた第1に示す三つの要素に関する評価や,生徒の努力を要する点などその後の指導において特に配慮を要するものがあればその内容について記載を求める。


学校推薦型選抜の入学願書受付は11月1日以降、合格発表は12月1日以降と決まっています。国立大学の学校推薦型選抜では大学入学共通テストを利用するものも多く、その場合、発表は翌年1月以降(多くのケースで2月)となります。
 
学校推薦型選抜の内容
学校推薦型選抜の場合、学校長による推薦が必須で、調査書の内容が重要視されますが、それ以外の審査内容は大学学部によって大きく異なります。志望理由書や自己推薦書をはじめとする出願書類、面接、小論文、プレゼンテーション、グループ討論、等を通して審査が行われます。大学入学共通テストを活用する選抜も少なくありません。評価のポイントは指定校推薦か、それ以外の選抜か、で大きく異なります。
 
指定校推薦
指定校推薦においては大学から高校に対して一定の推薦枠が割り当てられ(内容は高校により異なります)、希望者の中から高校が選抜を行います。これをクリアした場合にのみ、受験資格が与えられます。指定校推薦は以下のような特徴があります。
  •     
  •    出願は、原則として、現役生のみ
        
  •    学校長推薦が求められ、原則として併願は不可
        
  •    構内選抜は学校の成績(評定平均)で決まるケースが多い
        
  •    面接・小論文等が課される
        
  •    校内選考に通れば、不合格になるケースはほとんどない
最近では早稲田大学の指定校推薦で大学入学共通テストの受験を求めるなど、変化も見られます。
 
指定校推薦以外の推薦入試
指定校以外の学校推薦型選抜としてたとえば公募推薦入試があります。上智大学や学習院大学で積極的に採り入れられています。ただし、「公募推薦入試」の定義が明確に決まっているわけではなく公募推薦と名前がついていても総合型選抜であることもあります。公募推薦入試の場合、試験の内容は総合型選抜と大きく変わりません。傾向としては公募推薦の方が充実した高校生活を送ってきたバランスの取れた受験生を求めているケースが多くなっています。学校推薦型選抜に該当する公募推薦には以下のような特徴があります。
  •     
  •    現役生のみ、の募集が多い
        
  •    学校長推薦が必要のため原則併願不可
        
  •    評定平均の要件があることが多い(3.5-4.3程度)
        
  •    志望理由書等の出願書類、及び、それらに基づいた面接が重視される
        
  •    小論文が課されることが多い
        
  •    小論文とは別に学科試験が課されることもある
 
学校推薦型選抜でない推薦入試
自己推薦入試と称した入試では学校推薦型選抜ではなく、総合型選抜に分類されるものもあります。たとえば早稲田大学社会科学部の全国自己推薦入試やスポーツ科学部のスポーツ自己推薦入試は総合型選抜に分類されます。また、慶應義塾大学の自主応募制推薦入試は評価書という書類に学校長印が必要ですが、総合型選抜に分類されています。あくまで評価書であって学校長の推薦が必要なわけではないという考え方なのかもしれません。
AO入試とは? / 推薦入試とは? / 総合型選抜とは? / 志望理由書の書き方 / 自己推薦書の書き方 / 小論文の書き方 / 大学受験の面接


総合型選抜とは?
「総合型選抜」という名称は文部科学省が2021年度入試改革に合わせて新たに使い始めた名称です。2020年度までAO(アドミッションズ・オフィス)入試と呼ばれていたものを総合型選抜と呼ぶようになったと言われることも多いですが実はそこまで単純ではありません。
    

   目次 [非表示]

   
  •         
  •        1 2020年度までの入試と2021年度以降の入試
            
  •        2 総合型選抜とは?
            
  •        3 総合型選抜の出願要件
            
  •        4 総合型選抜の出願書類
            
  •        5 総合型選抜の試験
            
  •        6 総合型選抜で評価されること
            
  •        7 総合型選抜の例
           
    •             
    •            7.1 慶應義塾大学の総合型選抜
                  
    •            7.2 早稲田大学の総合型選抜
                  
    •            7.3 主要大学の大学の総合型選抜(洋々LABOへのリンク)
              
  •     
 
2020年度までの入試と2021年度以降の入試
2020年度までの大学入試について、文部科学省は一般入試以外の入試方法の例として以下の4種類を挙げていました。
1.アドミッション・オフィス入試
2.推薦入試
3.専門学科・総合学科卒業生入試
4.帰国子女入試・社会人入試
これを2021年度の入試から以下の分類に変更しています。
1.総合型選抜
2.学校推薦型選抜
3.専門学科・総合学科卒業生選抜
4.帰国生徒選抜・社会人選抜
こう見るとAO入試が総合型選抜に、推薦入試が学校推薦型選抜に代わり、あとは「入試」が「選抜」に変わっただけのように見えます。そう簡単にはいかないのは2020年度までの入試の名称について、大学側で「自己推薦入試」「公募制推薦入試」と言うような名前をつけていたものでも、2021年度以降の「総合型選抜」に分類されるものが少なからずあるからです。
 



AO入試とは?AO入試をわかりやすく解説 / 推薦入試は学校推薦型 ではない

2021-05-25 10:44:16 | #早稲田建築入試・デッサン 

■ 洋々 ホームページより引用

Appleのステーブ・ジョブス、デイズニーやエジソンもフォードなども、本田宗一郎や松下幸之助、SONYの盛田さん、人工真珠で成功した御木本幸吉もまた人生で失敗し辛酸をなめ他経験を持っています。 方法論だけで切り抜けようとしても環境の変化は誰でも予測できないのです。

だから、受験生のあなたが好きなことや、こういうものがあったら使徒を幸せにできるという、夢を大切にしてほしいのです。

でも、建築学科に進学を目指すのならば、ただ受験に必要な理系学科を学び、共通テストを受験して、21世紀に世界のトップを目指す総合芸術家としての建築芸術家にはなれないでしょう.

▶ 様々な建築に関する本や実際に我が国の伝統建築や、近現代の建築を自分の眼で見ることがとても大事だと思いますがいかがでしょうか?

5. 早稲田学報2020などに記載されている研究室の内容や特徴をなぜ良く読んで研究しておくことが必要なのかの理由は下記の内容が志望理由書などに明確に描かれているかが、一時の書類審査(志望理由書や志望動機や、活動履歴書)における書いてある内容が精査されるからです。

単なる合格し建築士免許を取得するための、狭義なフレームの視座の近視眼底な目的意識ではなく、世界的なスケールト長期的な目標を持ち、社会を変える、見たことのない初めての価値観を行う初めての者になるという、高い理念を心に描くように心がまえを磨いて自己成長し、価値ある理想を、一歩一歩実現することへと自己実現できるように、行きてゆくようにしてください。

 ■ GAギャラリー 建築専門書+建築企画展展示
GA HOUSES PROJECT 2021 世界の住宅プロジェクト展
                                                                                                                                                                                                
概要
        
            
毎年恒例,世界の住宅デザインの潮流を探る展覧会。
新進の若手から最前線のベテランまで,国内外の建築家45組(国内:22組,海外:23組)による,現在進行中の住宅プロジェクトを,模型と図面,映像でご紹介します。
        
            
会期
        
            
2021年3月20日(土)~             6月20日(日)
12:00~18:30(会期中無休)
        
            
会場
        
            
GA             gallery
(〒151-0051             東京都渋谷区千駄ヶ谷3-12-14)
        
            
アクセス
        
            
http://www.ga-ada.co.jp/japanese/ga_gallery/gallery_map.html
        
            
入場料
        
            
600円(前売券、団体10名以上500円)
        
            
ご来場に関する注意点
        
            
https://shop.ga-tbc.co.jp/view/news/20200526130416
        
            
詳細
        
            
https://www.ga-ada.co.jp/japanese/ga_gallery/2021/2003-06_GAH2021/gallery_gah2021.html
        
https://kenchiku.co.jp/event/evt20210318-1.html

https://www.ga-ada.co.jp/japanese/ga_gallery/gallery_map.html

                                                   
            

           
        
            

           
        
   最寄の交通機関           
東京メトロ副都心線             北参道駅 (徒歩2分)        
JR/都営地下鉄大江戸線             代々木駅 (徒歩10分)
住所      東京都渋谷区千駄ヶ谷3-12-14
                   

■ 推薦入試とは?
大学受験において推薦入試という言葉は幅広い意味で使われてきました。指定校推薦入試の意味で使う人もいれば、AO入試も含めて一般選抜以外の入試という意味合いで使う人もいます。2021年度入試から文部科学省は新たに学校推薦型選抜という言葉を使い始めたました。「推薦入試」という言葉が含まれていても学校推薦型選抜ではなく総合型選抜に該当するものが今でもあるので、必ずしも学校推薦型選抜=推薦入試とは言い切れないのですが、ここでは学校推薦型選抜を中心に紹介します。
    
   目次 [非表示]     
  •        1 推薦入試≒学校推薦型選抜
            
  •        2 学校推薦型選抜の内容
  •            2.1 指定校推薦      2.2 指定校推薦以外の推薦入試
    2.3 学校推薦型選抜でない推薦入試
           
  • 推薦入試≒学校推薦型選抜
文部科学省は2021年度入試から学校推薦型選抜という名称を使い始めました。学校推薦型選抜には指定校推薦入試や公募推薦入試が含まれ、一般的な「推薦入試」のイメージに近いかと思います。2021年度の大学入学者選抜実施要項によれば学校推薦型選抜とは以下のような選抜になります。

出身高等学校長の推薦に基づき,調査書を主な資料としつつ,以下の点に留意して評価・判定する入試方法。
① 大学教育を受けるために必要な知識・技能,思考力・判断力・表現力も適切に評価するため,高等学校の学習成績の状況など調査書・推薦書等の出願書類だけではなく,「見直しに係る予告」で示した評価方法等又は大学入学共通テストのうち少なくともいずれか一つを必ず活用し,その旨を募集要項に記述する。

② 推薦書の中に,入学志願者本人の学習歴や活動歴を踏まえた第1に示す三つの要素に関する評価や,生徒の努力を要する点などその後の指導において特に配慮を要するものがあればその内容について記載を求める。
学校推薦型選抜の入学願書受付は11月1日以降、合格発表は12月1日以降と決まっています。国立大学の学校推薦型選抜では大学入学共通テストを利用するものも多く、その場合、発表は翌年1月以降(多くのケースで2月)となります。
学校推薦型選抜の内容
学校推薦型選抜の場合、学校長による推薦が必須で、調査書の内容が重要視されますが、それ以外の審査内容は大学学部によって大きく異なります。志望理由書や自己推薦書をはじめとする出願書類、面接、小論文、プレゼンテーション、グループ討論、等を通して審査が行われます。大学入学共通テストを活用する選抜も少なくありません。評価のポイントは指定校推薦か、それ以外の選抜か、で大きく異なります。
指定校推薦
指定校推薦においては大学から高校に対して一定の推薦枠が割り当てられ(内容は高校により異なります)、希望者の中から高校が選抜を行います。これをクリアした場合にのみ、受験資格が与えられます。指定校推薦は以下のような特徴があります。   
  •    出願は、原則として、現役生のみ    
  •    学校長推薦が求められ、原則として併願は不可 
  •    構内選抜は学校の成績(評定平均)で決まるケースが多い 
  •    面接・小論文等が課される
  • ・校内選考に通れば、不合格になるケースはほとんどない
最近では早稲田大学の指定校推薦で大学入学共通テストの受験を求めるなど、変化も見られます。

▶指定校推薦以外の推薦入試
指定校以外の学校推薦型選抜としてたとえば公募推薦入試があります。上智大学や学習院大学で積極的に採り入れられています。ただし、「公募推薦入試」の定義が明確に決まっているわけではなく公募推薦と名前がついていても総合型選抜であることもあります。公募推薦入試の場合、試験の内容は総合型選抜と大きく変わりません。傾向としては公募推薦の方が充実した高校生活を送ってきたバランスの取れた受験生を求めているケースが多くなっています。学校推薦型選抜に該当する公募推薦には以下のような特徴があります。    
  •    現役生のみ、の募集が多い    
  •    学校長推薦が必要のため原則併願不可    
  •    評定平均の要件があることが多い(3.5-4.3程度)   
  •    志望理由書等の出願書類、及び、それらに基づいた面接が重視される 
  •    小論文が課されることが多い
  •    小論文とは別に学科試験が課されることもある
▶学校推薦型選抜でない推薦入試
自己推薦入試と称した入試では学校推薦型選抜ではなく、総合型選抜に分類されるものもあります。たとえば早稲田大学社会科学部の全国自己推薦入試やスポーツ科学部のスポーツ自己推薦入試は総合型選抜に分類されます。また、慶應義塾大学の自主応募制推薦入試は評価書という書類に学校長印が必要ですが、総合型選抜に分類されています。あくまで評価書であって学校長の推薦が必要なわけではないという考え方なのかもしれません。
AO入試とは? / 推薦入試とは? / 総合型選抜とは? / 志望理由書の書き方 / 自己推薦書の書き方 / 小論文の書き方 / 大学受験の面接



AO入試とは?AO入試をわかりやすく解説

2021-05-24 08:17:35 | #早稲田建築入試・デッサン 

早稲田大学建築学科の入試では1次試験が、書類選考で志望理由書や活動履歴書を制作しなければなりません。この書類制作は簡単ではありません。私が講師をしている洋々は総合型選抜(AO入試・推薦入試)・小論文の個別指導塾で、早稲田建築AO入試の2次に実技試験対応の、空間デッサン対策と自己PR資料など、ファインアートとデザイン系の実技作品や立体構成や建築模型製作などを指導しています。

洋々は私のように(美大卒後、企業でグラフィックデザイナーやデザイン会社企業/アートスクール設立後に国内外美術大学へ約1000名合格)など、実際の国内外企業でプロとして実務経験や国内大学や海外有名大学大学院卒、あるいは、ネイテイブの外国籍、プロの弁護士、1級建築士、国内外の教授を歴任など、様々な上場企業を始めとした海外留学経験や実務経験を持つ、プロフェッショナルやエキスパートの集団が受験生を、1対1で指導しています。

以下は、洋々のAO受験対策での1次書類選考や、個人と集団面接での自己PRや自己PR資料のプレゼンテーション対応などもしどうしていますので、地方生や海外に在住する受験生にもきめ細かい指導をとっています。

まずは総合型選抜(AO入試・推薦入試)とは、どういうものでどういう対策が必要7日という全体概要を理解して望むと良いと思いますので、よく読んで理解して望むようにしてください。


■ 洋々 ホームページより引用



AO入試とは?AO入試をわかりやすく解説


2021年度入試からは文部科学省の区分でAO入試に代わり、総合型選抜という名称が使われるようになりましたが、引き続き各大学の試験の名称としては「AO入試」が残っているところが多いようです。同じような入試に「自己推薦入試」や「自由選抜入試」等、異なる名称を使用している大学もあり、明確な定義は存在しませんが、通常「AO入試」と呼ばれている入試がどのような入試なのか、紹介します。
    

   目次 [非表示]

       
  •        1 AO入試と
  •            1.1 AO入試の特徴                
  •        2 AO入試はあなたの「世界観」を見る入試制度       
  •        3 拡大するAO入    
  •        4 AO入試拡大の背景      
  •        5 AO入試の選考イメージ        
  •        6 対策は出来るのか
        
AO入試とは
「AO」とは、Admissions Officeの略で、AO入試とは、このAdmissions Officeが統括する入学試験、というのが本来の意味ですが、日本では、書類と面接によってその学生の個性、適性、熱意等を見極め合否を判定する入試、という意味で用いられるケースがほとんどです。その意味では、慶應義塾大学法学部のFIT入試、早稲田大学創造理工学部建築学科の創成入試(建築AO入試)などもこれに当たります。
文部科学省では2020年度入試まで大学入学者選抜実施要項においてアドミッションズ・オフィス入試を以下のように定義していました。
詳細な書類審査と時間をかけた丁寧な面接等を組み合わせることによって,入学志願者の能力・適性や学習に対する意欲,目的意識等を総合的に評価・判定する入試方法。
さらに、「この方法による場合は,以下の点に留意する」として、以下のような項目を挙げています。
  •     
  •    入学志願者自らの意志で出願できる公募制とする。
        
  •    知識・技能の修得状況に過度に重点を置いた選抜基準とせず、合否判定に当たっては、入学志願者の能力・意欲・適性等を多面的・総合的に評価・判定する。
        
  •    大学教育を受けるために必要な基礎学力の状況を把握するため,各大学の試験、センター試験、資格・検定試験、評定平均のいずれかを出願要件や合否判定に使う。
AO入試の特徴
  •     
  •    現役生だけでなく、浪人生も出願可能な大学が多い
        
  •    一般に、出願時期は早い(出願     9月~、合格発表     11月~)
        
  •    学校の成績(評定平均)は問われないことが多い
        
  •    併願が可能な大学が多い
    ※「入学を確約できる者」という条件が付いている場合であっても、実質的な拘束力はないケースが多い
        
  •    志望理由書・活動報告書等の出願書類、及び、それらに基づいた面接が重視される
        
  •    小論文が課されることが多い
        
  •    大学によっては、学科試験が課されることもある
 
AO入試はあなたの「世界観」を見る入試制度
AO入試で見られているのは、端的に言うとあなたの「世界観」です。
過去に何を行ってきたか、現在の姿はどのようなものか、どんな未来図を描き、それを実現するために何を行うべきか。これを、志望理由書、プレゼンテーション、面接など、様々な方法で確かめるのが、AO入試・推薦入試の本質と言えます。
 
拡大するAO入試
いまや私立大学の募集枠に占める、AO入試・推薦入試による合格者数の割合は60%を超えています(下図参照)。
一般科目における学力というモノサシによらずに優秀な学生の取込みを図ろうと、1990年に慶應義塾大学総合政策・環境情報学部(SFC)にて導入されてから、いわゆるAO入試を含む「推薦型入試」は拡大の一途をたどり、結果として今では半数以上が、この「推薦型入試」にて占められるまでになっているのです。
AO入試拡大の背景
大学が入試形態の多様化(=一般科目入試以外の入試形態による採用枠の拡大)を進める最大の理由は、世の中が求める能力が変質してきたことにあります。
右肩上がりの経済成長を前提とした「先行きが見通せる」環境下では、その目標をいかに効率的に実行することができるか、国や会社が示す方向性に沿っていかに上手に結果を残すことができるか、というチカラ(『受信力』)が求められました。こうした社会のニーズを受けて、大学も、いかに知識を効率よく身につけてきたか、という点に力点を置いて「優秀さ」を測ろうとしてきたのです。
しかし、先行きが不透明な時代に移行したことに加え、情報技術の飛躍的な進歩により、多くの情報が誰でも簡単にインターネットを通じて得られるようになりました。こうした世の中では、いかにたくさん知識を持っているか、ということ以上に、「世の中をどう見るか」「見た世の中の中で自分をどのように活かすか」ということを自分で見つけ出すチカラ(『発信力』)が重要となります。AO入試・推薦入試が拡大してきた理由はここにあるのです。
 
AO入試の選考イメージ
AO入試の選考プロセスは大学・学部により様々ですが、下の図のように一次選考で書類審査、二次選考で面接や小論文を課すというのがオーソドックスな形となっています。
ただし、書類審査の内容や二次選考の内容は大学・学部・方式によって大きく異なります。
書類については志望理由書を課すところが多いですが字数は500字程度のところから2000字程度のところまであります。志望理由書以外にも自己推薦書、活動報告書、といった書類の提出を必須とするところもあれば、第三者による評価書や推薦状を求めるところもあります。たとえば建築学科であればこれまでの自身の作品をまとめたポートフォリオのような書類を提出させるところもあります。
2次選考の内容もシンプルに面接だけのところもあれば小論文をはじめとする筆記試験を同日に課すところもあります。面接は10分程度のこともあれば40分から50分程度かけるところまであります。面接の一部としてプレゼンテーションを課す場合があったり、面接の代わりにグループ討論を実施するところもあります。小論文についても各大学学部ごとに課される内容は様々です。時間、字数が異なるのはもちろん、内容についても一概に「小論文」と括れないほど様々で、英語の読解や漢字の書き取り、数学のような問題が含まれていることもあります。小論文とは別に英語や数学の科目試験や複数の科目からなる総合問題のような試験を課すところもあります。
 
対策は出来るのか
―「準備の方法が分からない」「何を見られているのか分からない」「ありのままを出せばいいはず」
AO入試・推薦入試は一芸入試ではない、ということは、随分世の中に理解されてきたとは言え、いまだにAO入試・推薦入試を志す学生から聞こえてくる声です。確かに、「推薦型」の入試は、知識の量を問う試験ではありません。しかしながら、あくまでも大学入試の一形態である、という側面を忘れてはいけません。
大学はどのような人材を欲しいと思っているのでしょうか。確かに環境は大きく変化し、社会で求められる力は変わりましたが、「将来、世の中で活躍できる人材を育成する」という大学の根本的な使命は変わりません。AO入試は、来るべき「不透明な時代」を見据え、そこで活躍できる人材を各大学なりに定義し、その定義にそって将来性のある人材を取ろうとしている入試なのです。
その意味で、表面的な対策は全く意味がありません。過去を見つめ、現在を総括し、世の中に必要とされる将来を描く。これを徹底的に行うことだけが、合格に近づく唯一の王道と言っても過言ではありません。
 
AO入試とは? / 推薦入試とは? / 総合型選抜とは? / 志望理由書の書き方 / 自己推薦書の書き方 / 小論文の書き方 / 大学受験の面接