早稲田建築学科は歴史的に見て、私が1968年美大入試の時代でも早稲田建築入試は石膏デッサンが確か受験教科にあったと思います。これは建築に必要な「芸術的感覚」と「空間に対する基礎的描写力」の判定ですが、今の芸美大の建築系や空間・立体・環境系デザイン学科では当然行われていますが、創造性と指導力があり、率先してチームをまとめるコミュニュケーション能力は、具体的採点基準はどういうところを見ていると思いますか?私が思うところはこういう事だと思います。
早稲田建築AO入試での1次受験教科(鉛筆ドローイング・デッサン)
1. ➡実際の入試では想定デッサンだが、これを高得点取得するには普段から下記のような、工業製品や建物、および自然物全般のデッサンをしておくことは言うまでもないと思います。
客観的描写力判定試験は芸大や美大などのように、熟練度は見ていないがやはり自分の描きたいイメージを描いたら、小学生のような平面的な絵よりも空間や量感、あるいは陰影、材質感や光と影、構図バランスと奥行きと左右の広がりなども、全く描いた事の無いデッサンと基本的な遠近法の正確な知識と表現や形体感の歪みなどがない、空間と芸術的感覚を感じる作品とどちらが良いかは、これから受験するあなたの将来の自分のセルフイメージとを目標意識を基準に刷りあわせるしかないと思います。
君も一度、20世紀の3大建築家の一人のアメリカ人のNYのグッゲン・ハイム美術館を設計した”フランクロイドライトが自分の手で描いた(弟子やスタッフではなく)、完成予想ドローイングを一度、見て我が国の有名建築家の建築ドローイングと比べて見て欲しい。無論、ルネサンスのダビンチやミケランジェロの建築や広場、あるいは図書館などやイタリアやフランスの昔の建築家の手描きの完成予想ドローイングなどを見て欲しいと感じます。
今はCADやパソコンソフトで工房システムで、デジタルの完成レンダリングの専門スタッフが描いているので設計者本人の芸術的なドローイングは望めないし、ライトを凌駕する直筆のレンダリングを欠ける建築家は私は知らない….。今は建築事務所もグローバルビジネスなので、数百人も抱えている建築事務所はむかしのルネサンス画家のベロッキやルーベンス工房のような分業システムであるのが現実で、最初のサムネールのアイデアスケッチだけを描くッ場合がほとんどだと思います。デジタルタル・ソフトで描くと線が全てフラットになる。描き手の芸術的なテイストは表現できないので、描き手の個性が見えない。音楽で言うとテクノ系で最初の5秒でもう2度と聞く気がしない….デジタルイベントのように1度の一過性でその場でもう飽きる......芸術作品ではなく消費型の複製型の商業商品と言えます。
2. さて、本題に戻ると初心者用自宅での空間および基本的な物をデッサンする時の課題はこういう物を描くと良い。
A. 工業製品: ビン、レンガ、透明アクリルボックス(東急ハンズ)、テイッシュ箱、石膏、建物、神社、寺、学校、街路、商店街
B. 自然物 : 自画像、自分の手、花、果物、魚、貝、樹木、野菜、公園の子供と母、皮、雲、海、山、林、運動部の動き、自分の部屋、祖父、祖母、両親
➡ 注意点、画用紙と鉛筆は最低でも6Hから6Bはそろえて欲しい。消しゴムは練りゴムを、シャーペンは入試では使用不可、ただの線描(シングルアウトライン)はお薦めしない。物に光が当たり全てに影ができる。それを描かないと量感が表現できない。
(基本的な遠近法を覚えて描けるようにしよう…能書きは通用しないのがアートの世界だ、)立体感はおろか、前後の遠近感も大きさだけではなく空気遠近法も理解して描けないといけない。それは早稲田が望もうが望まなくてもあなたが空間という中で、大きな立体造形物を創造する以上、外観の遺書と内観のインテリアを扱う専門家をめざす以上、基本的造形表現スキルは専門知識を知り実際に描けないといけないのだから最初のスタート時には自分に基準を高くして厳しくしよう! ダビンチやライト、ありはガウデイなどの世界レベルをめざそう!何しろ君のライバルは世界中の有名な理工系大学の建築学部にも沢山いるのだから…..
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