パート3:建築と陰影における材質感と色彩調和について
1.以前に私は1977年から2009年まで横浜で、ヨコハマアートスクールを32年開校していた。1988年にシカゴのアメリカ人彫刻家ポールスレパックを招聘して約1年弱、受験生相手に全て英語でアートヒストリーと実技におけるデッサンゼミを教えてもらったことがある。その中で日本の大手芸美大受験予備校の教え方における問題点を指摘された。まず、技術はいいがそれを教えるという指導法が間違いであること、そこから色々と話しをしたが、日本の教育体制の小・中・高校の中で同質の価値観が良いものであるという予定調和を前提とする、教育体制そのものが革新的なものを生み出す事ができない前提になっていると言うことに結論になった。
小学生から中学生、あるいは高校生までの自殺の多さは異常であり、彼が言うにはそもそも学校は、さまざまな個性が集まるところであり、その子供達の持つ個性や人間性、考え方を認めて価値や自尊感情を持たせるのが先生の役目であり、同じ一つの価値観を強制する事自体が、いわゆる型にはめる事で全体主義になるので、芸術表現とはまったく反対であり“創造と破壊”
という、美術や音楽、文学、映画、デザイン、アニメーション
建築を見ると自明の事なのだが、芸大や美大受験など特に専門領域に進学する若者に、技術のうまさを教え込む事はアメリカやヨーロッパではあり得ない事で、やはり、美術やデザイン、芸術でも主流になれない原因だと感じる。apple,Google,amazon,FacebookというITやビジネス関連も
建築に見るザハ・ハデイットや80代後半のフランクゲイリー
の建築作品の世界観やダイナミズムやエネルギーを否定できないだろう。だから、日本の理系と文系だけでは勝てないしダメなので、私は昔からアート・クリエイテイブ系と言う3本目の柱と言うか矢を重点的に国家戦略に据えればいいと考えてきた。日本はシステムがあり、人々が非常に勤勉で優秀なので官僚が
10年、20年失策を繰り返しても何とかもっていると言える。
政治家などを見ても、アメリカやヨーロッパの政治史に残るような人々が全幅の信頼をおいた、ドイツのアデナウアー、チャーチル、ジョージワシントン、ベンジャミン・フランクリン、リンカーンなどの優れた人格者(人徳者)が、はたして現代の我が国にいるのだろうか?
さて、建築AO入試のテーマにもどると、「建築と陰影における材質感と色彩調和について」建築を材質感(マテリアル)に置き換えると、可塑性が自由なコンクリート(青みがあるグレー)は、20世紀建築の巨匠であるコルビジェが得意な素材だが、型枠(ベニアや木材)に流し込む工法で、外観を含めて有機的な形体を表現する場合や構造と重量が重い。
あとは安藤忠雄さんのようにその構造その物を意匠でもそのまま利用すると言う手法があるが、問題はコンクリートの色彩の灰色がきれいかどうかというのは、主観だが、私はもともとグラフィックデザイナーであり、難しい色と思う。そばにかなり大きい面積の白とか黒、あるいはビビットな色彩の素材あるいは、塗装が必要に思える。
建築は素材の色彩に左右される。フランスでもイタリアでも
スペインでもスイスでも実際に訪れて見たり、生活してみてもだいたい建物の外観は、石の色(明るい灰色)や大理石のベージュ、漆喰の壁(白か、あるいはそれ淡いにベージュ、淡いピンク)が大きな面積を占めている、そこに公園やため池、植栽
さまざまな屋外彫刻(都市景観デザイン手法:サイトスペシフィック)やカフエのサイン、やショップのシエードやウインドーデイスプレーの色彩やオブジェがあり通路に時折見られる市松模様の黒と白の大理石、そこではビビットな色彩もあるが背景が明るいグレーと大理石のベージュ、植栽のグリーンなので
美しく調和されている。日本や香港、あるいは中国などの尋ねた時に見る、バラバラな色彩やカオスを醸し出す都市景観は欧米ではない理由だと感じる。日本の京都、奈良、あるいは萩などの昔からの民家、商家、寺院もまた木材、瓦、漆喰壁、庭園
障子、縁側、床の間、畳などの素材と色彩の持つ外光を押さえた控えめな、柔らかい陰影と素材が持つ質素で独自な空間意識が与える。欧米の石の文化にはない、日本にしかない独自の木質建築と生活の文化があると感じる。
➡添付資料は私が指導して、国内外の美大に合格した一覧表です。
合格大学実績
List of successful applicants of art university
美大受験のエキスパート・高橋順ーが直接に個別指導し、累計連続合格率89.9%合格へと導びいた約1000名。国内・海外の国立、公立芸術大学、有名私立美術大学、短大、専門学校のアート系及び、デザイン全科。
■大学院 国立.公立.私立 Japan
東京芸術大学 大学院 映像研究科
千葉大学 工業デザイン科 大学院
愛知県立芸術大学 大学院 産業デザイン専攻
金沢美術工芸大学大学院陶磁専攻
女子美術大学 大学院修士専攻デザイン専攻
■学部 国立.公立. 美術.教育
東京芸術大学 建築学科
横浜国立大学建築学科
愛知県立芸術大学 デザイン・工芸学科
金沢美術工芸大学 日本画学科
鹿児島大学教育学部美術学部
■海外大学 国立.公立
France: École nationale supérieure des Beaux-Arts, ENSBA
USA: San Francisco State University Department of
Photography
UK: National Nottingham. Trent University. Fine Art
UK East London University. Faculty of Architecture
UK GlasgowCollegeofArt. School ofDesign
University of Birmingham,
- UK: Davenport University Design Communication.
- UK: CFS University of Brighton
- 中華人民共和国景徳鎮学院美術学部 陶磁専攻
■ 海外大学
フランス国立美術大学 デザイン
サンフランシスコ州立大学 写真学科
英国国立ノッテインガムトレント大学
イーストロンドン大学 建築専攻
グラスゴー美術大学 デザイン UK. Fine Art
バーミンガム大学SchoolofDesign
ラベンズポート大学 デザイン・コミュニュケーション
ベルピイズ カレッジ
CFSブライ トン大学
中華人民共和国景徳鎮学院美術学部
■私立大学 美術学部
- 多摩美術大学グラフィックテザイン専攻
- 多摩美術大学インテリアテザイン専攻
- 多摩美術大学プロダクトテザイン専攻
- 多摩美術大学テキスタイル専攻
- 多摩美術大学情報テザイン専攻
- 多摩美術大学環境テザイン専攻
多摩美術大学建築専攻 多摩美術大学工芸学科
多摩美術大学 芸術学科
多摩美術大学ビジュアルテザインコース
多摩美術大学 絵画学科
多摩美術大学映像演劇学科
■武蔵野美術大学 視覚伝達デザイン学科
武蔵野美術大学 工芸工業テザイン学科
武蔵野美術大学 空間演出テザイン学科
武蔵野美術大学 空間テザイン学科
武蔵野美術大学建築学科
武蔵野美術大学基礎テザイン学科
武蔵野美術大学 映像学科
武蔵野美術大学 芸術文化学科
武蔵野美術大学日本画学科
■女子美術大学テザイン学科
女子美術大学立体アートコース
■建築 工学部系
- 早稲田大学 建築一般・AO
- 日本大学 建築
- 東京理科大学 建築
- 都市大学 建築
- ■東京造形大学 デザインニ類
- 東京造形大学 グラフィックテザイン専攻
- 東京造形大学 視覚伝達専攻
- 東京造形大学 メデイア造形専攻
- 東京造形大学 メデイアデザイン専攻
- 東京造形大学 インダストリアル専攻
- 東京造形大学 室内建築専攻
■転科
多摩美術大学情報テザイン→多摩美術大学グラフィックテザイン学
多摩美術大学造形表現 テザイン→多摩美術大学情報テザイン
多摩美術大学造形表現 テザイン→武蔵野美術大学基礎テザイン学科
テザインアメリカ・カレッジ→多摩美術大学 グラフィックテザイン学科
アメリカ・カレッジ→武蔵野美術大学 視覚伝達テザイン学科
女子美術大学 テザイン学科→武蔵野美術大学 視覚伝達テザイン学科
■武蔵野美術大学短期大学部 基礎テザイン学科
- 武蔵野美術大学短期大学部 工芸テザイン学科
- 武蔵野美術大学短期大学部 生活テザイン学科
- 武蔵野美術大学短期大学部 芸能テザイン学科
- 武蔵野美術大学短期大学部 美術学科
■女子美術短期大学空間テザイン学科
女子美術短期大学生活テザイン科 女子美術短期大学情報テザイン科
女子美術短期大学テイスプレーテザイン学科
女子美術短期大学服飾テザイン学科
女子美術短期大学 絵画
学科
女子美術短期大学彫塑専攻女子美術短期大学造形専修女子美術短期大学別科
東北芸術工科大学美術科
神戸芸術工科大学 視覚伝達テザイン学科
京都精華大学テザイン学科テキスタイル専攻
京都造形大学テザイン専攻
京都造形大学日本画コース
嵯峨美術短期大学テザイン専攻
東海大学テザイン科
共立女子大学芸術学専攻
横浜美術短期大学
京都芸術短期大学テザイン専攻
宇都宮文星大学ビジュアルテザイン
高崎芸術短期大学テザイン工芸専攻
東京家政大学服飾美術専攻
宝仙学園短期大学
神奈川県立産業技術短期大学生産テザイン科
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