樋口一葉は本郷からこの地に引っ越してきて、
わずかの間だったけどここで「たけくらべ」の構想を練ったようです。
すぐ近くの浅草鷲神社からちょっと遠い三島神社まで
一葉の足跡はたくさん残されています。
千束稲荷神社。
旧居跡からこの神社まで歩いても5,6分というところかな、
すぐ近くにはたけくらべに出てくる?「大音寺」もあります。
一葉はよくここに遊びに来ていたみたいです、
境内にはたけくらべの一節と共に胸像が。
明日ハ鎮守なる千束神社の
大祭なり今歳は殊に
にぎはしく山車などをも引出るとて人々さわぐ
樋口 夏
千束稲荷神社から国際通りを渡ってすぐ「樋口一葉旧居跡」の説明板、
この向こうちょっと奥に飛不動があり、さらにその向こうに浅草鷲神社が。
一葉記念館。
「たけくらべ」の舞台となった竜泉(龍泉寺町)に一葉の文学業績を残すべく、
台東区が事業主体となって1961年に開館しました。
そして、旧館の老朽化が進んだこともあり、2006年にリニューアルオープン、
1階に龍泉寺町の街並みを再現したエントランスギャラリーがあるそうです。
記念館の前に一葉記念公園。
樋口一葉記念碑や一葉女史たけくらべ記念碑などが
説明板と共に立てられています。
遊具、ベンチが明治風に造られていて面白い。
すべり台にはこんな絵が。
狭いから仕方ないのかな、トイレ前のベンチ。
一葉女史たけくらべ記念碑。
「たけくらべ」は一葉がいた当時の竜泉寺町を中心に吉原界隈が舞台となった、
碑文は女史の旧友歌人佐佐木信綱の作並びに書による次の2首が刻まれています。
「紫の古りし光にたぐへつべし君ここに住みてそめし筆のあや」。
「そのかみの美登利信如らもこの園に来あそぶらむか月しろき夜を」。
近所には一葉の名を冠したお店がいっぱいあります、
一葉の五千円札が出たころこのお店で
それをかたどった五千円札煎餅を買ったことを思い出しました。
この辺りは吉原と隣り合っていて吉原の賑わいとか
嬌声が聞こえてきたことでしょう、
大門は反対側にあるのでこちら側からは入れないけど
お歯黒ドブにある跳ね橋を渡れば入ることもできる。
一葉はそんな環境の中にいてたけくらべを書いたのでしょうね。
data: PowerShot G7X MarkⅡ。 撮影 1月23日 台東区・一葉記念館