
中国国旗と習近平のイラスト (※5から)。 ネットから拾ったジャイアンの画像。
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2010年に日本の GDP を追い越して拡大を続けていた中国ですが、さすがに30年も高成長をしていると息切れしてきたのか 中国経済の不調を伝える報道が増えてきています。
近い将来 米国を抜いて世界最大の経済国になるという “予測” も、最近は色褪せてしまいました。 今が中国経済のピークか踊り場かも知れません。
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「中国の景況感、低迷続く 節目を5か月連続で下回る」(3月1日 TBS News ※1)
「経済が下向きな上、政府は理不尽」(2月28日 Newsweek ※2)
「中国の住宅価格、56都市で下落」(2月23日 北京共同 ※3)
「中国経済に “閉塞感”」(2月23日 ロイター ※4)
「時価総額 1000兆円消失すらかすむ、中国から届いた “最悪のニュース”」(2月16日 Forbes ※5)
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そうした中国からの報道の中で、私がおやっと思ったのが下記の文面です。
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「中国の GDP はすでに日本の4倍なのに、日本はなぜ不服なのか」(2月10日 Record China ※6) __ 中国から日本資本による経済や貿易の撤退、南シナ海問題で争っているフィリピンへの支援、台湾問題で日本はあくどい動きなど、昨年の日中関係が良好ではない、中国の実力は日本を上回っているにもかかわらず 日本は認めようとしないと中国の政治学者は論じた。
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経済に絡めて 政治的な内容を加えて、”中国は日本に不満を感じているぞ” というものです。
確かに 中国側にしてみれば、中国経済はこんなにも巨大なのに 米日欧州各国はそれ相応と認めようとしない。 典型例が G7 です。 ロシアが一時参加して G8 となった時期もありましたが、中国には全くお呼びが掛かりません。 中国を加えようという声すら聞きません。
図体の大きいジャイアンが、腕組みして「くっそ~ …」と空き地の土管の上に座り 不満顔して唸っている様子が被ってきます。
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G7 は共通の価値観を持った先進国の懇親会かクラブのようなもので、中国が呼ばれないのは “共通の価値観を持ってない” と考えられているからです。
中国は世界中にあらゆる商品を輸出するほど、今や世界の工場と化していますが、多くは中級品・低級品ばかりです (代表的な商品が百均ショップに溢れています)。 それも先進国の模倣品ばかりで、中国発の商品はないといっていいほどで、高級品は皆無です。
芳香剤の正面と説明書きの部分。
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最近 妻が新宿に出たおり、高級な品々の小物を置いてある店から 芳香剤 (瓶もので高級品らしいリボン付き) を買ってきて、トイレ内の棚に置きました。 すると 何ともいえない いい香りがトイレ内に充満して、いい気分になってきます __ が、瓶の裏の説明書きを読んだら、”made in china” とあるのに気づき、途端に 何だか 高級品の価値が減った気分にもなり、少しガッカリしたものです (これが中国製品の一般的なイメージです)。
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文化人やスポーツ選手などで、世界的名声を博す中国の人物がいると まだ救われる思いがするのでしょうが、そうした例もないようです。 サッカーでも アジア地域からワールドカップに出場するのは日韓豪が常連で、中国はサッカー小国に甘んじています。
また 日本からは世界的指揮者の小沢征爾が登場しましたし、最近は プロ野球選手の大谷がスポーツ選手として過去最高額の契約を結んで話題となっています。 ノーベル賞受賞者でも日本は常連国の一角を占めています。
つまり 早くいってみれば、図体ばかりデカくて、誇るものが殆どないのが中国です。 こうなると不満が募ってくるのは容易に想像できます。 不満の感情をひっくり返すと、世界に誇るスター級の人物が喉から手が出るほど欲しがっているのが想像できます。
米経済界のトップ級の経営者も時々来日しては首相と会談しますが、その足で中国へ … とはなりません。 反スパイ法という自分勝手な法律を制定し、台湾に侵攻するかも知れない “得体の知れない国のトップ” と会談したいと思う経営者も少ないでしょう。
今日はここまでです。