
左から 救助の様子と その救助の概要図 (記事※1から)。
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探検家が狭い洞窟に挑戦し、結局 抜け出る事が出来ないまま 死亡したという悲劇になってしまった15年前の事故の顛末記事を読むと、考えさせられますね。
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洞窟探検の経験が豊富だった兄弟は難しいとされる「バースカナル (産道)」にチャレンジ、ジョンは地図に載っていない通路を進んでしまい、”行き止まり” に向かって這っていった。 頭を突っ込んだ先は垂直にあいた狭い穴。 ジョンは逆さ吊りの体勢で細い穴にはまって …『産道のように細い洞窟内に挟まり身動きが取れない』(8月15日 PEN Online ※1)
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冒頭左の写真は洞窟内へ救助に入る様子らしいですが、人間1人分くらいの狭い穴に見えます。 こんな狭い所に入って行く勇気というか冒険心は私にはありません。 私は自宅の床下に2~3m 入っただけで圧迫感というか閉所恐怖症を感じるくらいです。
絶対安全な冒険はありませんから、冒険は元々 “何がしかの危険” を伴うものです。 そのドキドキ感が、探検家・冒険家の挑戦意欲を呼ぶのでしょう。 その挑戦する精神が解らないわけではありません。
また 洞窟の地図があったという事は、探検家たちが過去に何度か入り込んで作成した結果でしょうから、既に多くの人たちが挑戦し無事に帰ってきたというのも推理できます。
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「ナッティパティ洞窟 Nutty Putty Cave」は米ユタ州にある。 洞窟の発見は1960年だが、開洞以来 ボーイスカウトの少年が抜け出ることができなくなった事故も含め、数回救出作戦が行われた。 そこで安全対策のために一時洞窟を閉鎖し、柵を設置したり、探検者の事前オンライン登録が義務付けられる等の策がとられた。 その上で 2009年5月に再オープンした … (同 ※1)
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弟ジョッシュはジョンの体を引きあげることが不可能だったので、救助隊による救出が要請されたのですが、救助隊にとっても 入口から 120m もの細い通路の奥で、到達困難な場所でした。 ロープと滑車でジョンの足を引き上げようとしましたが (冒頭右の写真)、ロープを支えるボルトを打ち込んだ岩が崩れ、その衝撃でジョンは “さらに穴の奥に” 落ちてしまいました。
長時間、逆さ吊りの姿勢で内臓が圧迫されたジョンは呼吸が浅くなり、逆さ吊りの体勢になって27時間後 医師がジョンの心肺停止を確認。 死亡が宣告されました。

洞窟入り口と コンクリートで蓋をされた場所のジョンの祈念碑 (記事※1から)。
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遺体回収は危険すぎると判断され、遺体が中にある状態で洞窟を永久に閉鎖するために 入口部分はコンクリートで蓋をされた … 無謀な挑戦はしないでほしい (同 ※1)
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もはや この洞窟への進入挑戦はできなくなりました。 当然でしょうね。 26歳の大学医学生ジョンが抜け出られなくなり 逆さ吊りのまま死んでいるのですから。 倒立なども、ちょっとやっただけで私は苦しくなってしまいます。 バンジージャンプも出来ません。 私はとてもじゃないですが 冒険者にはなれないですね。
今日はここまでです。