シャンテ サラのたわ言・戯れ言・ウンチクつれづれ記

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中国の模倣は "国技" か?

2023年11月28日 | 経済あーだこーだ

昨日の日経記事を読んで、ある感慨が浮かんできました。

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『中国、創業物語もコピー 脅威増す模倣品「本物並み」』(11月27日 日本経済新聞) ーー1809年スイス。戦地に向かうウィンフリード氏のために母親が作ったバッグがブランドの発祥。丈夫さから軍需バッグにも採用されました―

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ーー ですが、中国人は模倣技術に長け、本物と殆ど同じモノを作り出し、それを堂々と売る事に関して何らヤマシサを感じない国民なのではないかという感慨です。

40年ほど前の記事でも似た内容があったのを思い出します __ ある記者が香港滞在中に カラヤン・ベルリンフィルによるベートーヴェン交響曲のカセットテープが格安で売られていたので買って聴いてみたら、曲の最後の辺りで「コケコッコー!」という "鶏の鳴き声" も入っていた。 記者は、「おやおや コピーは朝方まで掛かったのかな」と思ったそうです (レコードを再生してスピーカーの前にマイクを設えてテープコピーを取っていたのです)。

 

つまり 模倣品やコピー品を作って販売するのは、中国人には "普通の事" で、違法だという感覚・認識はないのだろうと思わざるをえません。 恐らく そうするのが一般中国人の思考で、"他人の著作権を尊重する" とかは彼らの思考過程にはなく、模倣できる技術・能力があるなら模倣して手っ取り早くカネを稼ぐのが賢い中国人の行動だというのが彼らの思考様式なのでしょう。

 

ですから 彼らには日欧米にある『模倣・コピーは違法』とか、『プライドを持って独自性のある製品を創り出す』発想はないのだと推理します。 恐らく そうやって中国人は何千年も生きてきたのです。 そうした行動様式は、いくら指摘されても2〜3年や20〜30年では変わらないと思います。

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現在 世界中で販売される新作ヴァイオリンの8割は中国製だともいわれます。 100% 中国で作るモノ (相手先ブランドなので OEM といいます)、何割かを中国で作るモノなどを含めての話しです。 どちらもブランド名は日欧米メーカーの名前になります。 ドイツでは何割かの製造工程をドイツで行うとドイツ製となるのです。 日本でもヤマハが中国製造品を最低価格帯のヤマハ製として販売しています。 日本製造か中国製造かと訊く客にはちゃんと応えるのでしょう。 そういう価格帯製品を求める客もいるのですから。

 

そうした日欧米製品の下請品・一部加工品を製造して技術を培ってきた中国企業が、ほぼ同程度品質の製品を日欧米並の価格帯で売り出したくなるのは当然です。 しかし 次の思考過程は、「許可を得てライセンス料を払って独自ブランドで販売する」のではなく、「許可も得ずライセンス料も払わず 似たブランド名か同じブランド名で堂々と販売する」なのです。

 

ここが中国人の独特な思考様式です。 ヴァイオリンに限らず、全ての製品でも同じ思考で対処しますから、それは撲滅のしようがありません (モグラ叩きのようなものです)。 日本の地名を中国国内で商標登録するという事例も数多く見られます。 こうしたプライドのない行動が中国人なのです。 これは中国国内でも同様で、実は中国人自身も悩んでいるそうです。

 

だからか 中国人が店頭でまだ購入していない製品のパッケージを開けようとするのです (ニセモノに騙されないために)。 これらの事例については、何度もこのブログでも取り上げています。

 

日欧米に注意喚起され、何度 抗議されても この国民性は中々変わりません。 "ウマの耳に念仏" か、"暖簾に腕押し" かも ... 無視できればいいのですが、中国市場は巨大過ぎて監視も徹底できません。 世界中が苦慮しているといっても過言ではありません。

 

一方で 近平氏のニコニコ顔が脳裏に浮かんできます。 何をいってもやっても あのニコニコ顔のままで、気が付いたら 世界中が中国への借金で身動きが取れなくなっていたなんてならない事を祈るばかりです。

 

今日はここまてです。

 

 


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