ヤッセンボの七目八目 (By 鈴木ジョージ)

情報・通信の世界に半世紀以上います。擬科学の横行には??です。世情の動きにも切歯扼腕することがあります。

日本は自信を持とう2 中小企業の技術力は高いが?

2008-01-30 22:33:00 | 日本は自信を持とう
中小企業の技術力は高いのだが

中小企業-特に製造業の力量は、日本は極めて高い。大企業でなければ、設備が整えられない分野もある。しかし、各分野の基本的な力は高い。そこには、高度な技術力、創意工夫があること、勤勉であることも大きい。

最初の発明?が日本ではないものは多い。しかし、国内で輸入された技術が、進化した例はいくらでも挙げられよう。

古くは、陶磁器の技術がある。中国、あるいは朝鮮半島から技術移転?が行われた。しかし、その後の開発で、日本は世界の陶磁器界をリードするまでになった。
鉄砲も、独自の発達を遂げたと言えよう。種子島に伝来したのは、鉄砲そのもので、製造技術ではない。しかし、幾らの時を経ないで、鉄砲を自作できるようになった。このような例は他国では見られない。

工学部に居たので、関連分野しか知識はない。しかし、基本的な技術力、応用力、開発力を備えており、新しい技術にも対応できる。その結果が、質の高い製品に反映される。
しかし、これらの中小企業は、単に一定の製品を安く作るときには、人件費、設備の安価な企業には及ばない。基本的な技術力の差はあっても、製造技術として外へ出てしまうと、価格の面で競争には勝てない。

現状は、開発は日本行い、製造を外国で行う。開発に対して、十分な対価が払われればいいのだが、発注する大企業は、それを削減する。

もちこたえられない中小企業は、社員の削減や、廃業に追い込まれる。技術の継承もなくなってしまう。それが続くと、メーカーとしての中小企業は衰退するだろう。それは、日本全体の工業力にも影を落とす。

一方、他が絶対真似できない、特殊な技術を持つ中小企業もある。しかし、それをすべての企業に期待することはできない。山脈や高原に、ひときわ高いピークがある状態と言えよう。孤島がピークでは、それだけだが、大きな山脈があることが重要である。

せっかくの山脈を、豪雨や開発で壊してしまうと、再建はできない。
(続く)


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