離婚と血液型？ 関係あるの・ないの？ 日本人だけ？

先日、上田晋也司会のテレビ番組で、離婚しやすい（浮気する）男性の血液型・星座、離婚されやすい女性の血液型・星座を取り上げていた。さらに、占い師が何人か登場した。

最近離婚した、芸能人・タレントを例にとり、よく当たるとのことである。
芸能人・タレントが日本人を代表するわけではない。統計的な分析をしたわけではない。

1980年代、血液型と性質、相性を取り上げる番組が増えた。手相、骨相、風水・・と百花繚乱だった。雇用で、血液型を重視することもあった。
　その後、ブラッド・ハラスメントの語もできた。

血液型を重視するのは、世界で日本だけである。日本では、タレント・スポーツ選手の紹介欄に、血液型がある。外国人では、それはないし、型を知らない人が多い。

血液型は何十種類もあるが、輸血で縁の深いのがABO型、Rh型である。ふつうはABO型をとりあげる。これと、性格との関係を調べた“認められた論文”はない。学会では、正式に関係を否定している。

TV番組の行きすぎに、2004年に、放送倫理・番組向上委員会は差別を助長しないように定めた。最近では、放送人でもこの規準をしらないのかもしれない。

ABO型で、１種類、２種類の型しかない民族もある。１種類なら、全員が同じ性質？
外見で、人の見分けのつきにくい日本で、血液型による差別が喜ばれたらしい。

マイ講演　：　”社会と科学技術の関わり”　参照