原発問題

原発事故によるさまざまな問題、ニュース

【フクシマ見聞録】これまでずっと、こうやって、日本人はだまされてきたんだ。 ※62回目の紹介

2017-01-16 22:00:44 | 【フクシマ見聞録】

1876to1945さんのツイート(2013年10月01日~)を順に紹介します。62回目の紹介

【フクシマ見聞録】

これまでずっと、こうやって、日本人はだまされてきたんだ。笑わされながら

Akira Tsuboi@1876to1945さん 2013年12月17日のツイートから


-2011年3月末頃のことだったと思う。ドイツへ避難したその頃ふかい仲だった女が、
「Akira,what do you think about this?」とメールを飛ばしてきた。

自分は貯蓄を取り崩しながら福岡駅周辺のホテルを点々としていて、
職もなく、無為に日を過ごしていた。-


-女は女で、日本の国内の仕事を置いてドイツへ向かい
(それは彼女の周囲のドイツ人ほとんどがそうだった。その点が自分とちがっていた)、
はなれた異国でやはり同じような無為な日を送っていた。
先のことは不確定だった。

その不安と無聊から、8時間遅れたリズムで毎夜連絡があるのだった。-

 

-その頃、連日のようにテレビの前に出ていた枝野幸男が、
寝巻きすがたでくまのぬいぐるみを抱いて寝ている画像を女は送ってきて、

おもしろおかしいように見ていた。

その流れで「AKira,what do you think?」と書かれたメールには、
ある動画へ飛ぶアドレスが添付されていた。-

 

-そのアドレスの先へ飛ぶと、ある動画がはじまった。

あえて拙く書かれた単純なアニメだった。原発をひとに見立て、
原発くんのおなかの調子が悪くなっている、というのだった。

そこに医師役のキャラクターがでてきて、薬をぞくぞくと与えてゆく。
「原発のおなかが今具合がわるくなっちゃった」-

 

-ナレーションがやはりあえて拙いような調子で言う。
「でも、だいじょうぶ。お医者さんがいまいっしょうけんめいお薬をあげてる。
おならは今でてるけど、うんちは出てこないよ-」

漫画の、言葉の入っていない吹出しのように描かれた屁が断続的に出て横に流れてゆく。ー

 

(そうだ-)暗いホテルの一室で、自分は買い求めたその頃の新式だった
携帯電話で再生されるその画像を見て思った。

こうやって、詐術は現実にはおこなわれる-)

(あどけなさとつたなさを装って。ひとなつこい笑いを浮かべさせて-)

悪質なものを感じた。どこの誰が作ったのか不明だった。

 

"「おもしろくないよ」自分は返信した。「屁で、こどもが癌になるのか。
屁をあびて、ひとが白血病になって死ぬのか。

こうやってごまかして後々こどもが癌になるかもしれない。
そのことをごまかしてるんだぞ。いったい、なにがおもしろいんだ。

 

"「これまでずっと、こうやって、日本人はだまされてきたんだ。笑わされながら-」
不意に飛び出した自分の憤りにぶつかって、女は慌ててホテルへ電話をかけてきて
弁解の言葉をならべた。午前2時すぎだった。-

 

※次回に続く

 2017/1/17(火)22:00に投稿予定です。 


【告発!検察「裏ガネ作り」】拘置所での暮らしぶりについて少しまとめて書いてみよう ※53回目の紹介

2017-01-16 22:00:11 | 【告発!検察「裏ガネ作り」】

*『告発!検察「裏ガネ作り」著者 三井 環 を複数回に分け紹介します。53回目の紹介

口封じで逮捕された元大阪高検公安部長の「獄中手記」~

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**『告発!検察「裏ガネ作り」』著書の紹介

12 独居房で迎えた正月 P170~

 ここで拘置所での暮らしぶりについて少しまとめて書いてみよう。

 真夏のうだるような暑さも、接見禁止が解除されるころには、朝夕の肌寒さが気になり始めた。勾留200日目くらいには、自殺防止の部屋から少しはましな「5舎4階40号室」という部屋に移動させられた。勾留所内では部屋の移動を転房と言っていた。私物と寝具類を持っての引っ越しである。天井には相変わらずモニターが付いていた。しかし、水道には蛇口が付き、衣類を吊るすフックもあった。

 そして、何よりも有難いのは陽がよく入ることであった。ここならきびしいことが予想される冬にも耐えることが出来るだろう。すぐ隣が風呂場というのも悪くない。週2回の入浴日には、自分以外の人の生活音が湯気の向こうから身近に聞こえて来るというものだ。

 ここからも鉄格子の向こうに、周辺市街の高層マンションやビルが見える。とくに秋に夜長の中では、1つひとつの明かりまでもくっきりと見える。一方、私の部屋の蛍光灯は暗くて満足に本も読めない。ラジオ放送は就寝の午後9時までで、減灯と同時に切られてしまう。あとは布団の中で1時間ほどぼんやりと過ごし、10時ころにやっと目を閉じるのである。薄暗いが明かりは24時間ついたままだ。

 あとは天井のモニターの回転音と、どこかの部屋の咳きと、夜勤看守のかすかな足音が聞こえるだけの静謐さの中で、獄中経験作家の安部譲二氏の言う「塀の中の収容者が許される自由は、息を吸って吐くことと、夢を見ることだけ」の1つ、夢を見る自由を得るための眠りにつくのである。

 

 ※続き『告発!検察「裏ガネ作り」』(独居房で迎えた正月)は、

2017/1/17(火)22:00に投稿予定です。 

 

告発! 検察「裏ガネ作り」


1月15日(日)のつぶやき

2017-01-16 02:20:58 | つぶやき