原発問題

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【フクシマ見聞録】福島第一原発で働き、累積で70mSv被曝した長尾氏が、多発性骨髄腫と診断されたのは16年後 ※66回目の紹介

2017-01-23 22:01:15 | 【フクシマ見聞録】

1876to1945さんのツイート(2013年10月01日~)を順に紹介します。66回目の紹介

【フクシマ見聞録】

福島第一原発で働き、累積で70mSv被曝した長尾氏が、

多発性骨髄腫と診断されたのは16年後

Akira Tsuboi@1876to1945さん 2013年12月23日のツイートから

 

福島行-スクリーンには遺伝子の二重螺旋構造の図が映しだされていた。

その脇にはその平面図がそえられ、閉じた睫毛が上下に
向かい合うような構図になっている。

その先端にはA.T.G.Cと書かれた塩基対がある。

IPS細胞の話をまじえながら、崎山氏の話は
複製過程の話から電離の話へむかった。-

 

-「-これは人間に限ったことではありません。

生物全体、全般にこういうメカニズムというのがあるわけです。

ということは、DNAが変わらないということは、
その個体にとってDNAが変わるということが、”不利”、
生きてゆく上に不利だから、変わらないように造る、-

 

-「そういうメカニズムというものがずっと世代を超えて
継承されているということになるわけです。

で、こういうDNAというのは大切なものですけれども、
そのDNAにとって放射線というのはどういう影響を与えているか、
ということです。(スクリーンの図が変わる)-

 

-「で、それがどう癌に結びついているかということですけれども、
これはあの先ほどのええと、、DNAのバックボーンですね。

でこれは化学構造で書いているわけですけれども、こういう糖、
一種の五炭糖ですけれども、糖と燐酸がずっと繋がっている。
その内側にむかって塩基が突きだしている。-

 

-「この構造を支えている結合というのは化学結合のエネルギーで、
ひじょうに”よわい”エネルギーで繋がっているわけです、この一つ一つがですね。

で、この5エレクトロンボルトとか7エレクトロンボルトとかいう単位で
私らは言っていますけれども、そういうこれのエネルギーと比べてですね、-

 

-「たとえば診断用のX線のエネルギーというのは1万5千倍から2万倍くらいある。

で、そういうものがぱっと通ればですね、たとえそれが一本であっても、
この持つエネルギーというのは莫大ですから、これの結合というのは
すぐ切れてしまうというのはすぐお分かりだと思います。-

 

-「ですからこういうものが切れて、、もちろん切れるだけではなくて、
これエネルギーが大きいですから、DNAの周りにあるタンパク質なんかも
巻きこんでひじょうに複雑な損傷をおこすわけです。

骨折なんかでもぽんと筋が、亀裂なんかが入った場合だったら
まあそのまま固定して治りますけれども、-

 

-「複雑骨折なんかになったら、やっぱり開いて、きちんと向きを
戻してゆくようにたいへんになるということ。

そういうのとまあ似てる、それ以上だと思いますけれども、
複雑な損傷が起こるので、この、こういう損傷が起こると
細胞は切れたままにしておくと細胞が死んでしまうので、-

 

-「すぐそれを繋ごうとするんですね。で繋ぐことは繋ぐんですけれども、
その損傷がはげしいので、まあまちがえた繋ぎ方をしてしまう。

ということになるわけです。それで、こういう傷がですね、
治し間違えが起こるということがあると、ここにこういう変異が起こる、、。-

 

-「で、もどらないだけではなくてですね、ここに変異があると、
DNA、、これがもし分裂して死んでしまえばいいんですよ、

死んでしまえばいいんですけれども死なない場合、
この細胞が分裂するときはこのDNAはぜんぶ複製されますね。-

 

-「で、複製される時にはDNAの複製というのは非常に忠実に
行われるということを先ほど申しましたけれども(省略箇所)、
忠実に行われるので変異もそのまま子孫に伝わってゆくと
いうことになるわけです。で、こういう変異がある細胞がですね、-

 

-「またあらたに被曝なんかをして、まあ傷の治し間違えと
いうのが起こると、他のところにまた変異が起こる。

ということで、変異がDNAのなかに蓄まってゆくことになるわけです。

ということは、放射線の危険性というのは、蓄積する、ということです」-

 

-三日前の金曜日、じぶんは福島の方に急遽よばれるかたちで
都内某所の会議室に座っていた。絵と絵本についてこれも
また急遽そこに居並んだ30人ほどの人間たちを前に話すと、
次にある女性が前へ出てきた。

東京大学の学部生のころにウクライナへゆき、
チェルノ’原発事故後の傾向と対策という-

 

-テーマで研究をしてきたとその女性は語り、そして語りかけた。
「-”今日”、いま、今、みなさんの自分のからだに
被曝の症状ある方いらっしゃいますか?」

彼女(名は伏せておく)はウクライナでの研究から得たという
知見をその場で語っていったのだが、こんな問いかけをした。-

 

-ウクライナのキエフ、福島にいる友人、ジャーナリスト、
原発の中へ入っていった政府関係者などの言葉をまじえて
彼女は語ったのだが、そのまとめとして再度
「甲状腺に異常が出てるっていう人間よりも、
あまり変化がないというのが多いです。-

 

-「だから、今一度、問題だというのと同時に、”今”
自分が健康であるということ、今の自分はだいじょうぶだっていうことにも
感謝したいな、って思うんです-」と語った。

結果として福島からやってきた女性たちにこの会が終わるとともに
囲まれた彼女の話を、崎山氏の話と対置させようと思う。-

 

-「今。」と繰り返した彼女の言葉にこの時点で付け加えたいのは、
前述した被曝症状に労災認定が下りた長尾光明さん(死去)の件になる。

福島第一原発で4年3ヶ月働き、累積で70ミリシーベルト被曝した長尾氏が、
M蛋白血症、第3頸椎の病的骨折と左鎖骨の骨融解を起こし、
-多発性骨髄腫と診断されたのは、16年後-。-

 

※次回に続く

 2017/1/24(火)22:00に投稿予定です。 


【告発!検察「裏ガネ作り」】拘置所の鉄格子から見る風景は正月も変わらなかった ※57回目の紹介

2017-01-23 22:00:31 | 【告発!検察「裏ガネ作り」】

*『告発!検察「裏ガネ作り」著者 三井 環 を複数回に分け紹介します。57回目の紹介

口封じで逮捕された元大阪高検公安部長の「獄中手記」~

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**『告発!検察「裏ガネ作り」』著書の紹介

12 独居房で迎えた正月 P174~

 カレンダーも新しくなった。即刻、公判日をメモした。1月から6月までの半年分だ。折り詰めのほかに弁当箱が配られた。いつもの弁当箱だが中は白飯だった。普段は麦飯で、糖尿病なので量も少なくおかずは減塩なのに、さすが正月元旦は違うと感心する。ひさしぶりに白飯を食べた。

 午前9時ころから、ようやくラジオ放送が流れだした。内容は拘置所で編集したものである。一般のラジオ局が流している電波とは違うのである。琴のメロディーが流れている。よく聞く正月用の琴のメロディーである。私は音楽は苦手でなんの曲かよくわからない。聞いていると少しは心もなごむ。ホッカイロを一つ上着のポケットに入れた。それが唯一の暖である。ほかには何もない。毛布1枚を4つ折りにして座布団がかりにした。あとはいつもと同じ、30センチ×50センチの木の机があるだけだ。

 朝食が済むと、それから何をしようかと迷う。文庫本が5冊あった。正月休みは特別に5冊まで差し入れが許される。週刊誌が2冊ある。それらを読んで過ごすことにした。

 そして2日目からは、また、いつもと変わらぬ毎日が始まったー。

 

 ※続き『告発!検察「裏ガネ作り」』(暴かれた「謀略」の構図)は、

2017/1/24(火)22:00に投稿予定です。 

 

告発! 検察「裏ガネ作り」


1月22日(日)のつぶやき

2017-01-23 02:20:19 | つぶやき