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【フクシマ見聞録】”どれが小さな嚢胞で、どれが小さな血管なのか”判断する こんな検査やったら2、3分でできるわけがない ※52回目の紹介

2016-12-20 22:24:19 | 【フクシマ見聞録】

1876to1945さんのツイート(2013年10月01日~)を順に紹介します。52回目の紹介

【フクシマ見聞録】

”どれが小さな嚢胞で、どれが小さな血管なのか”判断する

こんな検査やったら2、3分でできるわけがない

Akira Tsuboi@1876to1945さん 2013年12月04日のツイートから


福島行-「まあ、、はなしが飛んじゃった。

(スクリーンの画像が二枚の甲状腺のエコー画像に変わる。

一枚はレントゲン写真のような通常のもの、
もう一枚の甲状腺画像にはそこに点々と赤、
青の色が箇所が色付けされている)で、
それでなんでこれを出したかというとね、
色が付いてますよね。-

 

-「でね、右側の写真と左側の写真、
ほぼ同じ場所で撮っている。
それで、右側の写真だと黒いのいっぱいありますよね。

ところが黒いのがいっぱいある”中で”、
実はかなりの部分が血管なんです。

それで、左側のこの色のついているのが、
その血管、血管というのは
血流、血液の流れがありますよね。-

 

-「血液の流れを超音波で捉えると、
カラー表示にするとああいうふうになる。

色がついている部分は赤だろうと青だろうと
流れの方向が違うだけで、色がついているのは全部血管です。

そうするとこうやって比較して、はじめて
”どれが小さな嚢胞で、どれが小さな血管なのか”
ということを判断するために-

 

-「こういうことを検査するわけです。

で、こんな検査やったら2、3分でできるわけがない。

で、私たちの診療所ではこういうことをやりながら、
検査してますから、とてもとても10分以内には終わらないんです。

これもそうですね、、。
(画像が別の甲状腺二対の写真に変わる)-

 

-「でこれを見ると色のついたところがひじょうに少ないので、
大部分が小さな嚢胞ですよ、ということになる。

そこで、そういう検査をして、今その、、、
福島県で検査した結果の話ではですね、さっきも言いましたけれども、
こういうふうな小さな嚢胞、無数に数えられない嚢胞が-

 

-「”小さなこどもたちに何が起きてるのか”、それがわたしは
”ひじょうに”気になるんです。

こういうような状態に甲状腺があるということは、
どっかに癌が起きるんじゃないか、という可能性があるんじゃないかということを-

 

-「我々はひじょうに心配している。なので、こういうあの、、
その蜂の巣のようなことが甲状腺に起きているお子さんは、
もうこれから、、あの、、、ね(言うことをためらわれる様子)、
何十年もかけていろいろ検査してゆく必要があると思うんですね。
とりあえず、必ず、6ヶ月以内に必ず検査をして、-

 

-「それでしかも甲状腺の機能が低下しているかどうかという変化も診ながら、
あの半年ごとにきちっとね、観てゆく体制をとっています。

で、それを、どうなるかわかりませんけれども、たとえば
3年後、5年後、こういうこどもからその、癌が出る”かも”しれません。
出ないのかもしれません。-

 

-「まったくわかりませんが、とにかく”異常である”ということだけは
間違いないというので、あの、私たちは、、、

これは福島県で18例の癌が出ましたけれども、、時間がなくなったので飛ばします-」
異常が起きている。それがどうなってゆくのかわからない。-

 

-だから、その機能面も含めて、6ヶ月以内ごとの検査をしてゆく。
甲状腺の画像を一般に向けて説明をしたことも、意義が大きいと思う。
2013年3月10日の報告会では県による調査で、
いかに検査結果画像を取得するのが困難か話があった。
そのときの説明を再度載せる。-

 

-松江院長の発言。「-県も逐一電話では応答できない。

それで書類を出せ、と言うんです。検査内容の詳細を知りたい旨書類を出し、
親子関係証明の戸籍謄本(ここでおどろきの声が若干があがった)、
申請書だして認められたら、やっと送られてくる。
でもそれも簡単な内容です。-

 

-「具体的な内容はないんです。超音波の写真コピーをもらうのがまた難しい、
写真請求にも手続きがあって、それでも送られて来なかったとか、
つまりどういう検査をしているのか分からない。

a1は二年後に診るんですが、a2も異常があっても二年後。
なぜこの二つを分けているのかが分からない-」-

 

-一人足を運んで話を聞き込んでいた福島は、2013年3月の時点で、
すでに統制社会の中に入っていた。秘密-。

本来あきらかにされるべきことが、行政と専門家のふところ
に閉じ込められて出てこない。

そのことがもっともわかりやすく露出したのがこの甲状腺問題だった。-

 

-今は2013年12月。今から9ヶ月前に、自分は職場のある老女が
言った言葉を書いた。

それは、戦争がはじまった時のことを聞いたときに
彼女が言った言葉だった「-それがねえ、いつの間にかはじまちゃってたの。
なんかやってるなあ、と思ってたら、もう戦争がはじまちゃってた-」-

 

-彼女は東京のとある街で生まれ、育った。
結核で片肺を切除した経緯をもっている。

その彼女からすると遠雷のようなものでしかなかった遠くはなれた場所のことが、
きづけば彼女の頭上を覆う状態になっていた。

おそらくのその萌芽はあちこちにあったのだと思う。
気づかずに、それは進行していた。-

 

-9ヶ月前の自分には、福島のその状況が、やがて社会を覆う
凶事の萌芽そのものに思えた。そして9ヶ月後-。

秘密という言葉を冠する法律が尋常でない速度で成立しようとしている。
今日もその抗議に人が霞ヶ関に集まるらしいが、自分は夜勤でゆくことができない。-

 

-話がずれた。ふくしま共同診療所について、
中核派がからむというので遮断する方が多い。

それは外国でも同じだと聞いている。日本の国により、
暴力団と同じような暴力組織として認定されているというので、
距離を置こうとする人間がいることをドイツでも聞いている。-

 

-で、その暴力組織のくくりを国から受ける組織がなにをやっているかというと、
甲状腺の状態を住民に説明し、なにが起こるかわからないから診てゆこうとしている。
(おいおい-)自分は嗤ってしまう。
(いったい、どっちが暴力なんだよ-)松江院長の話はつづく。-

 

 ※次回に続く

 2016/12/21(水)22:00に投稿予定です。 


【告発!検察「裏ガネ作り」】日中は壁に背中をくっつけて座る。寝そべることも横になることも禁じられているからだ ※43回目の紹介

2016-12-20 22:00:38 | 【フクシマ見聞録】

*『告発!検察「裏ガネ作り」著者 三井 環 を複数回に分け紹介します。43回目の紹介

口封じで逮捕された元大阪高検公安部長の「獄中手記」~

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**『告発!検察「裏ガネ作り」』著書の紹介

6 異常な取り調べ P100~

 5月30日に収賄罪などで追起訴された。これで捜査は終わった(5月31日からは調べもない)。捜査というよりでっちあげである。恐ろしいことである。これは読者のみなさんにとっても決して他人事ではない。このような検察首脳が現職でいる限り、検察批判をするものは私のようなことになるであろう。ぜひ自らの問題として考えてもらいたい。

 逮捕から40日になろうとしていた。長い勾留生活が続いていた。毎日、弁護人が接見に来てくれることだけが、唯一の楽しみだ。人と話す機会はそれしかなかった。人間にとって人と接触することがいかに大事であるかがよくわかった。朝起きても、夜寝ても、独居房である。昼間はショベルカーの音がよく聞こえた。子供の声も遠くで聞こえた。夏祭りらしい掛け声も聞こえた。さまざまな音が混じりあっていた。市街地の雑音というのだろうか。人影はまったく見えない。夜になると高層マンションに明かりがともる。人々の生活のにおいがする。家族の楽しい団らんが聞こえてきそうだ。夜間は飛行機がよく飛んでいた。カレンダーはあるが、今日が男一なのかよくわからないこともあった。

 時計がないので入所当初は時間もよくわからなかった。しかし、ここでの生活に慣れだしたことには、陽ざしがズレるにつれて、鉄格子の影が時計の針のように移動して行くことに気づき、おおよそながら時間の検討がつくようになった。日中は壁に背中をくっつけて座る。寝そべることも横になることも禁じられているからだ。

 

 ※続き『告発!検察「裏ガネ作り」』(異常な取り調べ)は、

2016/12/21(水)22:00に投稿予定です。 

 

告発! 検察「裏ガネ作り」


12月19日(月)のつぶやき

2016-12-20 02:18:17 | つぶやき