原発問題

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『除染が続く福島での悲劇』<リンゴが腐るまで ~三流官庁~> ※39回目の紹介

2016-08-23 22:37:28 | 【除染が続く福島での悲劇】

*『リンゴが腐るまで著者 笹子美奈子 を複数回に分け紹介します。39回目の紹介

『リンゴが腐るまで』原発30km圏からの報告-記者ノートから-

著者 笹子美奈子

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**『リンゴが腐るまで』著書の紹介

第3章 復興が進まないワケ

三流官庁

「国交省だったら、じゃあ何メートルにしましょうと即答する。環境省は規制官庁でこういった作業に慣れていないんでしょう。当事者意識がない。あらゆることがこんな感じだ」と不満をもらす。「国交省が除染をやったらもっと早い。なぜ、国交省が除染を担当しなかったのか。除染が遅れているおは国のせいではない。環境省のせいだ」という。

 批判は、他省庁の官僚からも噴出している。

 福島県には2013年2月、復興庁の出先機関「福島復興再生総局」が作られ、経済産業省、農林水産省、国土交通省などから霞が関の官僚が出向し、常駐している。各種の事業が環境省の担当領域で頓挫し、玉突きで仕事が進まないのだ。ある官僚は「環境省の人たちはホッチキスで書類を止めているばっかりで何もしていない」とこぼす。

 自治体の除染担当者は、「最近になってようやく国交省からの出向組が環境省内で増えてきたが、環境省の前任者がやったことを今さらひっこめられなくて困っているようだ」と明かした。

 ※次回は「第3章 復興が進まないワケ「辞める自治体」」

2016/8/24(水)22:00に投稿予定です。 

リンゴが腐るまで 原発30km圏からの報告‐記者ノートから‐ (角川新書)


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