中・露・韓 領土問題で結託か?
今更なんだと言われそうなことでは有るが、中・露・韓の三国が領土問題で結託し始めたと考えたほうが良さそうだ。そして恐らく言い出したのは韓国だろう。
中国は安倍を押さえ込んで靖国問題を封印し尖閣に手をつけやすくなってきた。
ロシアはガス・石油の豊富な天然資源を国営化し外交の武器としたことで日本を含む海外の資金に頼らないでも済むようになり、大国に向けての建て直しが始まった。
韓国は言うまでも無く「脳無し大統領」による大陸国家指向(事大主義)による日米離れが進んでいるなかでの日本たたきである。
何故こんなことを言うのかというと、「領土問題」というのは外交的な処理がもっとも難しい問題である。例えば外交問題といっても貿易なら交渉しお互いが妥協しあうことで折り合うということが出来るが、領土問題で妥協することは負けることに等しい。そのいい例が麻生が北方領土問題で四島で無く三島の返還も考えうると言っていたが、外務省の立場だけから交渉するとそういう考えも成り立ってしまう。しかしこれでは日本としては負けである。ならば日本にとり何が必要か?
外務省を支えるのはズバリ軍事力である。
今の日本はそういう問題は、もしなにか起きたらアメリカが守ってくれると考えている人が多いようだが、確かにそういう可能性も考えられようが、100%頼りきれる問題ではない。そのいい例が北の核問題である。アメリカは安全保障問題をイラクに手一杯で北への軍事オプションを選択できないなかで、中間選挙に負けたブッシュは核問題を交渉事にせざるを得なくなってしまったのだ。アメリカを非難するのではないが、アメリカも100%頼れるわけではないということを言いたいだけである。
拉致問題も同じだ。日本が拉致を取り上げたときにアメリカは日本が自衛隊を出してでも北朝鮮に拉致被害者を救済に行くのではと考えたそうである。本来自国民が拉致されたらその国のとるべき方針はそう有るべきだと思うが、日本はこれを交渉事にしてしまっているからなかなか解決できないのである。
国家というものはその国が存在するための条件、すなわち主権にかかわることを交渉事にしてはならない。そして国としてどうしても譲れないものを守るのは軍事力しかない。
いつもの話になってしまうが、日本は自らを守る軍事力、報復核抑止力(やられたらやり返すのだから自衛権のうち)を持たないと、これらの問題の解決はおろか話し合いも満足には出来ないことを認識するべきだ。核を持つ国にしては核を持たない国を攻撃するのは報復が無いから安心であるという考えが出てきているご時世である。