夏山のテン場生活のススメ

「もったいない」

何度言われたことだろう。

飯豊縦走のおりの２日目。
頼母木小屋から門内小屋までしか行かないというと、決まってこういわれた。
確かにテン場で１つ分。時間にして３時間程度の距離だ。

私でさえも「もったいないかな」と、予定に無かった杁差岳を往復してから
門内に向った。杁差は行かずに頼母木でうだうだしてから門内に行くだけって
選択肢もあったけど、さすがの私でもそれじゃあんまりかなって思ってしま
ったのだ。

飯豊では夏山での過ごしかたって人それぞれなんだなってつくづく思った。
頼母木から門内にテントを移すと、隣に張った人は昨日のお隣さんだった。
彼もテン場を１つ進めただけで、しばらくこの辺で写真を撮るらしい。

そうかと思うと、kenrokuさん＆MHさんみたいに、頼母木～御西をいったり
きたりする人もいたり（彼らは荷揚げのためだったけど）。

コース取りも、山行スタイルも実に様々だなあと思った。

私自身は朝、涼しいうちに移動しだして昼ごろには次のテン場に到着。
午後は４時間くらい、ＡＭラジオを聞きならウトウト昼寝をし、１６時
ごろ、もそもそと起き出してご飯を作り、１９時くらいには寝てしまう
っていうパターンが定番だ。
日の出とともに行動し、日が沈むと寝てしまう。
究極のサマータイムだし、実に健康的でしょ？(^o^)

朝５時に行動開始して、１２時に行動終了してもたっぷり７時間は活動
することになる。
それで「もったいない」って言われてもなぁ。
それこそ山にゆったりしにきているのに、せかせか行動するほうこそ
「もったいない」って思うこともある。
もっとも、１人じゃなければ、せかせか行動する山行が多いかも。
だから年に１回は１人でゆっくりテント山行をしたいっていう欲求が
常にあるのかもしれないなあ。

夏山はテン場でうだうだ
これに限ります