みなさん、こんにちは!
またまたレッスン準備に追われてしまい、久しぶりの更新になりましたが、
今回は、私の大好きなネイティブの子ども用に書かれたレベル別読本、
I Can Read! シリーズ、Amelia Bedelia、Cub Reporter by Herman Parishより
ある有名なイディオムが使われている、日本語に訳しすぎたらもったいない、
面白い表現をご紹介します♪
まずは話の背景から~
ひょんなことから、新聞配達の少年が所属していた子ども新聞クラブの手伝いをすることになったAmeliaさん。
それぞれの記事のタイトルを担当することになりますが、なにせ、彼女は、言葉の文字通りの意味で
すべてを受け取り、そして、表現してしまう性格の持ち主。
そのため、彼女の書くタイトルは、読者をあっと驚かせるセンセーショナルな作品に・・・
Ameliaさんが考え出す一つ一つのタイトルが面白いので、すべてご紹介したいところですが、
今回は、その中でも私が一番、あぁ!!!Ameliaさん、それは!!(^-^;)となったものです。
本文を引用する前に☆
みなさんはkick the bucket という表現をご存知でしょうか。
この表現は文字通りに理解すると、
「バケツを蹴る」という意味になりますが、
このフレーズには、もう一つ、「死ぬ」、という意味があります。
このフレーズの由来は、
首をつって自殺する時に、バケツを台にして、
いざその時が来た時に、そのバケツを蹴ることで
そのバケツに乗っていた本人が死ぬからという
少し紹介するのに躊躇する内容(諸説あり)ではありますが、
今では「死ぬ」という意味で広く使われる表現になっています。
「くたばる」というニュアンスも持っているカジュアルな表現ですので、
目上の人などに対しては使用がはばかれますので注意が要りますが、
このフレーズから派生した
bucket list「死ぬまでにしたいことリスト」という表現は、
モーガン・フリーマンとジャック・ニコルソンが主演している
The Bucket List(邦題は「最高の人生の見つけ方」)という映画の
タイトルにもなっているほど、普通の会話に使える表現になっています。
前置き(!!)はこのくらいにして、いよいよ本文にまいります☆
While he was being interviewed, the gardening teacher tripped over a bucket.
「(子どもたちが)インタビューしている時に、庭の手入れを担当している先生がバケツにつまずいた」
というのが子どもたちが紹介する記事の内容です。
※tripは名詞で使う時は「旅行」という意味ですが、
動詞で使われる時は「つまずく」となります。ご注意を!!
続いて、この記事には、庭の手入れ担当の先生がバケツにつまずいているところの写真が添えられています。
そして、その記事にAmeliaさんがつけたタイトルは・・・
GARDENER KICKS THE BUCKET
あきません!Ameliaさん、それだけはあきません!!
下ににっこりほほ笑みながら記事を確認するAmeliaさんの姿の挿絵がまた一段とクスッとさせます。
スラングで、「死ぬ、くたばる」という意味になる表現ですので、あまり笑い事にしてはいけませんが、
こうして覚えるイディオムはなんと印象深いことかと感心します。
そして、このような英語は、すべてを日本語に訳しすぎる読書法では十分に楽しむことはできません。
ついつい、全部理解できているのか不安になり、すべての意味を辞書で確かめたくなりますが、
大筋を掴んだ後は、想像力と自分の中にある常識で理解しながら前に進む読書をすること、
英語力を伸ばすには、このできるだけ「丸かじり読書法」が一番です。
実際の会話でも、頭の中で一つ一つ日本語に訳していては決して追いつきません。
読書百篇意おのずから通ず!
分かるところは本当に大事にして、何度読んでも分からない文章はしばらく寝かせて(放っておいて)、
どんどん前に進みながら、並行して他の勉強も進めていく。
すると、あら、不思議、しばらくしてもう一度、前の分からなかったところを見たら、
すっと分かるようになっていたりします。さらにはリスニング力もアップします。
意味を調べすぎる読書法ではなかなかそこまでたどり着けません。
「できるだけ丸かじり読書」。
洋書で英語力を伸ばすコツです♪